勤務先でBeRealに投稿した内容がネットで拡散され
社内の機密情報が外に出てしまった……
そんなニュースが話題になっています。
実際、企業側が公式に謝罪を出した事案もあり
「フォロワーだけに見せるはずだった投稿」が
大きな問題になる時代なのだと改めて感じます。
ここ数日で
BeRealなどSNSによる
情報漏えいの危険性が一気に表に出てきて
Xやネットニュースでも話題になった印象があります。
実は私は、4月1日に西八王子で開催した「ノマドもくもく」で、
思春期のSNS投稿には気をつけて。
特にBeRealというSNS
親世代で知っている人はかなり少ないけれど
このSNSはなかなか「危険」「ヤバイ」ですよ
という話をしていました。
今回は、
- スマホを持つ子とその親が知っておきたい最低限のITリテラシー
- 今話題の「BeReal」何がそんなに危険なの?
- 子どもにスマホを持たせるとき、親として大切なことは?
この3つを、親目線で整理してみたいと思います。

BeRealって、どんなSNS?
BeRealは、毎日1回、ユーザーに一斉に通知が届き、
2分以内に投稿することを促す
「日常を切り取ることに特化したSNS」です。
InstagramなどのSNSが
「盛っている自分」「キラキラしている自分」を演出しているのに対して
リアルを重視ししているSNS。
いうならば「アンチInstagram」みたいな位置づけですね笑
投稿では
前面カメラと背面カメラで同時撮影されるので
自分の顔だけでなく、その場の景色や周囲の様子も写りやすいのが特徴です。
さらに、自分が投稿しないと友だちの投稿が見られない仕組みもあり、
ROM専禁止、参加半強要型SNSという側面もあります。
つまり、
- 今いる場所
- 一緒にいる相手
- 部屋の様子
- 背景に映り込む情報
こうしたものが、思った以上にそのまま出やすいSNSなんです。
しかも、投稿前には位置情報の表示や「友だちの友だち」への共有も選べます。
何がそんなに危険なの?
BeRealが危ない理由は、「盛れないから」ではありません。
「無防備になりやすい設計」だからです。
2分という短い時間の中で撮ろうとすると、人はどうしても焦ります。
すると、
- 背景の洗濯物
- 学校や職場の掲示物
- 書類や画面
- 周囲の人の顔
- 位置が推測できる景色
こういったものの確認が甘くなります。
1枚だけなら何でもないように見える写真でも、
それが何日分も積み重なると
生活パターンや行動範囲、人間関係まで見えてくることがあります。
トイレに入っているうちに通知鳴ったら
2分以内投稿に拘る人はどうするんだろうね
なんて思ってみたりもします(知らんけど)
別に2分以内に投稿しなくてもいいんだけど
遅れると、投稿に「〇分遅れ」って表示されるらしいです。
親としてはインストール禁止と言いたかったのですが
子が「先輩に勧められて」と言ってきたので
めちゃくちゃ頭を悩ませました。
結果、どんなSNSかを説明したうえでインストールを許可しました。
これは、衝動性が強い子や自他境界があいまいな子には
かなり危険なSNSだと感じています。
通知が鳴っても無視できる、
2分以内に投稿しなくても平気でいられるメンタルがないと危険です。
うちの子が通う高校で授業中にBeReal投稿したのがバレて
謹慎処分になった子がいました。
将来の進路(大学への推薦入学など)に関わる可能性もあるので
やっぱり親としてはBeRealの危険性は伝えておきたいところです。
「鍵付き」「DM」「友だちだけ」は安全ではない
BeRealに限らず
SNSの話をするとき、よく
- 鍵付きだから大丈夫
- DMだから大丈夫
- 友だちしか見てないから大丈夫
と言われます。
でも、これは本当に気をつけたいところです。
たとえアプリ側に何か制限があっても、
- スクリーンショット
- 画面録画
- 別の端末での撮影
- 転送
- 見せ合い
こうした抜け道はいくらでもあります。
つまり、一度相手の画面に表示されたものは、
もう自分だけではコントロールできないということです。
「デジタルタトゥー」ってまさにこのこと。
友だちだけに投稿した秘密の内容が
年月を経てXなどに投稿され拡散される
そんなことがあっても不思議ではありません。
だから私は、子どもにも大人にも同じことを言いたいです。
拡散されて困るものは、最初からネットの海に流さない。
これはBeRealに限らず、LINEでも、DMでも、フォロワー限定のSNSでも同じです。
思春期の子が特に気をつけたい理由
思春期は、
- 友だちに合わせたい
- 仲間外れになりたくない
- 見てほしい
- 認めてほしい
そんな気持ちが強くなりやすい時期です。
一方で、先のことを考えたり、危険を見積もったり、ブレーキをかけたりする力は、まだ発達の途中です。
だからこそ、勢いで投稿したり、断れずに送ってしまったり、
ノリで拡散してしまったりが起きやすいのだと思います。
SNSの危険は、アプリの機能だけの問題ではありません。
思春期の承認欲求と、未熟な判断力が組み合わさることが大きいのです。
では、親として何ができるのか
ここで大事なのは、
「じゃあ全部禁止すればいいのか?」
という話ではないことです。
もちろん、
- 年齢設定
- アプリインストール時の承認
- フィルタリング
- 利用時間の管理
こうした設定は大切です。
実際、わが家でもApple IDに年齢を入れていて、
アプリのインストールには保護者の許可が必要です。
正直ちょっと面倒です。
でも、そのワンクッションがあったからこそ
子どもがBeRealを入れようとした時点で気づけました。
設定は万能ではありません。
でも、気づけることには大きな価値があります。
そして、それ以上に大切なのが、親子関係です。
最大の抑止力は、健全な親子関係
私は、子どものスマホトラブルを本気で防ぐ一番の抑止力は
監視アプリよりも親子の関係性だと思っています。
- 変なDMが来た
- 友だち同士で揉めた
- 写真を送れと言われた
- 投稿してから不安になった
そんなときに、
怒られるから隠すのか
親に言えば一緒に考えてもらえるのか
この差はとても大きいです。
ルールも必要。
設定も必要。
でも、最後に子どもを守るのは、
「やばいときに親に言える関係」です。
親に怒られるからって
事が大きくなってから知らされたのでは
取り返しがつかない事態になることもあります。
子どもが言ってきたことは
頭ごなしに否定したり叱り飛ばしたり
馬鹿にしたりせず
(たとえ自分の考えの範疇から思いっきり外れていたとしても)
一旦話を聞いて受け止めて
(その間に親は深呼吸の一つでもしてw)
過去と他人は変えられないので
今の自分には何ができるのか
に徹して
会話を重ねていくしかないのかと思います。