小泉マジックで原発再稼働? | 木村佳子のブログ

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細川護煕元総理は晩節を汚したなあ、という実業家のかたたちのお声をよく耳にします。


1億円を佐川急便から借りた?として追及された際、9か月であっさり総理の座を投げ捨てた細川さん。

国民はその「あっさり」にびっくりしたものでしたが、その後、陶芸に精を出しているとのことで、その枯れ方はそれはそれである種、許容されていたように思います。


ま、総理の座を投げ出したのは無責任の極みだけれども、ボンボン故、辛抱が足りなかったのだろう。

己が性質を見極めて政界で生き残ることはあきらめ、山にこもり、壺でも焼いているというなら、それも仕方あるまい、という見方、受け入れられ方をしてきたと思います。


しかし、その壺に100万、200万という値段がつき、芸術家よろしく雑誌のグラビアに載ったりする姿には枯れたふりをして、実は結構、まだまだ未練というか、世の中に色気がある人なんだなあ・・・と感じた方もいたのではないでしょうか。


静かにしておればいいものを。

そう感じながら雑誌のグラビアを観た方もいたのではないかと思います。


美意識という点で、どうも違うなー。

そう感じた方もいらしたと思います。


そう感じていた矢先、何? 都知事に立候補?


やっぱり・・・。

やっぱり、枯れ切れてなかったんだ。76歳でなあ・・・・。


そういう意味で晩節を汚したと感じる人がいるのだろうと思います。


その細川さんを担ぎ出したのは小泉新一郎さん。

政界のロックンローラーでしょうか。

白髪のロックンローラーのあの方の姿を思わず重ねてしまいますが、

小泉新一郎さんもやっぱり、変わっていないなあ! と感じます。


郵政民営化の時も小泉さんは二項対立を持ち出しましたよね。


今回も都知事選で原発 非原発の二項対立に持ち込もうとしています。


しかし、小泉さんは細川さんが勝つとは思っていないのではないかと私は思います。


では、小泉さんの真の狙いは何か?

細川さんが負けることによって、原発稼働をレバレッジで実現させることではないでしょうか。


小泉さんって何者?

不思議な印象のかたです。


小泉さんのことも「晩節を汚した」と評する声を耳にしますが、細川護煕さんと違って、小泉さんは筋金入りの人です。晩節を汚して沈む人と浮かぶ人に分けるとすると小泉さんは浮かぶ人といえるかもしれません。


郵政民営化など長年アメリカから求められていた懸案事項を総理在任中にすべてクリアにしたといわれる小泉さん。

首相任期満了時にはたしかブッシュ大統領にその仕事ぶりをたたえられて、アメリカ議会で講演する名誉な話もあったそうですが、それを辞退してプレスリーの関連施設を見学したと記憶しています。


都知事選の後はどこに招待されるのでしょうか。