3月。
年度が切り替わって別れと新たな出会いを待つ季節。
個人的には年度替わりを強く意識する仕事のため,やはり特別な月ではあるんです。
そしてXを見ていても,この3月の末には多くのアイドルの卒業,体制終了が流れてきていました。
(私自身はほとんどアイドルさんをフォローしていないため,FFさんのリポストが中心でしたがそれでもたくさんの情報が流れてきました。)
最近私が追い始めたライブアイドル“透色(すきいろ)ドロップ”。
3月末をもって,2期生メンバーであった佐倉なぎさん,天川美空さん,そして瀬川奏音さんの3名が卒業されました。
天川美空 佐倉なぎ 瀬川奏音 卒業公演 『春色』ありがとうございました🌸 pic.twitter.com/Caa5QnTcym
— 透色ドロップ(すきいろどろっぷ) (@sukiiro_drop) March 29, 2025
昨年11月に知った透色ドロップ。
知って2週間程度経ったころだったでしょうか。
この3月末でのメンバーの卒業(に加えて最後の1期生でもあった見並里穂さんの12月末での卒業)のアナウンスがありました。
応援を始めようかな?と思った矢先の体制終了のアナウンス。
一瞬このグループとはご縁がなかったのかな?なんてことも思ったのですが,同郷出身の4期生メンバーの鎌房祐衣さんは残留することと,何せとても曲がいいグループだなと思ったので,今も応援を続けています。
さて,この透色ドロップ。Youtubeコンテンツが充実していて,毎週月曜日に“30分ラジオ”(と言っても動画付き),そして毎週水曜日に“透色ってなにいろ?”というバラエティ番組風のコンテンツが配信されています。
この中ではいろいろな企画がされているのですが,その中の1つの企画として,2024年の忘年会という企画がありました。
この中で卒業するメンバーの,卒業に至る思いが赤裸々に語られています。
(11:30頃~卒業について語っておられます)
卒業する,しかもアイドル活動をやめるメンバーだからこそ話せる,本音。
腰のけがを,騙し騙し活動を続けてきた最後の1期生の見並里穂さん。
「アイドル活動が楽しくないとかそういうことではなく,年齢のことが大きな原因。アイドルが終わった後の人生を見つめなおした時に,20代のうちに次の新しいことを探さないといけない。だから今のうちに腰の手術を考えないといけない。」
理系の国立大学を卒業してからアイドル活動を始めた瀬川奏音さん。
「本当に女の子の20代って短い。それは男性と体感が違うと思う。」
「自分の力で60歳,70歳,80歳と生きていこうと思ったらどう計算してももう就職しないといけない」
一度ウェディングプランナーとして社会人になった後,アイドルへと転身した佐倉なぎさん。
「(もちろんそんな事はないってわかっているけど)自分の価値がどんどん無くなってるって思っちゃう。」
20代後半を迎えた彼女たちの偶像(アイドル)ではなく一人の人間としての思い。
実は,なんかとてもよく分かるんですよね。
いや,もちろんアイドルとしての気持ちが分かるわけではないんですが,20代後半の葛藤が。
私自身,現在の職業についたのは30代になってからなんです。が,そこにつながる人生の転換点を迎えたのが26歳の頃。
ちょうど今回卒業する方々と同じくらいの年齢のとき。
20代の頃に求められること,そして20代の頃に許されることが,30代を目の前にすると徐々に変容していき,何かもやもやとした気持ちを抱えていたあの頃。
きっとアイドルの皆さんは常に期待され,求められ,比べられ。
私なんかと比べられものにならないくらいに,周りからの目の変化というものに敏感になるんだろうなと思います。
その中で,“次”を考えることで生まれる決断。
それが卒業ということなのでしょう。
こちらも動画の中で語られていますが,
「友人からの結婚報告,出産報告が毎月のように飛び込んでくる。でも,羨ましいとかそうなりたいとかではない。けど,夢を追いかけている自分が世間とは別次元にいるような気がする」
と。
私たちにとってステージ上の夢の世界が見えている大半である一方で,アイドルの皆さんはステージを降りて,一人の人間になる時間が大半。
夢を追いかけたい気持ちと,現実を生きなければならない気持ちと,折り合いをつけて活動をしていくアイドルたち。
応援するアイドルの“今”の大切さを再確認した,この3月末でした。
さて,そんな透色ドロップさんですが,4/2(恐らくアップしてる今日)新メンバー3名を加えた新体制がYoutubeにて発表されます。
また覚悟をもって,新たにアイドルの世界に飛び込んでくる新メンバー。
その未来に,幸多からんことを!!