皐月賞とアーリントンCの馬券に欠かせない、「調教助手時代にクロフネを担当していた人物」の管理馬 | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

スウィートスカーに騎乗していた4月6日(土)の阪神6R・4歳上1勝クラスで落馬してしまい、緊急搬送されて、意識不明の状態が続いていた藤岡康太騎手が、昨日の朝、亡くなりました。

1965年から1979年までは彼と同じ騎手として、騎手を引退してから1982年までは調教助手として、1983年から2008年までは調教師として、長年に渡り競馬と深く関わっていた者の一人として、代打騎乗だった去年のマイルCSを見事に勝つなど、現役バリバリのジョッキーだった藤岡康太騎手が亡くなってしまったのは、本当に、本当に悲しいことです。

彼のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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今日は、皐月賞とアーリントンCについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のHさん」から届いた報告を紹介しますね。

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兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりました。

ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。

友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートなどを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。

2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。

しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを18回も勝っとるし、他も入れたら重賞を64回も勝っとりますな。

2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの8年間は、

2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円
2021年→48勝・獲得賞金14億2059万円
2022年→40勝・獲得賞金15億9590万円
2023年→41勝・獲得賞金18億2003万円

と書けば分かる通りで、ずっと10億円以上の賞金を稼いどったし、特に去年は、賞金が今までで一番の数字やったんですわ。

そんで今年は、ジャスティンミラノを使った共同通信杯を勝つなど、先週までに14勝を上げとるんやけど、去年は7勝もしとった重賞を、まだ1勝しかできとらんこともあって、稼いだ賞金が「2億7962万円」と、去年の同じ時期(4月9日【日】まで)の「3億2510万円」を下回っとるんや。

もちろん、今の友道君は、「去年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が2億円の皐月賞にジャスティンミラノ、1着賞金が4100万円のアーリントンCにシヴァースとジュンヴァンケットを登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どれもお釣りを残さんでメイチに仕上げるやろうし、実際、ワシのところに届いとる最終追い切りについての報告が、

■ジャスティンミラノ
「昨日、坂路に入れられて、4Fが55秒3、終いの1Fが12秒2っちゅう時計を馬なりで出しとりました。3日(木)にCウッドでやった一週前追い切りでは、中身の濃い併せ馬を消化しとったし、今週は軽快なフットワークで走れとりましたわ」

■シヴァース
「昨日、ポリトラックに入れられて、5Fが66秒4、終いの1Fが11秒5っちゅう時計を馬なりで出しとりました。コンマ5秒先行しとった、3歳未勝利のサトノファントムを追いかける形で、最後はキッチリ同入しとったし、毛ヅヤの良さが目立っとったから、厩舎の狙い通りに仕上がっとるんやろうな」

■ジュンヴァンケット
「昨日、レースでも乗る岩田望来君が坂路に入れて、4Fが56秒4、終いの1Fが12秒6っちゅう時計を馬なりで出しとりました。21日(木)にやった一週前追い切りでは、レースでも乗る岩田君がCウッドに入れて、キッチリと負荷を掛けとったし、今週は引き締まった馬体が目を引くもんでしたわ」

っちゅうもんでしたから、3頭ともエエ走りを見せてくれそうですな。

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皐月賞とアーリントンCについて、「元調教師のHさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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【 こ ち ら 】

今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。