イコラブ広島公演への参戦記を書き始めていたのですが,途中で滞っておりました。

 

 

実は,先週木曜日,実母が息を引き取りました。

数年前から大病を患い,治療の入院と退院を幾度となく繰り返し,今年の夏前には余命宣告を受けている状況ではありました。

それまでは1年のうちで,お盆と正月に家屋で帰省するほか,春休みやGWに子供を連れて少し帰省する程度で,北陸と関西という距離の問題もあり,年に3~4回会えればいい方。

ただ,余命宣告以降は平均すると2週に1回は帰省し,一緒に時間を過ごすこともできました。

先週には,母が誕生日を迎えたため,誕生日が同じ長男のお祝いとあわせて,テレビ電話でお祝いをしたところでした。

残念ながら最期をみとることは間に合いませんでしたが,これまでにないペースで最後は会えていたので,良かったかなとも思っています。

 

会いたい人に会えることは当たり前ではないということ。

そして会いたい人に会うことは大切だということ。

改めて感じたところです。

 

 

さて,広島公演レポですが,もう時期を逃してしまっていますので…とはいえ,なんか前の2本で終わってしまうのは尻切れトンボ感があるので,最後に少しだけ感じたことを。

 

今回のライブの本編後半で1度,アンコールで1度,アリーナをメンバーが練り歩くという演出がありました。

これに関して2点だけ。

 

これまでも,お立ち台などを含めて,メンバーが近くに来てくれることはありました。

ただ,そのときに思うことは実物のメンバーはみんな華奢で小さく,せっかく練り歩いてくれても,人の陰に隠れてしまって,通路側以外のポジションだとほとんど見えないんだよなということ。

近くにいるっぽいことはファンの反応で分かるものの,結局モニターに映し出されるメンバーを見るしかないというのが常でした。

ただ今回は,練り歩きの前に「アリーナの方は全員座ってください!」というメンバーからのアナウンスがあり,アリーナ全員が座って練り歩くメンバーを見る状況。

これがとっても良かったです!いや,凄く単純なアナウンスと行動なんですが,少し離れたところにいるメンバーまでしっかり見ることができて。

ライブを繰り返しながら,こういうカイゼンを重ねていってくれるメンバー・スタッフさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

そしてもう一つはファンの応対。

こうやってアリーナを練り歩く行為ってメンバーにとってはリスクでもあるんですよね。でも少しでもファンに近くに行って,喜ばしたいと思ってくれるメンバーの気持ちをファンもしっかりとくみ取って,指示通りにきちんと座ってメンバーを見つめるファンたち。

イコラブのファンとメンバーの信頼関係で成り立つ演出。

 

そして,確かナツマトペの練り歩きだったと思うんですが,予定された練り歩きの時間が終わり,メンバー(確か衣織さん?)から「みんな立ってください!」って言われたんですよね。

ただ,この時アリーナの上手側のAブロックとBブロックの間にまだメンバーが一人残っていたんです(たしかみりにゃだったかな?いや,ひとみんだったかな?)。

すると,AブロックとBブロックの上手側のブロックは,そのメンバーがステージに戻るまでじっと座っていたんです。

いや,単にみんなみりにゃに見惚れていたのかもしれません笑

でも,着席を指定された意図をしっかりと理解したうえで座ったままで待ち,メンバーがステージに戻るとみんな立ち,ナツマトペの続きで盛り上がる。

これを見ていて,うわ~,やっぱイコラブ現場って好きだわって思ったんです。

 

 

別件ではありますが,杏ちゃんのSHOWROOMで,公演の翌日に宮島に行ってあんまいチャンネルのロケをしていた時も,「昨日ライブ行きました」程度に声をかけてくれる人はいても,誰もついてこないし,誰もSNSでつぶやいたりもしない。「本当にイコラブファンはみんなよい子すぎる」って言ってました。

 

 

こういうファンと,そしてそんなファンを喜ばそうとしてくれるメンバーと・スタッフで作り上げられる空間が幸せでないはずがありませんもんね。

 

幸せなツアーのスタート。

幸せな8周年のお祝い。

そして幸せな杏ちゃん凱旋でした。

 

 

さて,残念ながら今ツアーこのあと行けるところ目途はたっていません。

が,まずはイコラブちゃんのお誕生日会に一度は参加できた!

