高松宮記念などの馬券検討に欠かせないお宝トレセン情報 | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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今日は、高松宮記念と日経賞とマーチSについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のYさん」から届いた報告を紹介しますね。

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京都府出身の池江泰寿(やすとし)君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの長男で、泰郎さんは、ディープインパクトやメジロマックイーンとかでGIを17勝もして、他も入れたら重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。

泰寿君は、保育園から中学校まで武豊君とずっと同級生で、栗東トレセンができる前は、厩舎があった京都競馬場でよう一緒に遊んどって、その頃は、豊君と同じで乗り役を目指しとったんや。

けど、体が大きくなってしもうたんで、乗り役になるのを諦めて調教師になると決めたんですわ。

そんで、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかでお馴染みやった浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。

ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も管理しとったイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。

そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりました。

しかもこの年は、2位が46勝の泰郎さんやったから、親子で調教師リーディングのワンツーでしたな。

2011年には、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞を11勝、全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。

これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。

そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、2017年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんですわ。

けど、2021年までの4年間は、

2018年→46勝・獲得賞金13億4400万円
2019年→45勝・獲得賞金13億1681万円
2020年→38勝・獲得賞金10億2171万円
2021年→36勝・獲得賞金8億6330万円

っちゅう数字で、勝ち星と賞金のどっちも「完全に右肩下がり」やったんや。

せやから、一昨年の泰寿君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、ジャンダルムでスプリンターズSを勝つなど、全部で47勝を上げて、賞金が「14億5371万円」と、2021年の勝利数と賞金を大きく上回とったんですわ。

そんで、去年は、ヴェルトライゼンデで日経新春杯を、ママコチャでスプリンターズSを勝つなど、重賞を5勝したんやけど、全部で35勝と、一昨年の勝利数を大きく下回ったこともあって、稼いだ賞金は「13億6699万円」と、一昨年を下回ってしもうたんや。

それに今年も悪い流れが続いとって、先週までに6勝しかできとらんし、重賞を勝っとらんこともあって、稼いだ賞金が「1億5696万円」と、まだ去年の1割くらいなんで、今の泰寿君は、「一昨年の勢いを取り戻さなアカン」と考えとるんやろうな。

そんな中、今週は、1着賞金が1億7000万円の高松宮記念にママコチャ、1着賞金が6700万円の日経賞のボッケリーニ、1着賞金が3800万円のマーチSにウェルカムニュースを使いますんで、ワシは、「泰寿君がどれもメイチに仕上げてくる」と見とったんや。

実際、ワシのところに届いとる、最終追い切りについての報告が、

■ママコチャ
「一昨日、坂路で強めに追われて、4Fが53秒7、終いの1Fが12秒1っちゅう時計を出しとりました。13日(水)にCウッドでやった一週前追い切りでも、しっかりと負荷を掛けられとったし、今週は力強い脚捌きで最後まで集中して走れとって、馬体の張りと毛ヅヤの良さが目立っとりましたわ」

■ボッケリーニ
「一昨日、坂路で強めに追われて、4Fが54秒0、終いの1Fが12秒0っちゅう時計を出しとりました。ヤネが促すと素早く反応して、スピード感のある鋭い動きやったし、追い切った後の息の入りもよう見えたんで、厩舎の狙い通りに仕上がっとるんやろうな」

■ウェルカムニュース
「一昨日、坂路に入れられて、4Fが55秒6、終いの1Fが12秒1っちゅう時計を馬なりで出しとりました。コンマ3秒先行しとった、古馬2勝クラスのティニアと併せる形で、最後はコンマ2秒の遅れやったけど、元々、稽古ではあまり走らんタイプやから、遅れは気にせんでエエやろうし、キビキビとした動きで走れとったから、エエ状態でレースに臨めるやろ」

っちゅうもんやったから、どれもエエ走りが期待できそうやな。

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高松宮記念などについて、「元調教師のYさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。