冬の主役たち、そして珍客 | yoshiの鳥見Diary

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野鳥との出会い・ドキドキを求め、都心中心・たまに遠出・・・観察記です。

1/7土曜日は、まだまだ森の冬の小鳥たちに会いたくて、先月も訪問した多摩川中~上流部へ。今回は初めて、川の対岸の丘までバスを利用して訪問、河川敷の小鳥とあわせて本格的に森の

小鳥も楽しもうという欲張り(消耗する)プラン。

 

しかし・・・カラ類、そしてアカゲラやアオゲラは目立つものの、冬鳥はルリビタキ♂を

チラ見したくらい・・・雰囲気はとてもよい森なのですが。

 

散々歩いて、とにかくいつもの対岸の河原へ。前回よりツグミが少なくなった気がするものの、シメは変わらず、そしてアオジも増えた気が。シメが騒がしい河畔林、遠くのシメを双眼鏡の

視野にとらえたら、顔は隠れているけど妙に大きい・・・黄色いデカい口ばしが見えました、

イカルです。証拠写真は撮れたものの、突然パラパラ―っと飛び去ります。

 

上流に向けて土手を歩いていると、近くから「パチッ、パチッ」という音。前方見ると、

先ほどのイカルの群れでしょうか、ランナーが走る土手のすぐ側のエノキの木で採食中。

 

込み入った枝の中で見づらいですが、ランナーや散歩の人、自転車もよく通る土手のそば、

先ほどよりも警戒心が薄く、じっくり観察できます。

 

近くで20羽近いイカルの群れに出会えて、丘の森から歩いてきた疲れも吹き飛びます。

 

前回は会えなかった♂のジョウビタキも近くに来てくれました。

 

愛想がいいうえに美しい・・・つい、写真撮りたくなります。

 

アオジが多かったポイントで、数羽の小鳥が低木に。カシラダカ!

やっと出会えたものの、小枝やらツル植物が込み入った中に入って出てこず。

 

可愛いアオジ、一緒にいるとカシラダカも安心するのでしょうか。

 

クサシギは1羽、遥か遠方、前回よりもだいぶ下流で発見。近くにはイカルチドリも。

小鳥たち、もっと増えて欲しいです・・・また間空けて訪問、次回に期待します。

 

昨日、日曜日は、都内の都市公園へ。今シーズン、どうも自然度の高い森よりも、

こういうところの方が冬鳥の種類も多い傾向がある気がし、はじめての訪問。

 

先日の世田谷の公園にも似た雰囲気、あの鳥との出会いに期待。

しばらく歩きまわり、とりわけ良い雰囲気の森の近くに到着。カラ類なんかを見ていると、

パラーっと白っぽい小鳥10羽弱が、森から猛スピードで飛び出してケヤキの木に飛び込みます。双眼鏡のぞくと・・・

 

やはりアトリ!ここにもいました。込み入ったケヤキの枯れ葉の中に入り見づらいですが、

根気よく葉の間に出てくるのを待ちます。

 

この写真ではわかりづらいですが、口ばしにケヤキの実をくわえています。

 

アトリを見ていると、上空にチョウゲンボウ?双眼鏡のぞいてびっくり・・・ハヤブサでした。

 

トイレ行って、先ほどから近くにいらした親子のカメラマンさんをふと見ると、何やら

激写されています。ルリビタキかなにか?便乗させて頂こうと近づいて、カメラを向けている

先を見て、言葉を失いました・・・

 

ゴジュウカラ・・・?

 

まるでおだんごのように膨らんでひなたぼっこ。数分すると別の木に飛んで移動。

気づいたら10人くらいのカメラマン。移動する度にみんなでぞろぞろ移動。

 

やっと別の場所に、やはりこういう構図がよいです。気分はもう、信州の森の中・・・

 

光たっぷり・近距離だと、Myコンデジでも、パッと見それなりの写真が撮れます。

木の皮、コケの間に隠していた木の実を掘り出してくわえていました。

 

それにしてもなぜ平地の公園に?そして驚くほど人慣れしていて、数メートルの距離で

じっとしていたり、あまり動きません。ゴジュウカラって・・・こんな鳥だっけ・・・?

 

滅多に無い機会なのでパシャパシャしますが、最初の写真のような、同じような

モフモフおだんごの写真を量産。

 

ふと、園路側に移動したとき、地元の常連さんらしきカメラマンが、別のカメラマンに

「園路ふさがないで~!」と注意。注意されたカメラマンさん、あれこれ反論、

ヒートアップし、最後は「うるせえ!!!!」で終了・・・

 

すぐ傍らでカメラマンの怒号が飛ぶ中でも、陽だまりの中でくつろぐ

肝の据わったゴジュウカラ。

 

人間界から距離をおいて、休日くらい自然の中で野鳥や生き物とゆっくり対峙したい

のですが・・・なんだかなあ・・・日差したっぷり・極めて間近、というまたとない

好条件で写真も撮れたし、信州の森気分も吹き飛び、長い時間、集団で圧をかけ続けるのが

どうにも不憫でならず、早々に移動します。

 

しばらくいろいろ回って、アトリのポイント近くまで戻ってきたら、ちょうど

数羽のアトリがケヤキに入るのを目撃。

 

メスでしょうか、胸の栗色は薄めですが、やさしい女性的な瞳がかわいらしいです。

 

時々キョキョと小さくつぶやいたり。ただ、マヒワのように騒がしくないので目立たず。

 

もうゴジュウカラはいないよう。まだ行っていなかったゾーンではカケスの声を聞いたり。

カラ類も多く、とにかく鳥と人との距離が近いのは、都市公園のよいところ。

コゲラも手の届きそうなところに飛んできたり。多くの鳥に出会うことができました。

 

河原の林では、シメ、イカル、カシラダカ、ベニマシコ(今回は声のみ)という

私にとっての冬の小鳥のアイドル、役者がようやくそろって来ました。

 

公園では、期待通りアトリに遭遇、今シーズンは多いよう。昨夏の猛暑や豪雨の影響か、

本州ではブナ等の木の実(北海道ではヒグマの好物のサルナシもらしいです)が大凶作、

クマがエサを探して里まで頻繁に出てきたことがこの秋~冬でニュースになりましたが、

アトリにイスカ、ベニヒワ、そしてこのゴジュウカラ・・・必ずしも繁殖が大成功で数が多いのではなく、気候の影響もありで山の木の実が凶作、食べ物を探してクマのように平野部、街中に出没しているのかも・・・なんとか食いつないで、無事に冬を乗り越えてほしいです。