オールスターの話
オールスターのファン投票は、善意の心、慈しむ心、恥ずかしいと思う心で成り立ってたと思う、今日この頃いかがお過ごしですか?
ニュースや新聞でも取り上げられているので野球にあまり興味が無い人も、今年のオールスターのファン投票が異常事態だったのは知ってる人も多いと思う。
今年のというか、今年もか。。。
最近では阪神への異常な投票数やら、その年一回も投げていない元中日ドラゴンズ、現テレビ東京解説者の川崎憲次郎がセントラルリーグ先発投手部門で1位になるという事態が起きたんだけど、今年は、7月4日時点で5位の楽天から8人もファン投票で選出されるという、これもどうかしてる状態になった。
もちろん、選出されて当然の選手もいる。
「前球団(オリックス)に居た時は、やんちゃしちゃって。テヘへ」とまるで高校時代のことを振り返るかのように、つい2~3年前の悪態を楽天の初代監督の田尾に話す、今のところパリーグのホームラン王と打点王の山崎は選ばれてしかるべきだし、高校卒ルーキーで先発ローテーションを守り現在5勝の田中も、人気先行のきらいはあるものの、まぁ選ばれてもおかしくは無いだろう。
そしてセカンドの高須もまぁまぁ納得かなという感じだ。ただこちらは絶対評価ではなく相対評価として。ほかの球団にセカンドに目立った選手が居ないのが原因。
あとは全部眉唾物。
特に中継ぎの松本なんてどうかしてる。まだ同じ楽天の中継ぎ松本が選ばれるならまだ、まだマシだが、松本なんて顔と名前と成績と利き手が一致しない。
早く言えば見たこと無い。
ちなみに僕はCSのプロ野球ニュースを欠かさず見ている。
それでも聞いたことが無い。
なぜそんな選手が選ばれたかというと、2つ要因があると考えられている。
1つは、オールスターの2戦目が楽天のホームのフルキャストスタジアム宮城で行われるということ。まぁこれはホームで、おらがチームの選手が見たいという至極当然な気持ちだろう。
もう1つは楽天の関係者が組織的に投票したということ。こちらはどう考えても好意的には取れない。会社ぐるみでの売り込み行為だろう。
オールスターは人気投票ではあるが、人気のある人はある程度の実力が備わっているもので、それがない人は恥を晒されたととらえる人もいるだろう。
おそらく自他ともに、まだその実力が備わってるとは思っていない、思われていない松本選手が居た堪れない。
当然松本選手は辞退した。はらわたが煮えくり返る思いだろう。
そもそもこんな思いは、イタズラで政治的な意志がなければ感じずにいられたはずだ。野球ファンとして気分が悪い。
松本選手には実力でオールスターの舞台に立つことを願ってならない。
実力が人気を押し上げる根底は、覆ってはならない。
これが覆ってしまうと、どこか空虚なオールスターになってしまう。
お祭りは準備が大事なのだ。
個人的に、盲目的で半狂乱的な僕の地元の人気球団の阪神タイガースのファンには、目をそらしたくなる行動が多いことは否定しない。(ちなみに僕はロッテファン&ヤクルトファン)
顕著な例をあげると、応援団は阪神が打ち込んだ相手チームの投手が交代するのを見て、『蛍の光』を大合唱する。
どうなの?と思うことも多いが、今年は阪神選手の投票が少ない。現在4位でどう見ても調子が悪い選手が多いので、当然といえば当然なのだが、僕が思っていたほど盲目的でも空気が読めていない訳でもなさそうだ。少し見直した。
少しだけね。
実はそういったファンは広島に多いような気がする。
栗原のファースト部門1位も、永川の抑え投手部門2位も、外野手部門1位の前田も今シーズンの成績からみると、うーんと唸りたくなる。
ただ絶対的なファン数が少ないから、大勢に影響は無いのが救いか。
とりあえず投票の仕方を再考する必要はあると思う。