徒然なるヨッシ~の雑学日記 -2ページ目

雑学日記 その501(素朴な疑問編26)

みなさま、お疲れ様です。

 

全国各地で猛暑が続いて、夏真っ盛りの今日このごろですが、いかがおすごしでしょうか。

 

 

 

さて、今日も前回の続編です。

 

FAXのしくみとは?』

 

昨今のパソコンの急速な普及により、社外間の連絡のやりとりなどで、もうFAXは使わない企業も増えてきているとは思います。

時代遅れのイメージとなってきたFAXですが、ただ、いまだに発注などもFAXを使っている企業も意外に多いです。

そこで、改めて人間の知恵が凝縮されたFAXの仕組みをお伝えしておきます。

 

主に2つの謎について説明すると仕組みは分かります。

1つ目の謎は、相手の電話とつながったときに聞こえてくる「ピーヒョロロー」という音はなんなのかという謎です。

この奇妙な音の存在の意味は、一種の連絡事項を音として発しているという意味です。

FAXには、ご存じのようにさまざまな「設定」があります。

A4かB4かといった用紙の大きさからはじまって、写真を送る場合などには希望するモードに変えてみたり文字が薄いときは濃度を濃くするモードにしたりします。

そして、これらの「設定」は、実際に原稿を送る前に、相手先のFAXに伝えておかなければなりません。これは電気信号によって行われます。その際の電気信号の発する音が、あの「ピーヒョロロー」です。

つまり、あの音は、たとえば、「これから、B4サイズの原稿を普通モードで送りますよ」という、相手先へのメッセージというわけです。

2つ目の謎は、なぜ、細い電話線なのに文字や写真が送れるのかという謎です。

連絡事項を伝えると、送信側のFAXは、さっそくセットされた原稿に光を当てて、反射光を調べます。文字の書かれていない白い部分は反射光が強く、文字が書いてある黒い部分は反射光が弱いです。つまり、反射光の強弱によって原稿を読み取り、それをCCD(電荷結合素子、デジタルカメラにも使われています)と呼ばれる特殊な半導体素子によって電気信号に変換して、受信側のFAXに送ります。そして、受信側は、送られた電気信号から白黒を再生し、文字や模様を用紙に印刷するというわけです。

ちなみに、一般的に普及している機種の場合、送られてきた電気信号を内臓されているサーマルヘッドで熱に変え、感熱記録紙に印刷します。ですから、FAXで原稿を送るとき、原稿をコピーする必要はないし、細い電話線なのに原稿はちゃんと通過するのか、なんて心配も無用です。

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

それでは、次回までごきげんよ~!