ここまでは、モンスターさはほとんど感じられないと思います。

一つだけここで言っておきたいんですが

毎回こんな感じの会話じゃないんですよ。笑

これじゃ私がモンスターっぽく感じますが普段、A君とはTVの話や映画の話、A君の子供の話、沢山いろんな話をします。
馬鹿な話もマジメな話もして、彼の事はあまり好きではなかったけど決して悪い雰囲気にはしていませんでした。

私が常に怒っているわけではありません。笑

では、つづきです。

先月の話です。

お店は連休明けでした。
朝、オーナーにA君から一本の電話がありました。

A「朝起きたら目がボヤけて見えなくて病院に言ってきたんですが若年性白内障だと言われて、午後から緊急手術をすることになりました。」
「明日、もう片目の手術をしますので二日休んで明後日はお店に行きます」と

白内障??突然?
うちのオーナーは疑いました。
そしてあることに気づきました。
彼が普段店に置いているレッスン道具が無いことに。

そして、彼が明後日来ると言ったその日は、まさに『給料日』でした。

そう、彼の計画的犯行でした。(犯罪ではないですが。笑)

オカシイと思ったオーナーが翌日ちょっと話をしたいと電話したみたいで。

そしたら

A「手術したばかりだから無理です。」

オーナー「俺が家まで行くから大丈夫」

A「え?いいです!では、タクシーで行きます」

営業後に約束をしたそうです。

その日、彼は姿を現す事はありませんでした。

電話しても取らず。

翌日、店のポストに一枚の手紙。


内容は、
本日付けで退職したいとの事でした。
オーナーやスタッフの皆さんに精神的苦痛を与え続けられ仕事に来るのが怖いと。
給料は振り込んでくれと。


それを読んだスタッフが怒りに震えた事は言うまでもありません。

まず、何故?白内障など意味のわからない嘘をついたのか?
普通の大人ならこんな低レベルな嘘すぐわかりますよね?
同じ知能レベルだと思われていたんでしょうか。
素直に辞めたいと言えばいいのに。
社会人として遅くても2週間前に退職願いを出すのが常識。
どうしても辞めたいなら本当に辞めたい事をきちんと話せばうちのオーナーは止めないと思います。
なんせ、店にとって特に重要人物ではないから。

実は、美容師は辞め際に飛ぶ人がほとんどです。
皆、嫌なことからすぐに逃げるんです。
でも、それはほとんど入社3ヶ月未満ぐらいの人で。

彼はうちの店で1年半ほど働いていました。

うちの給料は手渡しの為
店に取りに来てちゃんと話をしようとメールをしてもずっと無視でした。

こちらも急に辞められてるし、手紙1枚で終わりにするその考えが私達はどうしても許せませんでした。

でもA君一切話には応じず

給料払ってください。ばかりだったそうです。

オーナーは払わないなんて一切いってなくて。
店で怒るとかじゃなく話しよう!と言っているのですが。

で、オーナーの誘いにようやくOKをだしたにも関わらず
また、約束をすっぽかしました。


そして、翌朝の開店まえに店に来たそうです。

A「給料ください」

オーナー「お前なめてんのか?昨日俺が何時まで待ったと思ってるん?」

A「給料ください。払わないつもりですか?」

オーナー「俺、昨日持ってきて待ってたのに。今家にあるから渡されへんわ。」

A「訴えますよ!」

オーナー「お前何言ってんの?昨日来なかったお前が悪いんやろ?別に訴えてくれても構わないけど!」

A「あ!これ、全て録音してますからね。笑」

オーナー「どうぞ!どうぞ!」

A「労働基準違反でも訴えますから。あと、皆さんから受けた精神的苦痛でも訴えますから。」

オーナー「訴えるなら訴えてくれても構わへんで!どうぞご自由に」


そして、騒ぎ立てられてお客さんが来ても嫌なのでお給料を家までとりに帰ったそうです。


モンスター社員⑦へつづく





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A君はまだ美容学校の通信生で国家試験が間近に迫っていました。
通信制の学校は働きながら毎週かはわかりませんが月曜日にスクーリングがあります。
彼の紹介で忘れていましたが
彼がうちの店にくる前は別のお店で2年間働いていました。
うちの面接では大概の事は出来ると詐称して入ったみたいです。

ところが蓋をあけてみたらシャンプーすらできない。

お店のレベルはそれぞれなのでスタイリストといっても全然仕事ができなかったりするパターンもあります。
彼は低レベルでみてもありえないレベルでした。

で、話しを元に戻します。

多分、彼は勉強はできるんだと思います。
機転がきかないタイプです。
あと、超ド級の不器用です。
そんな彼が今年国家試験を受けると言うことでシャンプーレッスンから国家試験のレッスンに切り替えました。

国家試験では、使用ウィッグ(練習用の人形の頭)が決まっています。
私が店に置いていたウィッグを貸して欲しいと言ってきたので貸しました。
そしてレッスンに付き合っていました。
そのあとは、許可もなく彼は私のウィッグを使用し

しばらく経ったある日

A「あれ?ウィッグ持って帰りました?」

私「知らんよ。私、最近触ってないもん」

A「ないんですけど」

私「私は、何も知らない。A君がいつも使ってるやん。ちゃんと探してよ!」

A「あれですかね?ごみ箱の所に置いてたからごみ箱におちたんですかね?で、捨てたとか?」

これ、笑いながら言われました。

皆さんは、どう思いますか?

