【由来】
「水」はしょう液の意味で、ここでは食物のしょう液を指す。「突」は突き出る意味である。このツボは喉頭隆起の外側下方にあり、食物のしょう液をのみ込む動作にあわせてこの部分が上下し、突き出ることから、水突と名づけられた。

【別名】
水門

【位置】
人迎と気舎の中間にあり、胸鎖乳突筋前縁に当たる。

【解剖】
広頸筋があり、胸鎖乳突筋と肩甲舌骨筋上腹が交錯するところにある。
外側に総頸動脈がある。
頸横神経が分布しており、深層には上(頸)心臓神経および交感幹がある。

【主治】
咽喉部の腫脹・疼痛、喘息、甲状腺腫。ツボの話-110324_2254~0001.jpg

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【由来】
「迎」は動くという意味で、このツボが頸部の喉頭隆起の側にあり、頸動脈の拍動を手に感ずることを表している。「人」は人侯で、つまり『素問・三部九侯論』でいうところの人間の体を上・中・下に分け、三部九侯(天・地・人との組み合わせで)表すと、このツボがちょうど人侯にあたる。したがってここを人迎と名づけた。

【別名】
天五会、五会

【位置】
喉頭隆起と水平で、総頸動脈の前縁。

【解剖】
広頸筋があり、胸鎖乳突筋前縁と甲状軟骨の接触部。
上甲状腺動脈があり、ほぼ内・外頸動脈の分岐点にあたる。前頸静脈があり、外側には内頸静脈がある。
頸横神経、顔面神経の枝が分布しており、深層では頸動脈小体があり、さらに深いところに交感神経の本幹が走り、外側には舌下神経の枝と迷走神経がある。

【主治】
咽喉部の腫脹・疼痛、喘息、眩、顔面紅潮、高血圧症。ツボの話-110321_1651~0001.jpg

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【由来】
「維」とは角を指し、このツボが額角の斜め上、髪際を入ること5分のところにあることから、頭維と名づけられた。

【位置】
額角の髪際を上がること5分にある。

【解剖】
側頭筋上縁で帽状腱膜の中にある。
浅側頭動・静脈の前頭枝がある。
耳介側頭神経の枝、上顎神経の頬骨側頭神経、顔面神経の側頭枝が分布。

【主治】
頭痛、眩、眼の痛み、迎風流涙。ツボの話-110313_2249~0001.jpg

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【由来】
「下」は下方、「関」は機関の意味である。このツボは上顎骨と下顎骨の連結点下方にあり、ここが下顎骨を動かす機関であることから、下関と名づけられた。

【位置】
頬骨弓下縁で、下顎骨頭の前方の陥凹したところ、口を閉じて取る。

【解剖】
頬骨弓と下顎切痕の間にある。
皮下には耳下腺があり、さらに深いところには咬筋がある。顔面横動・静脈があり、深層には上顎動・静脈がある。下顎神経の耳介側頭神経枝が分布しており、深層は下顎神経、顔面神経の頬骨枝にあたる。

【主治】
歯痛、牙関緊急、耳鳴・聾、中耳炎、口や眼のゆがみ。ツボの話-110313_2249~0001.jpg

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【由来】
「頬」は顔面部両側の下歯床骨のことを指し、昔の人はこれを頬車骨といっていた。この骨は諸歯を満載し、食物を咀嚼することができる。ツボがこの場合にあるので、頬車と名づけられた。

【別名】
牙車、曲牙、鬼床、機関

【位置】
下顎角の前上方1横指のところにあり、咬筋の付着部。力を入れて歯を咬み合わせると筋肉の盛り上がるところに当たる。口を開けて窪むところに取る。

【解剖】
咬筋の中にある。
咬筋動・静脈がある。
三しゃ神経第3枝の咬筋神経、頸神経叢から来る大耳介神経が分布。

【主治】
口や眼のゆがみ、頬の腫れ、歯痛、牙関緊急、頸・項部の強ばりと痛み、流行性耳下腺炎ツボの話-110313_2249~0001.jpg

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【由来】
「迎」のもつ意味として、1つには大迎骨、すなわち下顎骨のことであり、もう1つには承泣穴と頭維穴からのびる2本の経脈がこのツボのところで迎合し、さらに下がって人迎に至ることを指すと考えられる。また陽明経は気血が多く、脈気が盛大な経脈であるために、大迎と名づけられた。

