こんにちは。
あなたの素晴らしさを解き放つ!
よろこび開運掃除
いしはらとしひろです。
今日のテーマは脱力です。
しかも掃除にも幸運にも関連ある?
あるんですよ、これが。
先日、お客さまのところで掃除をしている時に、意外な、そして嬉しいご指摘を頂きました。
「いしはらさんのぞうきんの使い方、とても柔らかくて力がぜんぜん入っていないように見えるけれど、ちゃんと汚れが落ちている」
自分にとってはもう長い間で染みついたやり方ですし、そこに注目頂けるとは思っていなかったので、びっくり、かつ嬉しいことでした。
そういえば、力を抜いてぞうきんを使うようになったの、きっかけがあったよなぁと思いだし。
なぜ脱力ぞうきん(笑)に至ったか、書いてみますね。
昔から腰痛持ちだったこともあり、10年くらい前から掃除に限らず、脱力、そしてなるべく良い姿勢で何事も、というのを意識してやるようになりました。
武道の人が書いた体の使い方の本、お世話になっていた整体の先生、体を緩める健康法の本、共通して強調しているのは脱力でした。
『脱力』というキーワードで自分の生活や仕事ぶりを見直すと、よろしくない姿勢で無駄に力を使っていることの連続。
よし、脱力だ!
脱力を念頭に置いてやると、力以外のものを活用するようになります。
と言うか、そうならざるを得ない。
体全体のバランスとか、姿勢とか。
あるものを持ち上げたりするのに、腕の筋力だけで持ち上げるのか、体全体を使って、バランスを取りながら、重さを各所に分散させながら持ち上げるのか。
体をある特定の目的で動かす時、たとえばぞうきんで拭き掃除をする時、スポンジで壁面をこする時、音楽で言えばギターを弾く時、歌う時。
それまで力でやっていたことを、脱力してやると、最初はものすごく頼りない感じがします。
これで大丈夫なの?って。
あるいはこんなに楽にしちゃって大丈夫なのって?
楽な方がいいんです。
初めは頼りなく感じますが、脱力で何事もやっていくと、だんだんとコツが分かってきます。
でも最初のうちは、ぞうきんで拭いても汚れが落ちている気がしないし、ギターを弾いても弱々しい音になるし。
しかしある程度やってコツをつかむと。
ポイントは力じゃないんだな。
バランスと柔らかさと適切なスピードだって。
あとセンサーの感度の良さ。
そして総合的な意味での技。
やはり技がないと、柔らかさの、脱力の効果が発揮できません。
いや、逆ですね。
力に頼らずにやるにはそれを補う技がないと、ということで。
脱力して色々とやっていると、技術と、体のセンサーの感度が向上します。
ぞうきんを柔らかく使うようになってから、汚れに触って、あとどれくらいやれば落ちるか、あるいは落ちないか、もうちょっと洗剤を使った方がいいのかなんてことが、それ以前よりわかるようになりました。
触覚の感度が上がったわけです。と言うか上げないと柔らかさの効果を発揮しづらい。。
また汚れの状態を目で見た時に、これはこういう洗剤を使って、とか水だけで、というような判断も凄く速くなりました。と言うか直感的に分かるというか。
これは掃除屋歴の長さ、現場経験の多さとも、関係しているかもしれませんが。
でも、力に頼るのをやめてから、色々なやり方を試し、見ること触って確かめることなど自分自身のセンサーの感度が上がり。
疲れ方も違うし。
また姿勢の善し悪し、というのも大きいです。
力を入れなくても必要な力がぞうきんに伝わる姿勢、というのはあります。
手先だけでやらない。
拭くのはこの一面、たとえば目の前のガラスだとして。
僕の思う良い姿勢で(どういうのが良い姿勢かは、なかなか文面で伝えられず申し訳ない) 全身を使って拭く。
全身に力を分散していると言えますし、逆に全身を使うことで力を集中させているのかもしれないし。
実際に汚れに当たっているのはぞうきんの表面ですし、それを動かしているのは手。
でも感覚としては全身を使って、全身のエネルギーを汚れに集めて拭き取る。
そして受け取ったものは一箇所に留めず、全身に分散させる。
力は極力使わない。
実際問題、ある程度は力を込めないと取れない汚れもあります。
でもそんな汚れは全体の10%以下。
9割以上の汚れを落とすのに力はいらない。
必要なのは見極める目。柔らかさ。
もちろん洗剤についての正しい知識も必要です。
僕にとっては『水も洗剤』なので、水だけでどこまで落ちるかをよく知っているのも大事。これがまた結構水だけでも、汚れって落ちるものなんですよ。
もう自分にとってはしみこんだやり方だったので、あらためて考えることもなかったのですが、お客さまの一言で、そういえばなんで脱力派?になったのか、思い出しながら書きました。
そしてこの脱力、心にも大いに関係しているようなのです。
これはまた次回にがっつりと書きますね。