謝る事すらしなかった彼に怒りを通り越して笑いがこみ上げてきました。

あなたならどーする?

私なら、最後に借りたのは私だし自分がわざとじゃないけどココは謝って弁償します。
ウィッグと言っても安いものではないので自分の保管方法に問題があったのかな?と思います。

このウィッグは学生時代の国家試験の受験為に一生懸命バイトをして買ったウィッグです。自分の美容師人生常に一緒にいたウィッグでした。

彼にはやはり人を思う気持ちが無かったようです。


話しは変わりますが私と先輩の間で密かに話してたんですが
Aは夫婦共に資格とるのが好きみたいで
二人ともネイル検定など持っているそうです。
なので美容師も資格だけ欲しくて
国家試験がとれればここを絶対辞めると話していました。

それが的中でした。

国家試験の結果は合格でした。
程なくしたらやはり辞めるといい出しました。
もう、誰もひき止める気持ちもありませんでした。

私に

A「僕、不器用なのでやっぱりこの仕事に向いてないと思うんです。だから辞めようかと思ってます。」

私「え?今頃?そう思ったん?」

A「いえ、前から不器用なのはもちろん知ってます。でも皆さんにご迷惑かけてるし。。。

私「国家試験とれたから?ここは試験取る為に働いただけやろ?」

A「違います!本当に違います!」

私「で、なんの仕事するん?美容師?」

A「いいえ、接客業以外の何かに」

私が過去に人の気持ちを考えたり読み取れないなら接客業はやめたほうがいいよといったかららしい。

で、その日にオーナーに10月末で辞めたいと話したらしいのですが

オーナーからは、辞めてもいいけど急に辞められたら困るし次の求人もかけなあかんし。

で、本人は今年末までは働きます。と言ってきたそうです。


モンスター社員⑥へつづく


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『ずるい性格』

もうひとつの欠点はズルい性格でした。
前にも書いたように皆は仕事してるのに携帯で電話したりメールしたり

うちでは携帯を触るのは禁止ではないんですけど。

ま、当たり前の事なんですがタイミングですよね。

正直なところ仕事が出来ればきっと誰も文句など言いません。

彼が出来る仕事といえばシャンプーと雑用と簡単なカラー塗布ぐらいでした。

特に彼がしなかったのがカラーカップやハケを洗わず洗い物置場に大量に貯める。

皆それぞれ出来る事が、違うから出来る事はやろーよ。
携帯が気になるならもう、仕事せずにお家にいれば心おきなく見れるよ!と心の中で何度も思っていたし、他のスタッフとも話してました。

そんな時先輩スタッフが携帯の事を注意しました。
仕事が要領よくでくるまでカバンから出さない事。

彼は最初は守っていました。

しばらく経ってから最近トイレの回数多いなーと思っていたら。
ズボンのポッケに携帯の形がくっきり

何度か言わずにいましたが
忙しくてもお構い無しでトイレに入るのをみて

「最近またこそこそしてるよね?」

A「え?何がですか?」

「してないならいいけど私にわかないようにしてるかもしれないけど全部わかってるよ!」

A「え?何がですか?教えてくださいよ。」

私「わからないならいいです。でも自分の行動を今一度考えてみてバレたらマズイなと思ってるならやめたほうがいいけどねーー。」

これ笑いながらの会話です。

お客さんにも
痛いと言われたら謝るけど
そうじゃないとスルーする性格でした。

美容師のルールといいますか、常識的な事ですが、お客様に対して失礼があったときは担当スタイリストの責任になるので小さなことでもスタイリストに報告しなきゃいけないのですが
彼は、そこからも逃げていました。
怒られるのが怖いかもしれませんが本当に申し訳ないと思っていて、対処の仕方がきちんとしていれば怒るスタッフなどいません。
それを隠そうとして嘘をつくので最終的にバレて何倍も怒られるのです。

私は、常々言っていました。
「私は、あなたを虐めたいわけじゃないんですよ。普通の事を言ってるだけ。本当に嫌いなら口もきかないから。今までどんな育ち方をしてきたか知らないけど社会はそんなに温くないんだよ。今から自分がどう変われるのかこのままでいくのか自分次第だよ。」
「ずーーーっとしんどい思いをしなさいっていってるんじゃなく、しんどいのは最初だけだから今苦労しないと!」

彼は、話しているときいつも難しい顔をしながら返事だけはしっかりして聞いているフリ、反省するフリをしていました。



モンスター社員⑤へつづく



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