さてヘビー級統一トーナメント、九十九の初戦の相手はリック・ガンフォード!
リック「私が彼との試合を受けた最大の理由は…私の父がヴェトナム戦争で…ヴェトコンに殺されたからだ…」
こんなクソ野郎には言うたれや九十九!
九十九「オヤジが死んだのをあーだこうだと言ってるが…あんたのオヤジは死ぬまでに何人のヴェトナム人を殺したんだ…⁉戦争で死んだってことは…殺し合いをしてきたってことだ…」
いいセリフです!人間はもちろん口から発する言葉で語るけども、男は拳でも語ることができるねん!NOVAとかに通うまでもなくね、男はナチュラルヴァイリンガルやねん(笑)
がしかーし試合が始まるとガンフォードの一方的なペースに。
あらゆる格闘技において最速の攻撃、それがジャブです。ボクシングだけでなくあらゆる格闘技において、ジャブが使えないよーでは話にもなりません。
だけども九十九はジャブというものを使いません。その理由は「実戦向きではないから」グローブをつけているのならともかく、素手での戦いにおいてジャブというものはただ速いだけの軽いパンチだからです。そんなパンチは実戦では意味が無いんです。そう、これは空手家の発想なんよね…
そんなわけで九十九は浮嶽でガンフォードを撃破すんやけども…
と大多数の読者は思ったでしょーが、ちょっと冷静に考えてみましょう。浮嶽は頭の上に拳を構えてそのまま突き上げる技なわけやけども、これは言ってみればグローブ越しの頭突きなんよね。ボクシングのルールブックに明確な規定があるわけではないが、これが許されるのであればグローブ越しの肘打ちとかも許されることになりかねん。そーするとさ、反則を宣言したこのレフリーの判断もあながち間違っとるとは言い切れんのよな…
そんなわけで観客は暴徒化。がしかしそんな暴徒を九十九は一睨みで…