【由来】
「迎」は動くという意味で、このツボが頸部の喉頭隆起の側にあり、頸動脈の拍動を手に感ずることを表している。「人」は人侯で、つまり『素問・三部九侯論』でいうところの人間の体を上・中・下に分け、三部九侯(天・地・人との組み合わせで)表すと、このツボがちょうど人侯にあたる。したがってここを人迎と名づけた。

【別名】
天五会、五会

【位置】
喉頭隆起と水平で、総頸動脈の前縁。

【解剖】
広頸筋があり、胸鎖乳突筋前縁と甲状軟骨の接触部。
上甲状腺動脈があり、ほぼ内・外頸動脈の分岐点にあたる。前頸静脈があり、外側には内頸静脈がある。
頸横神経、顔面神経の枝が分布しており、深層では頸動脈小体があり、さらに深いところに交感神経の本幹が走り、外側には舌下神経の枝と迷走神経がある。

【主治】
咽喉部の腫脹・疼痛、喘息、眩、顔面紅潮、高血圧症。ツボの話-110321_1651~0001.jpg

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