木村佳子のシナリオプランニング~あらゆる可能性に備えた資産防衛術 | 木村佳子のブログ

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社会とのコンタクトポイントの一分野として経済・株式市場をとらえ、分析する過程で資産運用力を磨き、人間として深い「知」を獲得しよう

講演会が終わると、お客様から質問をたくさんいただきます。

会場ではお急ぎのお客様もいらっしゃるので、質問者は遠慮されていますが、私が会場に残っていると話し掛けてきて下さいます。


こちらも勉強になるので、ご質問はできるだけ受けるようにしています。

こちらが教わりたいくらい、深く勉強されているお客様も少なくありません。


さて、ご質問を受けるなかで皆様の共通認識は、


なにかとんでもないことが起こって自分は大損するのではないかという恐怖です。

それほど、10年に一度、数年に一度、あり得ないと思っていたことが起こり、富が奪われていく理不尽さに静かな怒りと恐怖、何とかしたいというお気持ちをお持ちなのだと感じます。


その思いは私も同じです。

だから、荒唐無稽だと思えるようなことでも想定して、備えることが必要です。

それにはシナリオプランニングによるシュミレーションが有効だと思います。


突拍子もないことが起こる想像がつかない場合は

アメリカで起こった911のドキュメンタリー

を見てみるといいでしょう。

クリックすると「警告」という男性の声でアナウンスがあり、ビックリしますがそれは揶揄だとすぐわかります。84分間のドキュメンタリーで理不尽なテロに巻き込まれた不条理をつきつけられます。もし、自分だったらと思い、想像力をふくらましてみましょう。


この世の中には自然災害もあれば人災 もあります。

経済や通貨の動きから相手側(誰が何のためにと、どんな得をしたいがためにしていることなのか)の様々な戦略を読みとり、シナリオプランニングによって「まさか」に備えましょう。


さて、お客様が心配されていることで大きなものは


日本国債がいつ暴落するかということです。


まず、時間的なことですが人民日報では2016年頃、日本は行き詰まると書かれた記事を見ました。

最近の記事ではトーンはソフトになっています


時間が普通に過ぎれば、2016年頃、あるいはもう少し前倒しで発行環境は厳しくなるとの認識は必要でしょう。


しかし、突拍子もないことが起こると話は別です。

たとえば首都圏大地震などです。

いつ起こるとも知れませんが人為的要素で起こされるリスクもあるかもしれないという想像もしてみていいでしょう。

真偽のほどはわかりませんが最近の異常気象 問題もあり、その背景をいろいろ想像することはして損ではないと思います。


まさか、と思えることをまず想定し、その時、どうするか?と考える訓練を日々、やっておくと、備えになります。


たとえば日本国債問題は何事もなければあと数年、対策を講じる時間が残されているといえます。

しかし、ここに追い打ちをかけるように復興財源が必要になるような災害が起これば話は別です。


たとえば、


富士山爆発

関東大震災級の災害による首都の崩壊

どここからミサイルが飛んでくる

911の日本版ようなこと


そういう大金が必要になる事態が起これば日本国債の暴落は早まる可能性があります。

金利が急騰し

価格が下がり、

銀行は損をして、

株価が下がり、

日本人トレーダーが日本円を売ると

一気に円高に持ち上がり、

かと思うと一気に円安になり、

その最悪のタイミングで資源価格が高騰し

日本は安い円で高い資源を買うことになり、

ハイパーインフレに見舞われます。


今、日本国債は「そんなにすぐすぐ暴落しない」という意見は「何の大災害も起こらなければ」という前置詞が抜けている議論だと言う点は忘れたくないですね。



何か起こった時に困らないように備える訓練はしていて損ではありません。


さあ、シナリオプランニングによる大損回避の資産運用レッスン、今日から始めてみましょう!


ちなみにそんなに危険だ、危険だと海外から指摘される日本国債ですが、その国債を引き受ける外国人は何故、超低金利、少子高齢化が進む国、日本の国債を残高73兆円も買っているのか、その背景に想像をたくましくすればシナリオプランニングもぐっと楽しい作業になると思います。


リンク切れの場合はご容赦ください。日本国債外国人投資家かの買いについての記事


追記


日本はいよいよとなったら世界の債権大国として外国に貸したお金を回収すればいいという意見がありますが、

こうした難しい問題があります。

まったくもって同感です。ご参考までにね。