園福線を散策してみた | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 

今回は2024年3月31日に運行を終了した西日本JRバスの園福線をご紹介します。

●園福線とは
京都府の園部駅から桧山駅を経由して福知山駅までを結ぶ国鉄時代は鉄道路線として扱われた西日本JRバスの自動車路線(路線バス)でした。

●自動車線=国鉄が運行するバス路線のことで鉄道路線扱いとなっていました。そのため乗車券の購入なども、みどりの窓口をはじめ国鉄(JR)の出札所(切符売場)で購入できるなどバスでありながら鉄道として管理されていました。


★JR京都駅
それでは京都駅からスタートです!
中央改札口前のバス停には以前ご紹介した同じく西日本JRバスの高雄京北線が発着しています。


京都駅から山陰本線(嵯峨野線)を利用して園部駅を目指しましょう。

★京都駅 山陰本線(嵯峨野線)ホーム
ここはニュースでも時々話題になっています。京都駅の山陰線ホームは頭端式で出口が先端の1つしかなく列車発着時には大混雑するんですよね…

この写真は学校が終わる時刻の16時頃に撮影したもの。列車は全く遅れていませんよ。これが日常なんです…

また沿線には学校や市場だけでなく京都鉄道博物館・京都水族館・二条城・金閣寺・妙心寺・東映太秦映画村・嵐山・保津川・サンガスタジアム(サッカー場)など観光名所がたくさんあって昼間も混雑しています。

それでは乗車して行きましょうか。
つい最近まで山陰線(嵯峨野線エリア)で活躍する列車は増結車両を除き全て221系電車でしたが、東海道本線及び山陽本線に225系100番台を導入しこれまで使用していた223系を嵯峨野線に。そして嵯峨野線で使われていた221系をおおさか東線に転属させ201系の引退を進めています。

しかし新型コロナの影響で2020年頃から減便が相次ぎ和歌山エリアなどでも減便があったため、関空・紀勢方面で活躍していた223系2500番台も嵯峨野線や湖西線・草津線などのエリアに転属させ113系や117系が引退となりました。

なので現在の山陰線(嵯峨野線エリア)は賑やかですね〜

いろんな形式車両が活躍していて連結も行われているので、奇妙な編成も見れます。



★221系電車+223系2500番台電車







★223系6000番台+223系2500番台

また主に園部以北の山陰本線で活躍する223系5500番台も一部時間帯で増結して嵯峨野線エリアを走っています。






★223系5500番台+223系6000番台


★223系5500番台+223系2500番台





★ 223系5500番台+221系電車
これまで模型で冗談半分にやった連結を実現する日が来て驚きですね〜

少し前にこんな連結も向日町駅構内にある吹田総合車両所京都支所で見れました。




★223系2500番台+113系電車
何かの訓練のようですね〜

また10年以上前に嵯峨野線エリアでかつて活躍した113系電車は現在も福知山周辺の山陰本線や舞鶴線などで活躍していますが、少しずつ引退が進んでいます。











★113系5300番台電車
先月には京都鉄道博物館でも展示され最終日には嵯峨野トロッコの予備車であるDE10 1156号機が牽引して搬出されました。





★クモヤ145+115系+クモヤ145
福知山周辺で活躍する113系.115系は保安装置の関係で検査時に大きな工場がある吹田総合車両所へ入場する際は、事業用車のクモヤ145に挟まれる形で走行します。これはマニアには堪らない連結なんですよね〜




★JR園部駅
列車は嵯峨野線エリアの終点、園部駅に到着です。山陰本線はこのまま山口県の幡生駅まで続く新幹線を除けば日本最長の路線ですが、近畿エリアの近郊区間として嵯峨野線の愛称がつくのは当駅までです。






★223系5500番台電車

ここまでは最初にご紹介しました。
いろんな形式の車両が4〜8両編成で運行されていますが、ここから大半が223系5500番台による2両編成(一部:ワンマンカー)での運行となり当駅から複線が単線になります。




★園部駅 留置線
この日は運のいいこと!
嵯峨野線エリアで普通列車として活躍する全形式が並んで停まっていましたよ〜


★園部駅 改札口
改札付近にセブンイレブンそしてビジネスホテルが隣接していましたね。

改札口には近距離券売機が2台。
窓口が1つありました。

営業時間がなかなか不思議。
初発から12時と14時から最終だそう。
(みどりの窓口は8時〜12時・14時〜20時)

最近はチケットレスサービスがありますが、そうでない場合、指定席券売機がないので注意する必要がありますね。


★園部駅 インターフォン
駅事務室に繋がるインターフォンとコールセンターに繋がるインターフォンの2つがありました。

「チャイムを押しても不在の場合」
完全無人の時間もあるようですね…

園部駅は現在も京都駅から北近畿エリアを結ぶ特急列車「きのさき」「はしだて」「まいづる」など全てが停車する主要駅です。

かつては機関車交換も行われていたのでしょうか。

当駅では駅弁が販売されているんですよ〜



★写真屋
東口を出ると昔ながらの写真屋さんがあって上を眺めると駅弁屋さんの看板が!

