皐月賞では、「筋金入りの競馬一家で育った人物」から目が離せません | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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今日は、皐月賞について、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のTさん」から届いた報告を紹介しますね。

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滋賀県出身の坂口智康君は、親父さんが、2019年の2月一杯で調教師を引退した坂口正則さんで、この厩舎は、皆さんもよう知っとる通り、エイシンサニーを使った1990年のオークスとか、JRAの重賞を27回も勝っとったし、海外でも、エイシンヒカリを使った2015年の香港C(G1)と2016年のイスパーン賞(仏・G1)を勝っとりました。

それに、調教師として、宝塚記念を勝ったハマノパレードとかを管理しとって、通算690勝を上げとった坂口正二さんは正則さんの叔父さんやし、マヤノトップガンやキングヘイローやデュランダルとかを管理しとって、2011年に調教師を引退した坂口正大(まさひろ)さんは、正則さんの従兄弟にあたるんやから、「筋金入りの競馬一家」と言えますな。

こういう環境で育った智康君は、2007年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から親父さんの坂口正則厩舎で厩務員と調教助手をやって、2018年に調教師の試験に受かるまでの11年間、ずっと坂口厩舎で経験を積んで、2019年の3月に自分の厩舎を開業しとります。

ちなみに、彼と同じく、2019年の3月に開業した調教師は、石坂公一君、稲垣幸雄君、上村洋行君、加藤士津八君、長谷川浩大君、深山雅史君がいますな。

智康君の厩舎は、開業1年目に、「11勝・獲得賞金2億2340万円」っちゅう、同期の中で一番の成績を残しとったし、ゴールドクイーンを使った地方交流のかきつばた記念で、初めての重賞勝ちを飾っとるように、調教師としてええスタートやったんですわ。

開業2年目やった2020年は、6勝しか上げられんかったこともあって、稼いだ賞金が「1億2325万円」と、前の年を下回ったんやけど、その後の2年間は、

2021年→15勝・獲得賞金2億1000万円
2022年→14勝・獲得賞金2億4980万円

と、賞金が右肩上がりやったし、特に一昨年は、エイシンクリックを使った阪神スプリングJで、初めてJRAの重賞を勝っとりました。

そんで、去年は14勝を上げたんやけど、重賞を勝てんかったこともあって、稼いだ賞金が「2億2061万円」と、一昨年を下回っとったんで、今年を迎えるにあたって智康君は、「一昨年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとったんやろうな。

実際、今年はビザンチンドリームできさらぎ賞を勝つなど、先週までに稼いだ賞金が「8694万円」と、もう去年の4割以上になっとるんで、今の智康君は、「この勢いを止めたらアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、1着賞金が2億円の皐月賞にビザンチンドリームを使うんで、智康君がこの馬をメイチに仕上げてくると見とったし、実際、ワシのところに届いとる最終追い切りについての報告が、

「一昨日、Cウッドに入れられて、6Fが86秒4、終いの1Fが11秒6っちゅう時計を馬なりで出しとりました。中山への輸送が控えとることもあって、今週は馬なりやったけど、コンマ5秒先行しとった、3歳1勝クラスのペイシャコパを追いかける形で、強めに追われとった相手に、余裕残しの手応えで最後はキッチリ同入しとったから、力を出し切れる状態と見てエエやろ」

っちゅうもんやったから、上位に食い込んでくる可能性が十分にありそうやな。

それに、坂口君は、さっき書いた通り、重賞は勝っとるんやけど、まだGⅠを勝てとらんので、今回は、「初めてのGⅠ勝ちをここで」っちゅう思いも込められとるんやろ。

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皐月賞について、「元調教師のTさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。