お子さんについて悩みを抱えた方から電話をいただき、
私たちの著書である『エニアグラム』、
そして監訳書である『ザ・ワーク』を読んでいただいたとのこと。

『エニアグラム』でご自身やお子さんの傾向性についての理解が深まり、
『ザ・ワーク』でお子さんについてのビリーフ(信じている考え)に取り組み、
気持ちが楽になり、新しい関わり方の可能性が見えてきたということで、
この二つはとても効果的な組み合わせだと改めて感じます。

適切な心の指針と具体的な方法があれば、
自分自身で答えを見つけ、方向性を見出していける---
それは本当に素晴しいことだと思います。

ところで前回お話した、4/22(日)開催の「3つの本能」の
ワークショップ
についてもう少しお伝えできればと思います。

3つの本能(自己保存的性的社会的本能)について理解することで、
世界が違って見えるほど(今まで、見えていなかったのが不思議なほどですが)、
人間関係のパターン(相性など)、仕事のしかたや適性などがよく理解できます。

人によって、どの本能が優先し、どの本能が盲点となるかが異なるのです。

私自身、この3つの本能という重要な考え方を知らなかった時期、
自分の適性を理解せずに危うく進路や就職先を誤るところでしたし、
夫婦間における価値観のズレについてもあまりわかっていませんでした。

現在は、仕事でチームを組むときにも、
それぞれの本能の違いからくる適性やスタイルの違いを理解し、
活かし合う上でとても役立っています。

また、盲点について知ることで、自分自身の課題がよくわかり、
どのようにしてもっとバランスのとれた生き方ができるかが
見えてきます。

優先する本能の違いについて知らないことから発生する
多くの誤解やズレ、対立について、
本当にもったいないことだと思います。

たとえば、自己保存的本能が強い人からすると、
社会的本能が強い人は、なぜ自分自身のケアも十分できないのに
社会的なことに意識が向かっているのか、理解できません。

逆に、社会的本能が強い人からすると、
自己保存的本能が強い人は、自分自身のニーズにばかり
意識が向かっているように見えるのです。

今週末のワークショップで、また新たな探求ができることが
とても楽しみです。