ウォール街(1987) | YOSHI DESIGN

YOSHI DESIGN

design art jazz movie kabuki fashion


   フランク・シナトラが歌う「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」でオープニングです。

          何時聴いてもスイング感が粋でいい歌だなぁー♪


       若手証券マンのバドと、冷酷で貧欲な投資銀行家ゲッコーの物語。

         マネーゲームのスリルとリッチへの欲望が渦巻く様な

             パワー・スーツのファッションも見所。


             出世願望の強いバド(チャーリー・シーン)


             ゲッコーに面会を取り付けたバド。

        80年代のアメリカン現代アートにインパクトがある待合室だ。


              「人生で大事なことは、数秒で決まる」

                 と気合いを入れているバド。


                「俺の知らない情報を出せ!」

       サスペンダーが目立つ着こなしのゲッコー(マイケル・ダグラス)。


           2プリーツのパンツがトレンドになった80年代ですね。


              クラブ21でのランチ・ミーティング。

           ざわざわした雑然さが高級クラブのしつらえの様で。


     「そんな服で俺に会うな、もっとマシな服を着ろ、シルズの店へ行け!」

                  シルズって誰だ?

                  モートン・シルズ

        高級紳士服のテーラー「サーター&カンパニー」のオーナーです。

            あのラルフ・ローレンが憧れた師でもあります。


            クラブ21特製のステーキ!でございます。


           ゲッコーの命令でワイルドマンの追跡をするバド。


           ゲッコーのライバルであるイギリスの投資家

           サー・ラリー・ワイルドマン(テレンス・スタンプ)

              この存在感! カッコイイなぁ。


            グレンチェックのダブルのスーツがお似合い!

                   裏地が赤かったぜ。


            プール付きの邸宅。成金ゲッコーですね。


         ゲッコーとの取引で売り上げを上げたバドは昇格する。

       個室、鉢植え、秘書付きと格差をつけたがるアメリカ流ですね。

       ファッションもサスペンダーを付けちゃって上昇志向しています。


         身頃が赤のストライプで襟が白い、クレリック・シャツに

          シルバーのネクタイがまさしくパワー・ドレッシング!

               「Greed is good.(強欲は善だ)」

                   の名台詞がピッタリ。


         タイバーを斜めに差しているところが1930年代風のやり方。

            フレッド・アステアもよくしていますね。

            背景のアートはニュー・ペインティングとか

        グラフティ・アートとか呼ばれた80年代のアメリカン・アート。


            ネクタイをしてガウンとは英国的ですね。

          ノエル・カワード(英国の劇作家)の着こなしだ。


          襟先が丸いラウンドカラーのクレリックシャツに

          カラーピンを付けてデコレィティブですねー。


       スーツの袖がターンナップ(折り返し)カフになっていますぞえ!


          あの時代の証券マンたちはヒーロー気取りもあって
    
           サスペンダーはその象徴だったんでしょうね。

              ヤッピーなんて言葉もありました。


              はい、さんざん儲けたバド君、

           インサイダー取引で逮捕されてしまいました。


          エンドロールにスペシャル・サンクスされている

               アラン・フラッサー氏

           マイケル・ダグラスとテレンス・スタンプの

           ワードローブを監修したデザイナーでございます。

             日本でもブランド展開していた時期があり

          数奇もの(僕の事)は結構、購入していたそうですよ。



               若き日のアラン・フラッサー氏。

               そのまんま映画になっていますね。