登戸の駅前商店街の入り口に北向き地蔵尊という祠があります。お地蔵さまが北を向いているというのは比較的珍しいと聞きます。ネットで検索すると全国でもそれほど数が多くはないみたいですね。
決して有名な観光スポットというわけではありませんが、川崎市のHP の名所旧跡の中にも記されています。一部抜粋すると『特別なご利益がある「子育て地蔵」として地元の人達から大切にされている。』とあります。
確かにこの地域の住民に信仰されてきたのは間違いなく、今でもこんな感じに花が供えられています。このお地蔵様の建立年は宝暦7年(1757)なので250年以上前のものです。
よく見ていると通勤・通学の途中に手を合わせていく人も見受けられます。場所はちょうど弊社のはす向かい、こちら
です。
この祠にはもう一体、馬頭観音像も納められています。昔は何をするにも馬力が必要、馬の価値は現在よりもはるかに重かった時代でした。そうしたことで馬の慰霊や安全を祈願するために建てられたようですね。こちらは文政10年(1827)建立だそうです。
出来た年代からすると、こちらは私のところで作られたものと考えていいのかもしれません。こんな感じで二体仲良く並んで祠に収まっています。左がお地蔵様、右が馬頭観音様です。
道路の改修や拡幅などで今の場所に収まったのが昭和の初めの頃だそうです。おそらくは多少は場所が移ったのかもしれませんね。
これから先の登戸区画整理によって、どうなっていくのか気になるところです。多少場所が移ったとしても、これからもずっと地域の住民に親しまれる存在であってほしいものです。
また、よろしくお願いします。