新潟記念では、「池江泰寿君の弟子が管理している2頭」に注目しています | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

こんにちは。
元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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7月26日(日)のアイビスSDで、勝ち馬ジョーカナチャンと同タイムの2着に入っていた、和田正一郎厩舎のライオンボス(牡5歳・父バトルプラン)は、次走の予定が10月10日(土)のオパールSに決まっています。

知っている方も多いと思いますけど、和田正一郎君は、一昨年の2月に調教師を引退した和田正道君の長男です。

もちろん彼は、子供の頃からお父さんの仕事振りを見ていたのですから、この世界に入ったのは当たり前だったのでしょう。

ちなみに、彼が通っていた成田高校(千葉県)の同級生には、アテネオリンピックのハンマー投げで金メダルを取った室伏広治選手がいるんですよ。

北海道大学の獣医学部を卒業してから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った正一郎君は、その年の10月から成宮明光さんの厩舎で厩務員をやって、11月からはお父さんの厩舎で調教助手をやっていました。

それから、2009年の2月に2度目の挑戦で調教師の試験に受かると、その年の5月に自分の厩舎を開業していて、オジュウチョウサンを使った2016年の中山グランドジャンプで、初めての重賞勝ちをGIで飾っているんですよ。

その後も、正一郎君の厩舎は何度も大きいレースを勝っていて、今までに、GIの7勝を含めて重賞を15勝していますし、2017年には、16勝を上げて、今までで一番多い「4億6865万円」の賞金を稼いでいました。

ただ、一昨年は「3億1873万円」、去年は「3億9106万円」と、2年続けて獲得賞金が伸び悩んでいたので、今年の正一郎君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際に今年は、先週までに稼いだ賞金が「3億2938万円」と、去年のペースを大きく上回っているんですよ。

もちろん、今の正一郎君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。

そこで、1着賞金が2500万円のオパールSに向けて、ライオンボスをどう仕上げてくるのか、キッチリ確認して馬券に活かしたいと思っています。

そしてここからは、栗東の吉村圭司厩舎が新潟記念に登録しているアイスストームとインビジブルレイズについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のIさん」から届いた報告を紹介しておきましょう。

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吉村圭司君は、熊本の荒尾競馬(2011年に廃止)で40年以上も調教師をやっとって、2000年に引退するまで、1310勝を上げとった吉村務さんの息子ですな。

小さい頃から競馬が身近やった吉村君は、早くからこの道に進もうと決めとったそうで、中学を卒業する時には、JRA競馬学校の騎手課程に受かっとりましたけど、体が大きくなって、減量が厳しいっちゅうことで、入学を辞退したんですわ。

競馬学校に入る直前の辞退やったから、すぐ高校には入れんで、一年間は荒尾で持ち乗りの仕事をしとったそうやけど、その後は、荒尾市にある定時制の学校に入って、卒業してからは、ビービーガルダンとかでお馴染みの「坂東牧場」(北海道沙流郡日高町)で、一年半ぐらい働いとったんや。

その頃の「坂東牧場」は、1995年のチューリップ賞を勝ったユウキビバーチェや、1997年の高松宮杯を勝ったシンコウキングとかが、放牧のために使っとりましたな。

そんで吉村君は、1996年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは飯田明弘厩舎で厩務員をやって、12月から調教助手をやって、それから7年間、飯田厩舎で経験を積んで、2004年の3月に、開業したばっかりやった池江泰寿君の厩舎に移ったんですわ。

吉村君は、池江厩舎で調教助手をやっとった頃に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルとか、走る馬の調教を付けとったんで、彼にとって、ホンマにエエ経験になったんでしょうな。

で、2011年に調教師の試験に受かった吉村君は、次の年に自分の厩舎を開業しとって、その年は、池江君から引き継いだポップアイコンで初勝利を上げるなど、「9勝・獲得賞金1億4998万円」っちゅう成績を残しとりましたし、それからも、

2013年→13勝・獲得賞金2億0829万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9056万円
2015年→20勝・獲得賞金4億4595万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3006万円

っちゅう形で順調に数字を伸ばしとって、特に2016年は、クイーンズリングを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝って、今までで一番の賞金を稼いどったんや。

けど、去年までの3年間は、

2017年→19勝・獲得賞金4億8823万円
2018年→28勝・獲得賞金4億8696万円
2019年→22勝・獲得賞金4億1938万円

っちゅう形で賞金が伸び悩んどりましたな。

それに、今年は先週までが「13勝・獲得賞金2億5758万円」と、去年の同じ時期(9月1日まで)の「17勝・獲得賞金2億6425万円」を下回っとるんやから、今の吉村君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。

そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の新潟記念にアイスストームとインビジブルレイズを登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」とワシは見とります。

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吉村圭司厩舎が新潟記念に登録しているアイスストームとインビジブルレイズについて、「元調教師のIさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。