「ふんどし! 巣園祭(巣鴨中学校・文化祭)に行ってきた!2」からの続きです。⇒
小4から本格化する中学受験戦争に備えて、小学3年生のゆうくんも、そろそろ通塾先を考えないといけません。という訳で体験プランですが、四谷大塚さんへの通塾を始めています。今でもオンラインでは四谷大塚さん(リトルくらぶ)のお世話になっていますし、校舎にもテストなどでは何度も来ていますからね。
目下のところ最優先の課題は、パパ塾からの脱却です。
中学受験業界のあらゆる人が「親塾は最悪」と発信されています。オンラインですら塾授業のスピード感には付いてけず、かと言って個別指導や家庭教師をお願いできるだけの経済的余裕もないことから、苦肉の策でパパ塾をやっています。でも、別に好き好んでやっている訳ではありません。やらなくて良いなら、やらない方が良いに決まってます。他のお子様と比較してはいけないと分かってはいても、自走できるお子様がうらやましい限りです。
通塾を始めると送迎しますよね。いえ、お子様だけで通塾している子を見ると、それだけで「すげーーーー! うちの子には無理だーーーー!!」って思うんですが、それはまた別として。
送迎時に聞こえてきたある親子の会話。
「今日は授業中にチャレンジ問題まで終わったから宿題ないよ! でも、最後の問題は怪しいんだよなー。帰ったら分析しないと!!」
ええええ!? これが小学3年生のセリフ????
基礎クラスでこれなら、応用クラス(マンスリー講座とかSクラスとか)に在籍しているお子様たちって、どうなってんの?? 何という自走力。
佐藤ママ曰く「勉強しなさい」と叱るのはNG、子供には「勉強して当然だよね」と伝えるだけでOKということですが、叱らなくても勉強してくれる子だから成績伸びただけじゃね? と邪推してしまいます。ううっ、ドス黒い感情がががががが。
ゆうくん本人に授業の感想を聞いてみたところ、「難しくて全く分からなかった」「解く時間が短すぎて、1問も解けない」ということ。
ぇーー。そんなことって、あるーーーー?
初見の単元ではありません。山本塾、四谷大塚(オンライン)、浜学園(オンライン)と3周もスパイラルを回している単元です。「できる子」なら浜学園の授業だけで十分なんでしょうけど、うちは授業のための予習、予習のための予習がないと、全く理解してくれないので。最初からチャレンジ問題は捨てていますが、基礎問題ぐらいは解けるようになっているはずです。
でも、持ち帰ってきたテキストは真っ白。1文字たりとも書き込みがありません。授業中に解けなかった問題が宿題になるんですが、全問が宿題になっています。授業中に理解するのが大事と良く聞きますが、理解する以前に、そもそも先生の話を聞いているのかどうかすら怪しいです。
過去に進学館ルータスで、体験プランで短期間ながら通塾を試してみましたが、先生からは「授業中は鉛筆や消しゴミで遊んでいましたね」と報告を聞いています。なので、四谷大塚でも授業受けるのは無理かなーと半ば予想していましたが、その懸念通りになってしまいました。
通塾体験を始めて少しして、四谷大塚の先生から、ゆうくんの様子を教えてもらえる機会がありました。そこで判明した衝撃の事実。
「教室に入ってくれないんです」
話を聞けない以前の問題だったーーーーーーーー!!!!
だ、ダメだ。
通塾は、ダメっぽい。
2時間授業ですが、廊下で時間を潰しているだけという事実が分かってしまいました。時間の無駄すぎるっっ。先生がおっしゃるには、一応、廊下のドア越しに、授業を聞いているとのこと。これって授業を受けているって言えるの?
「小学校ではどうしているんですか?」と逆に質問を頂戴してしまいました。
あー、はい。小学校でも同じですねー(白目。
日常的に授業をボイコットして、保健室のお世話になっています。保健室登校ってやつです。
毎日ではなくて、本人にとって何らかの「気に入らないこと」があった時に、そうした逃避行動を取ってしまいます。基本的に発話できないため、何が気に入らなかったのは、本人以外は知り得ません。
保育園内では一言も発話できなくて、本人以外の誰も理由も分からないまま、教室の隅で体操座りして自分の殻に何時間でも閉じこもっていた幼児時代。その頃から本質はほとんど変わっていないということです。
ゆうくん本人はパパに、授業自体を受けていないとは一言も話してくれません。「授業が難しい」「だから解けない」と言い訳していましたが、おそらく真実ではないでしょう。しかし、客観的には嘘であっても、子供本人にとっては真実であり、それを否定されることは心の傷になると聞きます。扱いが難しいっっ。
教室に入らない理由をゆうくんからは聞けないので、先生に心当たりを聞いたところ、「最初の頃、立ち入り禁止区域に入ろうとしたので、注意してしまったことが原因かも」とのことでした。
「申し訳ないんですが基本方針として、授業を嫌がる子に、無理に受けさせるようなサポートはしていないんです」とのこと。それはもう、当たり前だと思います。ただ、ゆうくんの特性を知らなかった先生は、何とか教室に入ってくれない理由を探ろうとして、「勉強が嫌いなの?」と聞いてくれたそうです。その時には「勉強は嫌いじゃない」と答えたということです。勉強好きではありませんが、嫌いじゃないということが唯一の希望でしょうか。
ゆうくんは自己肯定感が低いタイプの発達障害(脳機能の報酬系に障害あり)なので、「できない自分」を受け入れられず、プライドの高さで自分の心を守ります。そのため「指示されること」「教えられること」「(上から目線で)助けられること」が大嫌いです。
周りが自分に合わせてくれないことに耐えられないため、集団指導塾はやはりハードルが高いようです。ゆうくんに合わせてくれる大人相手や、ゆうくんより小さい低学年の子供相手なら平気なんですけどねー。社会不適合者すぎるっっ。
まだ当面は体験プランが続くので、入塾できるか否かは別にして、プラン中だけは嫌々でも通ってもらう予定です。お金も払っちゃったから、本人がどれだけ嫌がっても、勿体ないんですよ! 親のエゴだよ!!
以前のルータス体験でも後半は慣れたせいか「たまーーに、すごい集中力を発揮して問題解いていましたよ。何がスイッチなのか全く分かりませんけど」と聞いていました。同じように慣れてくれることを祈るばかりです。
⇒「発達障害と中学受験2(質問できない問題)」に続きます。
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