それだけで大満足の気持ちです。

 

これからも会える喜びと,会うことの大切さを胸に。

※ 今回のブログはかなりのネタバレを伴うものですので,ネタバレは嫌だという方は引き返していただければと思います。私自身,今ツアーはこのあと参戦することがなかなか難しいため,ここで自分自身が読み返すためにも記録させていただきます!

 

トロッコがメインステージに戻り,「Junkies」が終了。

ここからダンスと共に自己紹介の時間が。

シンプルな構成ですが,今のイコラブちゃんには凝った演出は不要。

そこにいるだけで絵になるメンバーたちですから!

しかし,舞香ちゃんの「ポニーテール可愛い?」にはヤラレマシタ…。

舞香ちゃん推しでなくともあれはやられる。

 

 

ダンストラックが終わり,ステージに樹愛羅ちゃんの姿が。

ユニットパートのスタートです。

ユニットの1曲目は初日と同じ「Kiara Tiara」。

曲中盤からはこれまた初日と同様衣織さんも白い衣装で登場し黒と白の二人でのパフォーマンス。

衣織さんがかなりオリジナルの樹愛羅ちゃんのパフォーマンスを研究しているっぽく,樹愛羅ちゃんと衣織さんの歌とダンスのシンクロ具合がすごいなと。

単に衣織さんも登場しましたというだけではなく,二人で1つの楽曲をパフォーマンスする意味のようなものを感じる。そんな時間となりました。

 

続いてはさなつんと舞香ちゃんの「あの子コンプレックス」。

もうこれは説明いらないでしょう。

ダンスも無し。オケもバラード調のシンプルなもの。

二人の歌唱力だけでサンプラザホールを支配していました。

 

ステージをバックステージに移して,花菜ちゃん,莉沙ちゃん,しょこちゃん,そして杏ちゃんの4人での「どこが好きか言って」。

何に驚くかって,その歌唱力です。

原曲はイコラブの誇る歌姫たちを中心としたものであり,その表現を含めてそう簡単なものではないという印象でしたが…。

いやはや,花菜ちゃんを中心としてその歌唱力たるや素晴らしかったですし,この4人でも原曲に勝るとも劣らない

必ずしも結成当初から歌唱力抜群のメンバーだけを集めたというわけではない,しかしこの8年の歴史がユニットに分かれてもここまでのパフォーマンスを発揮することができる。

地に足付けて,愚直に,まっすぐに進んできたイコラブの底力を見ました。

 

ユニットブロック最後はひとみんをセンターに据え,樹愛羅ちゃんとみりにゃを配した「知らんけど」。

こちらは歌唱力はもちろんのこと,手足の長いひとみんのダンスがとてもきれいで。

ユニットのシャフルは,普段聴けない・見られないものを聴ける・見られることが一番の喜びだと思うのですが,今回のユニットについては,シャッフルであることを忘れさせるような,単純にその曲を聴けること自体を楽しめるものだったと思います。

 

 

ユニットパートが終わり,メンバーがホームパーティをしている設定のVTRが流れます。

一旦着席しじっと見ていると,隣のいとぱんさんが一言。

「昨日と全然違う…」。

ん??全然違う???

 

そうこうしているうちに次のブロックが始まります。

「ヒロインズ」,「仲直りシュークリーム」,「恋人以上,好き未満」そして「内緒バナシ」。

一気にボルテージを上げに来ます。

個人的には「ヒロインズ」はとにかく盛り上がりたいので,VTR明けじゃない方がありがたいなという感想はありますが,まぁ結局なんや言ってても曲がかかれば盛り上がるのがパブロフのオタク。

しかもこのバレエコア衣装がまた可愛い♡

(カメコさんのショータさん(@syouta_kamera)のお写真を使わせていただきました)

 

ひとしきり盛り上がってたあと,MCが入ります。

 

さてここで,杏ちゃんがマイクを持ち,地元広島での凱旋への思いを語ります。

小さいころからずっとアイドルにあこがれていたこと。

アイドルになるまでたくさん悲しい思いもしたけど,アイドルに慣れた場所がイコラブでほんとウニ良かったということ。

そして今日このステージに立つことができる喜び。

 

