今日はかけもちバイトも休みになったので丸一日休み。
久しぶりに夕暮れ時に散歩した。
犬を飼っていない犬好きの人が近所の家々で飼われている犬を見てまわる『犬めぐり』という趣味があるらしいのだが、私はその花版をやっている。
うちの町は田舎なので、玄関先から庭にかけてたくさんの花が塀を超えてこんもり生い茂っていたり、一軒家プラス家と同じ面積の畑で花や野菜を育てている家が多く、5月だとバラ科の花を多く見ることができる。
自分自身、あまり花や植物を育てるといったことには縁遠く、花束を貰うようなことも今までの人生でほどんど無い。なので自分で育てる苦労もなく、よその家の人が丹精込めて育てた花(結果)だけを盗み見。みどりのゆびを持たない無精者にはもってこいの趣味と言えよう。伊達に『幸運の木』を2度枯らしちゃいねえぜ。
そんな人間でもマゼンタ色したバラや、とくにどこの家にも属していない、道端に咲いているような野良犬ならぬ野良花を眺めながら歩いていると気持がなごんでくるものなのだなと気が付いたのは、2年前の今頃だったっけ。無職で先のことがまったく見えなかった頃だ。
「花を見て怒る人はいないからね」
バイト先の花農家と兼業の掃除のおばあさんが、自分の家で育てた花を店に持ってきて生けるときによくこう言う。
なにはともあれ、花めぐりにはいい季節、初夏。
そして梅雨が来て今年も夏が来る。