偶像信仰を認めないか、認めるかは宗教によって考え方が大きく違うようで、世界の大問題の一つといっても過言ではないでしょう。
私たち日本人はどちらかというと万物に神様は宿るというか、仏も神も余り区別せずに仏像にも手を合わせるし、神社に行っても同様に頭を下げたりしてお参りします。
特に仏像や観音像に手を合わせることに大きな違和感はあまり感じないといえるでしょう。
しかし、世界の中では偶像信仰はよくない、とする宗派もあるようです。
そうした勢力は世界遺産だろうがなんだろうが、偶像は破壊せよ、との意思でぶち壊してしまいます。
実にもったいないと思うのですが、価値観、考え方の違いでそうなってしまうのですね。
さて、現在紛争が続くマリですが、その地にフランス軍が到達したとのこと。
フランスはかつて世界的な遺産を国を挙げて収集した国です。
世界的遺跡の破壊は見るに堪えない、やめさせたいという意思もマリの世界遺産周辺到達の背景には含まれていると思います。
しかし、実に不思議な印象をうけます。
フランスでは長い間、高失業率が続き、とりわけ若者の失業が深刻でした。
経済もあまり芳しくはなかった。
サルコジ大統領時代は持ち直したように見受けられたのですが、
今、フランスに軍を動かす財政は整っているのでしょうか。
それともユーロ共通債構想を当て込んである程度、財政支出がかさんでもなんとかなるとの予算組みなのでしょうか。
失業で食い詰めている若者が食と職を軍で得て、世界遺産の破壊阻止、人道目的で進軍するとしても、
サルコジ元大統領ならこの道を通ったろうか?
とか、
我が国においていつか失業率が増した時、フランスの若者と同じような環境の中で、同じような選択を迫られるような事態に遭遇することはないのだろうか?
とか、
いろいろ考えさせられます。
ところで軍事行動が活発になると軍事関連会社は繁忙になりますね。
ダウ工業株30種平均算出対象のユナイテッドテクノロジーの株価チャートは以下の通り。
(チャート出所はゴールデンチャート・オプティキャスト=クリックすると拡大します)
(参考資料)