今年の大河ドラマ「光る君へ」は藤原道長と紫式部の物語ですが、切手の世界でも源氏物語や紫式部日記は取り上げられています。今日はそれらの切手をご紹介したいと思います。
2008年9月22日発行「源氏物語」一千年紀。
源氏物語が発表された寛弘五年(1008年)から1000年の記念と言う事で発行されました。源氏物語絵巻と紫式部日記絵巻から10点が選ばれています。
左上:柏木三 右上:柏木二
左下:宿木二 右下:早蕨
左上:橋姫 右上:鈴虫二
左下:東屋一 右下:宿木三
紫式部日記絵巻より 旧森川家本第三段
切手シートの余白に描かれた絵。垣根の隙間から女性の家を覗く男性、光源氏が女性の家を訪れるシーンでしょうか。源氏物語読んだことが無いので判りません(笑)。
「源氏物語」一千年紀より33年前の昭和52年(1975年)6月27日に発行された国宝シリーズでも「紫式部日記絵巻」が取り上げられています。何のシーンでしょうか。
更に昭和39年(1964年)4月20日に発行された切手趣味週間の切手は「源氏物語の宿木」でした。
今年は源氏物語が発表されてから1016年経ったわけですが、現代の恋愛模様を見るにつけ、科学の進歩で生活は大きく変わっても人間の心情は全く変わっていないですね。
紫式部の詩ではありませんが、崇徳院の詩が好きです。
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瀬を早(はや)み 岩にせかるる 滝川(たきがは)の
われても末(すゑ)に 逢はむとぞ思ふ
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訳:川の瀬の流れが速く、岩にせき止められた急流が2つに分かれる。しかしまた1つになるように、愛しいあの人と今は分かれても、いつかはきっと再会しようと思っている。
最後に紫式部の百人一首の中の詩
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半(よは)の月かな
これも好きです。