傑作の予感 閃光のハサウェイ | 九仙庵日乗

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善平太(よしへいた)のブログ

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映画「ガンダムNT」の上映を観に行った2018年の冬、予告で「閃光のハサウェイ」が製作されることを知り、それなりに楽しみにしていた。

一方で、ガンダムNTがイマイチだったこともあり、作品としてのハサウェイにはそれほど期待していなかった。

その後ハサウェイの公開は遅れに遅れ、当初予定していた2020年7月から約1年後にようやく公開、公開後3週目になったので、どんなもんだかと観に行ってみることにした。

 

ガンダム作品はある程度の予習をしておかないと、登場人物が喋っている単語は、場所なのか艦船なのか人物なのか判らなくなるので、ある程度の予習をしていくことが必要だ。

物語として「逆襲のシャア」の続きということで、作品を再度鑑賞。

さらに、冒頭の16分の公開Youtubeも視聴しておく。

 

で、やおら近所の映画館に出陣して鑑賞した。

 

 

正直、ものすごく面白くてびっくり。

 

「閃光のハサウェイ」は3部作で、本作はその第一作なのだが、3部作まとめての傑作の予感がした。

以下ネタバレ最小限にての感想です。(かなり月並みですが)

 

 

 

 

 

 

〇ギギ・アンダルシアの魅力

本作のヒロイン、ギギ・アンダルシアは金髪碧眼の謎の少女なのだが、外見はともかく感情や性格が、「逆襲のシャア」でハサウェイの初恋の人だったクエス・パラヤに似ているという設定だ。

ギギのものすごく妖艶な物腰が本当に素晴らしい。

下から見上げる顔つきも、碧眼の瞳に映る虹色のリングも、すべてミステリアスといってよく、雰囲気が秀逸なのだ。

キャラクターデザインもキャラの動かし方も力が入っている。

作品の最重要キャラともいえるので、彼女の魅せ方は肝といえるが、本当に上手く魅力を引き出している。

 

 

〇モビルスーツ戦のこだわり

モビルスーツ対モビルスーツの戦いは、ガンダム作品の最重要シーンだが、今回のモビルスーツ戦は本当に見せかたに唸らされた。

空気を切り裂いて降下していくメッサーのリアルさ、そして夜間戦闘で操縦席から敵をセンサーで認識する様子、

リアルすぎて興を削がれる人もいるかもしれないが、Zガンダムで突然宇宙空間で敵と遭遇して近接戦闘するシーンにとても違和感を感じていた自分にとっては、これぞモビルスーツ戦と感じた。

クスィー対ペーネロペーも、ものすごく雰囲気が出てすばらしかった。大満足。

 

 

〇[Alexandros]の「閃光」がカッコイイ

映画版エヴァンゲリオンは宇多田ヒカルが楽曲を提供して各段にブランドが高まったように思う。

宇多田の曲とエヴァの映像が相乗効果で魅力を高め合っている。

今回のハサウェイ、楽曲が[Alexandros]の「閃光」で、アップテンポでノリが良く、カッコイイ。

ちょっとヘビーローテーションで聞いていたい感じ。

 

 

果たして3部作を全部鑑賞し終わるのはいつになるやらとも思うが、本作のクオリティからも、次回作には嫌が応にも期待してしまいます。