安田記念と鳴尾記念の馬券検討に欠かせないお宝トレセン情報 | 元JRA調教師・山田要一のブログ

元JRA調教師・山田要一のブログ

厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

y-photo01.jpg

今日は、安田記念と鳴尾記念について、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のTさん」から届いた報告を紹介しますね。

・・・・・・・・・・

栗東トレセンから車で40分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。

彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。

「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。

充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパには競馬のことを教えてくれる学校があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとったんですわ。

それから、イギリスの「ウェストオックスフォードシャーカレッジ」で馬学と経済学を学んどって、在学中には、フランスに渡って、クリスティア・ヘッド厩舎で研修を受けとりました。

卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやった、アメリカのロバート・フランケル厩舎で調教助手をやって、その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。

結局、10年くらい海外で勉強しとった充正君は、日本に戻ってから、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2011年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満厩舎で調教助手をやっとりました。

橋田厩舎は、1998年の宝塚記念を勝ったサイレンススズカや、1999年のダービーを勝ったアドマイヤベガや、2003年と2004年のエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴや、2005年の天皇賞・春を勝ったスズカマンボとかでお馴染みですな。

試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、中内田君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとって、藤原厩舎では、2012年の天皇賞・秋を勝ったエイシンフラッシュや、2013年のマイルCSを勝ったトーセンラーの調教を担当しとったし、角居厩舎では、ルーラーシップが2012年に香港のクイーンエリザベス2世Cを勝った時の遠征に同行しとったんや。

そんで、開業して初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、その後は、

2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円(調教師リーディング48位)
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円(同20位)
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円(同8位)
2018年→45勝・獲得賞金8億8644万円(同9位)
2019年→48勝・獲得賞金12億8505万円(同4位)
2020年→36勝・獲得賞金7億7341万円(同12位)

っちゅう形で順調に実績を積み重ねとって、2021年は、54勝を上げて、初めて「調教師リーディングの1位」になっとったし、賞金も、2019年の次に多い「11億3628万円」を稼いどったんやから、ホンマに大したもんやで。

そんでもって一昨年は、セリフォスを使ったマイルCS、リバティアイランドを使った阪神ジュベナイルFと、GIを2勝したこともあって、賞金は「12億1215万円」と、一昨年を上回ったんやけど、勝利数は「48」で、リーディングは、59勝で1位やった矢作芳人厩舎に11勝差を付けられた3位やったし、去年は、リバティアイランドで牝馬三冠を勝って、プログノーシスで札幌記念と金鯱賞を勝つなど、48勝を上げて、今までで一番多い「17億4265万円」の賞金を稼いどったんやけど、リーディングは、55勝で1位の杉山晴紀厩舎に7勝差を付けられた3位やったんですわ。

もちろん、今年を迎えるにあたって中内田君は、「リーディング1位に返り咲きたい」と考えとったんやろうし、実際、今年は、クイーンズウォークでクイーンC、プログノーシスで金鯱賞を勝つなど、先週までに21勝を上げとるんやけど、リーディングは、25勝を上げて1位の矢作芳人厩舎に4勝差を付けられた3位で、GIを勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「4億8814万円」と、去年の5月までの「8億1528万円」を大きく下回っとります。

せやから、今の中内田君は、「早く矢作厩舎に追いつきたい」と考えとるんやろうし、そんな中、今週は、1億8000万円の安田記念にセリフォス、1着賞金が4300万円の鳴尾記念にロードデルレイを使うんで、ワシは中内田君がどっちもメイチに仕上げてくると見とったし、実際、ワシのところに届いとる最終追い切りについての報告が、

■セリフォス
「一昨日、坂路に入れられて、4Fが56秒9、終いの1Fが12秒7っちゅう時計を馬なりで出しとりました。東京への輸送が控えとることもあって、今週は馬なりやったけど、23日(木)にやった一週前追い切りでは、レースでも乗る川田君がCウッドに入れて、中身の濃い併せ馬を消化しとったし、約4ヶ月振りやった前走のマイラーズCを使われた上積みが大きいようで、今週は、キビキビとした脚捌きで走れとりましたわ」

■ロードデルレイ
「一昨日、坂路で強めに追われて、4Fが54秒5、終いの1Fが12秒2っちゅう時計を出しとりました。今回は、前走の白富士Sから約4ヶ月振りのレースやけど、馬体に太め感はなく、惚れ惚れするような力強い脚捌きで走れとったから、エエ状態でレースに臨めるやろ」

っちゅうもんやったから、上位に食い込んでくる可能性が十分にありそうやな。

・・・・・・・・・・

安田記念と鳴尾記念について、「元調教師のTさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
↓↓↓
【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
↓↓↓↓↓
【 こ ち ら 】

今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。