選挙イップス
政治より面白いドラマは無いんじゃないかと、最近せつに思う。
それも非常にベタなドラマなのだが、その裏では多大な自分への利益と、
少しの、ほんの少しの、国民への利益を考えて活躍や、暗躍する。
昔、故伊丹十三監督が、「自分は昔から政治の映画を撮りたいと思っているのだけど、俳優ごときでは政治家の顔が表現できない。」と無念の思いを語っていたが、頷ける話だ。
道行く同年代のおじさんとは、顔のクセが一味も二味も違う。
良く言えばエネルギッシュ、悪く言えば脂ぎってる。
そして綿貫の鼻。
あれはとてもじゃないが、俳優の演技力で是正できるものじゃない。説得力が違うのだ。
そんな彼ら彼女らが、政治というドラマの中で演技をする。
そりゃ俳優ごときの演技では、どうしようもない。
でも勘違いしないで欲しいのは、最近の俳優の演技力の無さを嘆いているのではなく、そもそも持ち合わせているものも、住む世界も違うのだ。
今日、ドラマをクランクアップした初代防衛省大臣の久間の言葉ではないが「しかたない」のだ。
横領、談合、失言、自殺、金、カネ、かね。
これほどドロドロのベタベタなドラマも珍しい。昼ドラもびっくりだ。
実際のテレビでやったら、あまりにも嘘っぽ過ぎて、わざとらしすぎて視聴率はあがらないだろう。いくら昼の暇な専業主婦もみないだろう。
でもそのドラマに現実というフィルターをかけると、俄然おもしろくなる。
それも選挙前となると、さらにさらに面白くなる。
前に、どこぞのAV女優のブログで「選挙に行かないなんて、かっこ悪いよ!」
とかのたまってた女が居たが、実は僕は選挙に行ったことがない。
急に話は変わりますけど、今日は全国的に梅雨空でアオイソラは見えませんでしたね。
閑話休題
そのAV女優は、どんな気持ちで選挙に行ったのだろうか?もの凄く政治に関心があり、この人に今の政局を託したい!と思って選挙に行ったのだろうか?
雰囲気で流されて、この前はあっちに入れたから、こっちに入れようとか、AV的に考えて入れたんじゃないだろうかと詮索してしまう。
別に職業差別をするつもりなんて、さらさら無い。僕も相当お世話になっている。ただ選挙に行くのがカッコ良い、選挙に行かないことがカッコ悪いって考え方は僕とは思想が違う。
あと、女性の裸にエロスしか感じなくて、芸術を感じないなんてどうかしてるって思想も僕と反する。ただお世話になってる。それとこれとは話が別。
少し、、、相当話はズレたが、ようは選挙に行かないことは行った人に託したということであって、単にめんどくさいから行かないってことでもない。
大事な選挙を人に任せるとは何事だ!と、言われそうだけど、ようは選挙イップスだった。
もう何が何でもこの人に当選して欲しくて、この人が当選しなくては日本国がダメになる!と凄い思いをこめて入れた一票と、チャラチャラヘラヘラした人が、なんとなく入れた一票も、一票は一票なのだ。
どちらも清き一票はあるのだが、一票の重みが違う。
そう僕は感じる。
僕はどちらかと言えば、前記の両者に当てはめれば後者だったと思うのだが、今回の参議院選挙には初めて投票に行こうと思う。
とりあえず同年代よりは、政治に興味があり関心もあると自負している。
はぁー、政治に興味が出てくるとか年とったのかなー。