その一言一言は,自分の思いをしっかりと確かめるように,大切に。

あまりに一言一言をしっかりと話すから,なんだかよからぬ発表とかがあったらどうしようか?などと後から考えればそんなことはあるはずもないことを考えつつ…。

 

そして,いつか地元の大きなステージで歌いたいと思っていたあの曲を。

「おかえり、花便り」

 

 

イントロが流れ,杏ちゃんがファンに語り掛けます。

「こちら側(下手側)は青色,こちら側(下手側)は黄色のペンライトでお願いします」

開場がキレイな2色に分かれます。

そしてステージ上では杏ちゃん。その後ろでは杏ちゃんが何よりも大切にしているメンバー9人がやはり上手側黄色,下手側青色のペンライトをもって応援しています。

 

もうこの光景を見ただけで涙が止まりません。

1番のAメロで「杏奈~!超絶カワイイ杏奈~!」と叫んだあとはもう涙で声が出てきませんでした。

Bメロでも杏奈コールしたかったのに,もっともっと杏奈コール届けたかったのに…。

そして何ならもう涙でステージもよく見えません。

(何なら,今これを書きながら思い出して泣いています…)

 

見えてないし,コールもできないけど,そこには夢をかなえた杏ちゃんが確実にいて。

そしてその声はしっかりと聞こえてきていました。

堂々とソロを歌いきる推しが本当に誇らしくて。

今までで推しが一番大きく見えた瞬間でした!

 

推しが夢をかなえる瞬間って,こんなに心が震えるもんなんですね。

とにかくこの瞬間に立ち会えたことを幸せに思います。

この日のプレチケを当ててくれた相棒のいとぱんさんには本当に感謝感謝!!

 

いとぱんさんもおっしゃっていました。

「今ここにきてこの歌を歌う杏奈さんを見るためにイコラブを知ったのではないか」と。

まさに私も同じ気持ちです。

イコラブに興味を持たなければ,杏ちゃんと出会わなければ,杏ちゃんを好きになっていなければ,現場に出るということをしていなければ…。

この感情にも出会うことはなかったんですよね。

人生における,大切な出会いに感謝。

 

 

何やらもうライブが終わったかのような,感情の動きによる疲労も感じつつ,しかしまだまだイコラブのお誕生日パーティーは続きます!

 

 

 バックステージに杏ちゃんの姿。

 私の視線は杏ちゃんのいるバックステージ,

 そしてその延長線上にあるスタンド席へ。

 そこには,青いペンライトの一団が…。

 

 

=LOVE 8th ANNIVERSARY PREMIUM TOUR 広島公演。

もともとの予定では,初日にステバ席,2日目に相棒が当ててくれたプレミアム席での参戦予定だったのですが,少しアクシデントもあり初日参戦できず,2日目のみに。

ただ,イコラブちゃんのお誕生日パーティーに,そして何より杏ちゃんの凱旋公演に1日だけとはいえ参加できることにワクワクしながらこの日を迎えました。

 

2日目とか,夜公演だけの参戦の時に迷うのが,事前にSNS上に溢れる情報をどこまで入れるかというところ。

なるべく情報を入れずに初見で見たいという気持ちもないことはないのですが,今回は落ち合う仲間たち全員が1日目に参戦しているということもあり,気を使ってもらうのもなんですし,精一杯情報を入れた状態での参戦を選択。

1日目は,デビュー日である9月6日の開催を強く意識した,まさに“周年”のコンサート。

初期の曲の披露もあり,私も新幹線でしっかりと昔の曲のコールを復習しながら向かいます。

 

前日より現地入りしていた仲間たちと広島駅で合流し,昼食はお好み焼き。

イコラブの曲を流してくれているお店に入り,満腹に。

1日目のあれやこれやをいろいろと聞かせてもらいながら,いざ現地へと向かいます。

 

 

グッズ購入の列も1日目は90分待ちなどという情報もあってのですが,意外とすんなりと購入することができ,時間もできたので杏zooの集合写真にいとぱんさんと二人で向かいます。

開場でお見掛けすると安心できる面々がたくさんおられ,杏zooの心地よさを味わいつつ集合写真。さすがに杏ちゃん凱旋ということもあり,多くの方が集まっていました!!

