クリス・べノワ。
クリス・ベノワが死んだ。
ご冥福を祈りします。
プロレスを知らない人は、ベノワって誰やねん。って感じなのだろうが、
ボクにとってはとても思いで深い人であり、僕のプロレスの歴史上では、
どこの場所でもトップレスラーだった。
はじめに新日本プロレスから、プロレス入門した(といっても主にTV観戦)僕はヘビーではなく、
ジュニアのスピードに魅了された。
ライガー、大谷、金本、サムライ、2代目ブラックタイガーとかと死闘を繰り広げていた。
その時の名前は、ペガサスキッドで後に改名して、ワイルドペガサス。
そして日本のプロレスに興味が無くなって暫くして、家にスカパーの番組が見れるようになって、始めに嵌ったのがWWEだった。
日本のプロレスもだが、筋書きがあることで有名なWWE。でも、それでも、ベノワの小さい体でヘビー級を(WWEではベノワはジュニア級ではなく、ヘビー級で戦っていた。でも体はめちゃめちゃ小さい)バッタバッタと倒していくのが痛快だった。
見はじめの僕は凄い人がいるなーと思っただけなのだが、ワイルドペガサスとあまりにも闘い方や体のこなしが似ているので、ネットで調べたらその人と同一人物だったので驚いた記憶がある。
否がおうにも、日本で見ていたレスラーが本場で活躍をしているのを見るとテンションが上がる。しかもベノワは僕の期待にこたえ続けるように勝っていく。まぁ本人様からしてみれば、僕のことなど知ったこっちゃないだろうが、別にいいのだ。ベノワは僕の期待にこたえ続けて勝っていったのだ。思い込めば幸せになれる。
そしてベノワは2004年のレッスルマニアXXにて世界ヘビー級王者となった。
今思えば、ベタなドラマだったのだが感動してしまった。
というかベタなほうが感動する。
しかもその前の前の試合で、WWE王座戦に勝っていた、これまた体の小さいエディ・ゲレロが、リングに上がって一緒になって喜んでいる。エディは日本では2代目ブラックタイガーとして戦っており、この人も僕は思い入れがある。そして二人は日本時代から苦楽を共にした大親友なのだ。
そのうち二人は涙を流しながら抱き合って喜んでいる。
安い友情ドラマだ。
でも人は安い友情ドラマほど涙する。
そんなベノワもエディも、もうこの世には居ない。
エディは38歳で動脈硬化性疾患
ベノワは40歳で一家全員死体で発見された(死因はまだ未発表。心中の噂あり)
出来れば二人の僕のヒーロー達には、長生きして欲しかった・・・。
ここでは僕の期待にこたえてくれなかったことが、残念でならない。
今一度、ご冥福をお祈りします。