あなたを愛する準備ができていない人を手放しましょう。

変わりたくない人と難しい話をするのはやめましょう。

アンソニー・ホプキンス

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メンタルトレーナーの吉田こうじです。


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では本題です。



現在は「怒りとウェルビーイング」をテーマに
お届けしています。



ここ何回か、
自分の中に湧き上がった怒りの気持ちをどのように受け止め、
どのように表現(処理)するのかに大きく影響している

「感情の社会化」

について愛着の観点を交えながら考えてます。



前回は「感情の社会化」や「愛着」、
「発達」の文脈で語られることが多い

「成り込み」

についてみていきました。



前回の記事はこちら。

親(養育者)が子どもの「感情の社会化」に影響を与える仕組み「成り込み」
https://ameblo.jp/yoshidakouji/entry-12855320583.html




今回は、「巻き込み」についてみていきたいと思います。




●「巻き込み」


「巻き込み」とは、
子どもの気持ちを養育者の望む方向に操作するというか、
親の都合で子どもの気持ちをコントロールする状態を指す言葉で、
前回お話しした「成り込み」の逆と言えます。




ニュアンスとしては

「指示的な関わり」

「支配的な関わり」

「過干渉的な関わり」

「同情をしてもらうように仕向ける関わり」

と言ってもいいでしょう。


そして多くの場合、こうした「巻き込み」は、
親自身が自ら対処できずに心の奥底にずっと抱えている、

恐怖心、劣等感、罪悪感、羞恥心、怒りや恨み、嫉妬心......

などのネガティブな感情が発露しているケースが多いと感じています。



誤解を恐れずに強い表現をするなら

「八つ当たり」

です。



親(養育者)側としては、

「子どものために良かれと思って」

やっているつもりだったりするのですが、
(中には「八つ当たり目的」の場合もあります)
親(養育者)からこうした関わりをされた子どもは、
親(養育者)の都合で気持ちを操作され、
ありのままの自分の気持ちの動きを内省する機会を奪われてしまいます。



その結果、子どもは自分の中に生じた気持ちを

「メタ的に自己受容する姿勢」

「内省(自己分析)する姿勢」

「上手に表現する方法」

などを経験を通して学ぶことができません。



そればかりか、自分の気持ちよりも親(養育者)の気持ちを
優先することを学ぶことになります。



こうした学びは、
いい意味で言えば共感力や空気を読む力が
日常的に鍛えられるという側面があるのですが、
裏返しとして

「自己不存在感 ≒ 無価値感」

が体に染み付いてしまう恐れがありますね^^;;




とはいえ、例えば

「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」「愉快」

といったポジティブな感情についてであれば、
たとえ「巻き込み」的な関わりをされたとしても
子どもが感じている感覚(気持ち)と
養育者から受ける指示もほぼ一緒のため、
ウザさはあるにしてもポジティブな気持ちの
社会化は進むかと思います。




ですが

「怒り」「悲しみ」「不安」
「恐怖」「恥」「嫉妬」
「劣等感」「罪悪感」

といった、いわゆるネガティブ系の感情に
「巻き込み」される場合は話は別です。



たとえば、子どもがなんらかの理由で興奮し、
その興奮した気持ちを泣いて騒ぐことで表現した時、

「うるさい! 恥ずかしいから泣き止みなさい!」

と子どもを叱ったとします。



すると子どもは

「自分の気持を素直に表現することは、
 相手に恥ずかしい思い、不快な思いをさせる
 やってはいけないことなのか…...」


「この気持ちは結局どういう気持ちなのかわからないけど、
 きっと感じちゃいけない気持ち、
 感じても表現してはいけない気持ちなんだろうな......」


といった、自己抑圧的な学び、
自己否定的な学びを経験的に学んでしまうのです。




子どもの将来の社会性という観点から見れば、
子どもに社会的なルールを教えるための「巻き込み的な関わり」は
もちろん必要なことかと思います。



いわゆる「躾」ですね。



「人が嫌がることはしちゃダメ」

「人を傷つけることを言っちゃダメ」

「人に優しくしなさい」


……などなど。
こうした「巻き込み的な関わり」は大切です。



とはいえ、

「なぜその教えが大切なのか?」

「その教えは自分にとってどんな意味があるのか?」

「具体的な行為として、どんな場面でどうすることなのか?」

こうしたことを子ども自身の納得感を欠いた状態で、
一方的に「巻き込み的関わり」をすると、
それは子どもにとって、時に

「呪い(禁止令)」

になることもあります>_<




ということで、ここまで

「成り込み」「巻き込み」

も、極端に偏り過ぎたり、度が過ぎたり、
子どもが共感(納得)できていない状況で無理強いすると
「感情の社会化」にとってはむしろ悪影響になるため、
状況に応じて適切にバランスを調整することが大切になる
ということを考えてきました。



さて、どうしてこんな話を長々としているのかというと、
「成り込み」にしても「巻き込み」にしても、
養育者からどんな関わりをされたかは、
大人になってからの

「怒りの処理の仕方」

に大きな影響を与えるからです。



次回はその点について考えていきたいと思います。



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ありがとうございましたm(__)m


あなたからのお便りが
テーマを深く掘り下げるヒントにもなります
ので、ぜひ気軽に返信してくださいね^^


それでは今日もよい一日を!


メンタルトレーナー吉田こうじ


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私が幸せでありますように

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私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように

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生きとし生けるものが幸せでありますように

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