 

 

さて,いよいよ開場の時間が過ぎ,我々も会場に入ります。

事前情報で聞いていた通り,花道はなく,メインステージとバックステージの2ステージが配置。

われわれは上手側のB-6ブロックの5列目。

Aブロックはそれほど列数も多くないので,比較的ステージに近く見やすい位置。

トロッコが外周を走るという情報も得ていたので,トロッコを見るにもいい位置で期待は高まります。

 

 

OVERTUREで喉を開き,いよいよ1曲目。ハート形を囲むように配置された階段に10人,そしてその中心には衣織さんと花菜ちゃんが。

「祝祭」で8周年のお祝いの祭りの幕開けを告げます。

何度ライブをみても,ライブの開幕の瞬間は鳥肌が立ちます。

在宅ヲタクとして数年間過ごして現場デビューしたときの「イコラブちゃんって本当に存在するんだ!」の気持ちは未だ健在。

 

続いての2曲目は「呪って呪って」。

宿題のダークな空気感を引き継いで聴かせます。

今回のセトリでは残念ながら聞けませんでしたが,「ラストノートしか知らない」とこの「呪って呪って」はライブで聴きたい1曲。

「呪って呪って」では特にDメロの後半からラスサビにかけての歌声がどんどん上塗りされていく感じが私は大好きで,イコラブのライブに来てる~!!って感じられる瞬間なんですよね。

 

さらにこの出だしの2曲を聞いて感じたこと。

それは曲を聴いて満足できるイコラブの強さ。

アイドルのライブにおいては,やはりコールをしたり振りコピをしたり,観客も参加することでの一体感が大きな要素だと思います。

そしてそれはもちろんイコラブのライブでも。

メンバーからの大きな声聞かせてと言った煽りがあるということは,やはりイコラブにおいても会場全体で作る空気込みでライブだということは間違いないでしょう。

一方で,初手の2曲はそういったコールが入らない曲。

パフォーマンスをしているメンバーを,観客はペンライトを振りながら見つめ,聴いています。

でもそれだけで十分に満足ができる。

1組のアーティストのライブを見ていると感じられる瞬間でした。

 

 

とはいえ,やはり聞いているだけで許してくれるイコラブちゃんではありません笑

3曲目は「いらないツインテール」。しっかりと声を出します。

曲の途中から豪華なトロッコが登場。

しかも1人1台!!

なんと杏ちゃんは私たちのいる上手側のトロッコに乗りこむではありませんか!

杏ちゃんの乗るトロッコが真横を通り過ぎる瞬間,首にかけていたグッズタオルを少し高めに掲げます(後ろの方,ごめんなさい!!)。

するとなんと…指差しで確定ファンサゲット!!

無事,昇天です。

 

少しボーっとしながら,それでも声だけは出しながら,バックステージに移動していく杏ちゃんを見つめます。

 

そして4曲目「Junkies」。

なんと声出しのフレーズが「杏奈!杏奈!」。

凱旋公演。

レスもらって,杏奈コールをして…。

もうこれだけで十分満足。

そう思いながらふとバックステージの向こう側の客席に目を向けると。

 

 

そこには,(その一団だけが着席されていたので)恐らく関係者席とみられる場所に青いペンライトを持つ一団が。

遠くでオペラグラスも持たない私には,詳細は見えませんが,見えなくとも容易に想像はつきます。

凱旋を心待ちにしていた,杏ちゃんのお友達でしょう。

 

 

広島から一人上京し,いつからかその小さな背中に大きなものを背負い,でもそれが当然と言わんばかりにファンを含めてすべてを包み込んでくれる,イコラブに関わる全ての人にとって大きな存在。

アイドルだとか,推しだとかに限らず,それ以前に同じ人間として,社会人として,杏ちゃんみたいにはそう簡単にはなれなくとも,少しでも近づきたいとさえ思う,そんな尊敬の念を抱ける人。

そんな杏ちゃんが,胸を張って,地元の大きなステージに帰ってきていて,その瞬間にその場に入れることが,嬉しいを越えて,もうありがたくて。

4曲目にして感情の昂りに疲労感すら感じる大満足の凱旋ライブとなっていました。

 

 

が,杏ちゃんの凱旋ライブはまだまだ始まったばかり。

このあと,本当の号泣をするはめになることをこの時私はまだ,知りませんでした。