こちら⇩の記事の続きです。
前回の記事で、
大吉の「応援・励まし」の意味には
2つのパターンがあるとお伝えしました。
ひとつめは、
「辛い状況でも手助けができない場合」
では、もうひとつのパターンは?
というと……
ズバリ!
「願掛けを叶えられない場合」
です。
願掛けを叶えられない場合の大吉
たとえば、
神社で願掛けをしたとします。
けれど、
一つ目のパターンのように
なんかしらの事情があって、
神様がその願掛けに手を出せないとか、
どうしても叶えてあげることが
できない……
みたいな場合も、
当然あるわけです。
そのような場合、神様は
という意味で、
大吉をくださることがあります。
私は、
そのパターンの大吉を
一度だけ引いたことがあります。
伏見稲荷大社の神様がくれた大大吉
1年半ほど前、
人生最大の大きな願掛けをしに、
色んな神社仏閣を回っていた時のことです。
その時私は、
普段からよくお世話になっている
伏見稲荷大社にも参拝に行きました。
大きな願掛けだったため、
普段は登らない稲荷山にも登って
直接神様とお話しました。
(伏見稲荷大社のご本殿は
眷属さんが担当しているため、
神様と直接お話をしたい場合は、
稲荷山に登る必要があります。)
参拝を終えて帰る時、
おみくじを引きました。
その時に引いたのが、
こちらだったのです。
↑
こちらがその記事です。
伏見稲荷のおみくじには、
大吉よりも良いとされる
「大大吉」があります。
滅多に出ることがない、
大変貴重なものです。
そのことをよく知っていたので、
「大大吉」の文字を見た時……
私はあまりの嬉しさに
その場で号泣しました。
どう考えても
縁起が良さそうなおみくじなので、
とも思いました。
しかし、
前回の記事に書いた通り、
その願掛けは叶うことはありませんでした。
あの時の苦しみや悲しみは
今でも忘れられないですね……
それからしばらくして、
私は、伏見稲荷で
「大大吉」を引いたことを
ふと思い出しました。
それで、
ようやく気づいたのです。
あの時の大大吉は、
という意味ではなくて、
という意味の大大吉だったことを……。
(今思い出しても、泣けてしまう話です。)
伏見稲荷のおみくじは、
筒を振って出た棒に書かれた
番号のものを貰うという、
ごく一般的なものです。
大抵の場合は、
筒を逆さにしたらスッと棒が出てきますが、
あの時はなぜか、
筒を振って棒が出るまで、
かなりの時間がかかりました。
振っては逆さにし、
振っては逆さにし、
というのを何回も繰り返していたのですが、
不思議なくらい
何も出てこなかったのです。
これはあくまでも私の想像ですが、
伏見稲荷の神様は、
どの番号のおみくじを出すかを
悩まれていたのかもしれない……
と思います。
それなりに顔見知り(?)
の参拝客の、
人生最大とも言える壮大な願掛けを
どうしても叶えることができないー
それを本人にどう伝えるか、
というのは、
神様にとっても
かなり難しい問題だったのではないかと
思います。
(私が神様だったら、
たぶんすごく悩みます。)
でも、
伏見稲荷の神様は、
あえて一番良い「大大吉」を
選んでくださいました。
普通の大吉で“応援”を伝えたり、
大吉以外の運勢のおみくじで
「願意叶わず」みたいな形で
伝えることもできたにも関わらず……
です。
まさか
初めてもらった大大吉のおみくじが
こんなにも悲しい意味合いのものだったとは
思わなかったので。
本当の意味に気づいたときは、
とてもショックでした。
けれど、
「伏見稲荷の神様はちゃんと私の話を聞いてくださっていたのだな、
いつも見守ってくださっているのだな」
ということが改めてわかったので、
嬉しい気持ちもありました。
なので、
そのことを知って以降は、
伏見稲荷の神様のことが
今まで以上に大好きになりました。
一つ前の記事でも
お稲荷様が「向大吉」のおみくじを
くださった話を書きましたが
伏見稲荷のお稲荷様は
本当〜〜に優しい神様だなと思います。
「お稲荷さん=厳しい」
というイメージを持たれている方も
いらっしゃるかもしれませんが、
伏見稲荷の神様は、
こちらが恐縮してしまうほどの
深い優しさを持った神様だと思います。
以上が、私が感じる

「大吉」と一口に言っても
それが示す意味はさまざまで、
そこには
思いもよらなかった
神様からの愛情が
隠されていることもあるんですね。
※次回は、
「凶」の意味について紹介します。