【別名】
髄孔

【位置】
下顎骨の前方にあり、咬筋付着部の前縁で、口を閉じてふくらませた時にできる溝の形をした陥凹の末端部。

【解剖】
咬筋の停止部前縁にある。
前方に顔面動・静脈がある。
顔面神経の下顎縁枝と三しゃ神経3枝の頬神経が分布。

【主治】
牙関緊急、口角のゆがみ、頬の腫れ、歯痛。ツボの話-110313_2249~0001.jpg

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【由来】
穀物の貯蔵庫を「倉」という。つまり人は「地」から五味を得て、口からこれを食べて胃の中におさめるが、その様が倉庫に似ているということから、地倉と名づけた。

【別名】
会維、胃維

【位置】
口角から水平に外側へ延ばした線と鼻唇溝の延長線が交わる点。

【解剖】
口輪筋中にあり、深層は頬筋である。
顔面動・静脈がある。
顔面神経の頬枝、眼か下神経の分枝が分布しており、深層には頬神経の末枝がある。

【主治】
口角のゆがみ、流涎症、眼瞼痙攣。ツボの話-110310_2301~0001.jpg

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【由来】
「巨」は大きいの意、「りょう」は骨の隙間あるいは陥凹したところを指している。このツボは頬骨突起下の陥凹したところにあり、その間隙が大きいことから巨りょうと名づけられた。

【位置】
まっすぐ前を見て、瞳孔の直下、鼻翼下縁と水平のところ。

【解剖】
上層には上唇挙筋、深層には犬歯筋がある。
顔面動・静脈および眼か下動・静脈の会合枝がある。
眼か下神経の枝、顔面神経の頬枝が分布。

【主治】
口や眼のゆがみ、眼瞼痙攣、鼻出血、歯痛、唇や頬部の腫脹。ツボの話-110310_2301~0001.jpg

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【由来】
「四」は“四方八方”と使われるように、広々とした、という意味であり、「白」は光の意味である。本穴が、広く物を見まわすことのできる目の下にあり、めまい、眼の充血、眼が痒いといった症状を主に治し、視力を回復させることから、四白と名づけられた。

【位置】
まっすぐ前を見て、瞳孔の直下、眼か下孔の陥凹したところ。

【解剖】
眼か下孔のところにあり、眼輪筋と上唇挙筋の間に当たる。顔面動脈の分枝、静脈の属枝があり、眼か下動・静脈がある。眼か下神経と顔面神経の頬骨枝が分布。

【主治】
眼の充血・腫脹・疼痛、口や眼のゆがみ、眼痙攣、頭部・顔面の疼痛。ツボの話-110310_2301~0001.jpg

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【由来】
「承」は受けつぐ、「泣」は泣くという意味である。泣くと涙がここから落ちるので、本穴が涙を受けとめる位置にあること、また迎風流涙の疾患に対して良効があることから、承泣と名づけられた。

【別名】
渓穴、目下

【位置】
まっすぐ前を見た時の瞳孔の直下で、眼球と眼か下縁の間。

【解剖】
眼か下縁の上方、眼輪筋中にあり、眼か内の深層には下直筋・下斜筋がある。
眼か下動脈の分枝、静脈の属枝と、眼動・静脈の枝がある。上顎神経、眼か下神経の枝、動眼神経下枝の筋枝、顔面神経の頬骨枝が分布。

【主治】
眼の充血・腫脹・疼痛、迎風流涙、夜盲症、口や眼のゆがみ、眼痙攣。ツボの話-110310_2301~0001.jpg