うん?淡路屋!?

少し歩くとありました。



★園部駅弁 淡路屋
淡路屋と聞くと神戸駅弁を思い浮かべます。

実は神戸駅弁淡路屋の支店として誕生しその後に独立したのです。昔は同じ会社だったんですね〜

ここで駅弁を購入しました。
買ったものは後ほどご紹介します!

さあ本題の園福線に乗りましょう。

★園部駅 園福線の案内
バスが発着するのは駅弁屋さんと同じ東口からになっていました。

本数が少なかったんです…
今回は園福線の中間拠点で自動車駅舎が残る桧山駅まで乗車しましたよ〜



★園福線 西日本JRバス
園部駅から桧山駅までの所要時間は約40分でした。









★自動車駅 桧山駅
バスだけども鉄道の補完路線として活躍していることから自動車線で駅扱いであります。

駅舎も特徴的ですね〜
国鉄の雰囲気も残されています。





★自動車駅 桧山駅
待合室にエアコンはありませんでした…
そして現在は町営バスの事務室になっている場所で、かつてJR全線の切符が販売されていたんですかね〜










★西日本JRバス 京丹波営業所
桧山駅構内には西日本JRバスの京丹波営業所があって車庫も隣接していました。





★桧山駅 時刻表
かつては、これら全てが国鉄バス及びJRバスによって運行されていたようですが徐々に廃止され地元自治体が引き継がれています。

園福線も一部区間は2024年4月以降も別のバス会社に事業が継承され運行が継続されています。



★自動車線桧山駅 駅名標
なので今回ご紹介している桧山駅などはJRバス(自動車線)ではないものの現在も散策はできます。


★自動車線 桧山駅
今はあまり本数はないですが、時間になるとバスが一気に集まってきて、かつては自動車駅の拠点だったことがわかります。

さあ桧山駅から再びバスに乗車し園部駅へ引き返しましょうか。


★特急まいづる チケットレス特急券
園部駅からは特急「まいづる」に乗って二条駅を目指します。

今回は運良く取れました!
乗車するのは京都丹後鉄道のKTR8000形の展望席です。










★KTR8000形 車内
全車普通座席ですが、とても豪華な内装になっていました。




★園部駅弁 淡路屋 栗めし
調製と書かれたハンコ風のデザインが良いですね〜

とても美味しかったです!また食べたいですね。なお数に限りがあるため事前に予約することをオススメします。


★KTR8000形と二条駅
かつては機関区もあって山陽と山陰を結ぶ拠点でもあった二条駅ですが、新幹線が開業しその役割は失われ現在は1面2線の簡素な駅となっています。





★二条駅
現在の駅舎は2代目になっています。
近距離券売機が2台。話せる指定席券売機が1台。窓口が1つでした。

かつて機関区があった駅前は商業施設になっています。

そして初代二条駅舎は2駅離れた梅小路京都西駅の前にある京都鉄道博物館にて移築され保存及び展示されています。


★旧二条駅舎(初代)
1904年建築で日本最古級の木造駅舎です。
よく最古と言われていますが、これは間違いで現存する日本最古の駅舎は北陸本線の旧長浜駅で木造駅舎は武豊線の亀崎駅となってます。











★旧二条駅舎 内部
旧梅小路蒸気機関車館時代から資料展示室として使われていました。

現在も一部が展示室のほかミュージアムショップになっていて博物館の出口でもあります。






★旧二条駅舎 内部展示室
展示室には蒸気機関車の模型や運転士の持ち物のほか投炭練習機が展示されています。

投炭練習機とは蒸気機関車の石炭を入れる機関助士の練習機ということですね〜

このほか事務室があって2階には館長室もあるそう。

そして一番の見どころはこれですね!







★旧二条駅 貴賓室(通常非公開)
二条城が近いことから貴賓室が造られました。

前回までにご紹介しました。


関西で一般人が立ち入ることができる鉄道駅の貴賓室は、ここ旧二条駅舎のほか神戸駅・畝傍駅があります。神戸駅はスターバックスになっているので商品を購入し空いていれば誰でも利用できますが、旧二条駅舎と畝傍駅はイベント時のみの公開です。


★旧二条駅舎 ホーム
いい雰囲気のプラットホーム
現在は蒸気機関車庫に続く通路になってます。

かつては陰陽連絡の拠点だった二条駅。
創業当初、鉄道を敷設した京都鉄道の本社も入っていました。

ちなみに京都鉄道の創設者で京都銀行(旧亀岡銀行)の創設者でもある「田中源太郎」の生家が亀岡駅近くに現存しているんです。



★田中源太郎生家 楽々荘
現在は和食がんこが入居し運営されています。この内部は以前にご紹介しているので併せてご覧ください!


今回は自動車線の園福線(桧山駅)及び旧二条駅舎についてご紹介しました。

ご覧いただきありがとうございました。
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