前回、格闘技の試合で力が出せないのは、「恐怖心」が原因だという話をしました
「恐怖心」については、多くの格闘家が関心を持っていると思います。
マイクタイソンの「恐怖を友人にする」
ヒクソン・グレイシーの「心に平和を求める」
こんな言葉も試合が難しいからこそ生まれてきたんじゃないかなと思っています。
今回、この「恐怖心」が引き起こすパフォーマンス低下の克服方法を考えていきます。
そんなこと知ってどうするの?って思う方もいるかもしれません
もちろんアスリートや、その親御さんにとっては参考になると思います。
でも、日常生活を送る上でも、このことを知っておくことは非常に意味があると思っています。
パフォーマンス低下の原因である末端優位の運動パターンは多くの人の日常生活の中で起こっています。
そして、そのようなパターンは効率が悪く、体に負担をかけてしまっています
腰痛や肩こりなどの原因にもなります
そして、その解消方法はアスリートにおけるものと共通する部分が多くあります。是非最後まで読んでみてください
例えば、肩に力が入っている野球少年にいきなり「肩の力を抜け」と言っても、なかなかできるものではありません。
肩こりがひどい人に「肩の力を抜け」といきなり言っているようなものです。
いきなり「実践的な動作」を改善しようとしても効果を出すのは困難です。
まずは簡単な「課題」から行っていくんです。
格闘技のパンチの動きを例にして考えてみましょう。
試合中に肩や手先に力が入っていいパンチが打てないのであれば。
まずはパンチの動きに近い「ベンチプレス」を課題として、正しいフォームで胸や体幹などの筋肉を意識して行うようにします。
ここで「手を力強く前に出す」際に「体幹の筋肉」や「大胸筋」を使うという「感覚」を体に覚えさせるのです。
次にもう少し難しい課題に移ります。
パンチの練習であれば「ミット打ち」なんかでしょうか。
ベンチプレスで身に着けた「感覚」を意識して実際にパンチを打ってみます
その次には軽めの対人練習、最後は実践的な練習で正しく筋肉を使う「感覚」を徐々に体に学習させていきます。
「単純な課題」→「より高度で専門的な動き」の順に動きの「感覚」を養っていくことが大切です。
日常生活でも同じことが言えます。
「単純な課題」→「日常生活での課題」の順に正しい身体の動きの「感覚」を養うことで、体に負担のない効率的な動きを身に着けていくことが可能であると考えています
もちろん「単純な課題」と言ってもそのやり方、方法がとても大切です
一人一人にあった課題を正しい方法で行っていくことで適切な「感覚」を養っていくことができます
その方法も一緒に考えるのが自分たち運動指導者の仕事だと思っています
最後まで読んで頂きありがとうございました
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