エプソムCと函館スプリントSで、「調教助手時代にアパパネを担当していた人物」から感じる勝負気配 | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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今日は、エプソムCと函館スプリントSについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のOさん」から届いた報告を紹介しますね。

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東京都板橋区出身の奥村武君は、周りに競馬関係者がいた訳ではないんですが、13歳の時、オグリキャップとホーリックスが叩き合った1989年のジャパンCを見て、競馬に興味を持ったそうですね。

次の年の、アイネスフウジンが勝ったダービーは、お母さんと一緒に見ていたそうで、その時、心の底から競馬が好きになって、中学2年生の頃には騎手を目指していたそうですが、身長が伸びてしまい、体重を落とせなくなってしまったため、騎手になることを諦めたそうです。

その後は、普通に会社勤めをしようと思って、1999年に芝浦工業大学の工学部金属工学科を卒業したんですが、「やっぱり馬に関わりたい」と思って、北海道の浦河にある育成牧場の「ディアレストクラブ」で働いて、2001年の10月、競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から高橋義博厩舎で厩務員をやって、2003年の2月から国枝栄厩舎で調教助手をやっていました。

奥村君が国枝厩舎にいた時には、2010年の牝馬三冠など、GIを5つも勝ったアパパネを担当していて、彼自身、「その時の経験は自分にとって大きな財産だ」と言っていましたし、「国枝先生の教えはすごく勉強になった」とも言っていましたね。

三度目の挑戦だった2013年の12月、調教師の試験に受かった奥村君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、2017年には、ライジングリーズンを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていましたし、2018年には、「25勝・獲得賞金3億8236万円」という成績を残していたんですよ。

でも、その後の2年間は、

2019年→10勝・獲得賞金2億1167万円
2020年→19勝・獲得賞金2億6851万円

と書けば分かる通り、物足りない数字でしたから、2021年の奥村君は「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、その後の3年間は、

2021年→21勝・獲得賞金3億3100万円
2022年→27勝・獲得賞金4億7575万円
2023年→30勝・獲得賞金6億2091万円

と、右肩上がりの成績になっていて、特に去年は、勝利数と賞金のどちらも今までで一番の数字だったんですよ。

ただ今年は、先週までに6勝しかできていないこともあって、稼いだ賞金が「1億4194万円」と、まだ去年の2割ぐらいですから、
今の奥村君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が4300万円のエプソムCにマイネルケレリウス、1着賞金が4100万円の函館スプリントSにキミワクイーンを登録してきましたので、「どっちも勝負懸かり」と見ておくべきです。

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エプソムCと函館スプリントSについて、「元調教師のOさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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【 こ ち ら 】

今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。