24年6月承徳旅行2日目:山の中をドライブ+なんだかいろいろ筆で書かされた【クイズ】 | みどりの果敢な北京生活

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9月4日。最高気温27度。最低気温21度。空気質量指数82。

まずは今回の旅行の登場人物。全員画家。

 

うちのダンナ(60歳)

老郝(66歳)今回泊まる家の主人

老王(67歳)北京在住

老张(69歳)北京在住。二日目にやって来た

 

みんなダンナより年上で、長い付き合いの友人。ダンナを「小强」と呼んでいた。初めて聞いたぞ。普段会うのはほぼ年下だから、呼ばれるときは「老王」か「王老师」。

 

二日目の朝、ダンナが9時になっても起きない。「みんなお腹空いてるよ。9時だよ」と言って、起こした。私は先に寝たけど、夜中までおしゃべりしてたのかな?「何時に寝たの?」「11時」。10時間も寝る?嬰児か!

 

朝ご飯を用意していただいた。すごく大きい「鹅蛋」(ガチョウの卵)。塩漬けではないゆで卵。あと、粟のお粥。ちまき。ダンナが「漬物はあるか」って。自分の家じゃないんだから!

 

テーブルに缶詰「鹿肉栗蘑菇酱」があって、老郝に断らず勝手に開けるダンナ。鹿の肉と栗ときのこの味噌。甘かった。

 

ダンナが自分のアトリエから持って来たxìng。アンズ)。广西産。唐辛子などの入った香辛料をかけて食べる。香辛料はと一緒に箱に入っていたという。

 
私は雲南省へ行った時に、唐辛子などのいろいろなスパイスで合えた、カットされている果物を食べたことがあった。あれに似ている。中国語の勉強に動画も見て!
 
ここのうちお茶のセット。
 
これと同じ湯呑みが、うちのアトリエにも一つある。ダンナが「見た目はいいけど、使い勝手が悪い」とはっきり言う。遠慮なし!

 

今回は写生旅行に来た。ところが、私達が着いた二日目は老郝の誕生日だった。「今日は夜、宴会だ!」と。ダンナが説明不足だから、私はあとで知ったのだが、「誕生日だ。来い!」と召集をかけられ、来たのが今回のメンバー。「近くもないのにすぐ来てくれてすごく嬉しい!」と老郝は大層喜んだ。

 

私が初めて来たので、「周りの景色を見せたい」と車で案内してくれた。老郝の車は三菱帕杰罗(ぱーじえるお→パジェロ)。山道、場所によっては相当な傾斜で、ああいうごっつい車じゃないと無理。

 

このあたり川が多い。

 

 

柳河㴒河が交差する場所。

 

水の色が二色なのわかる?奥から右へ流れる川と、手前から右へ流れる川とがあり、両者の濁り具合が違う。奥が濁った色。

 

手前は水が透き通っていて、小さい魚が泳いでいるのが見えた。

 

次の場所へ。電柱が木。

 

この日は日曜日。少し観光客がいた。

 

ダンナと友達はここに何回も来ていて、目的は写生。老王がいう。「秋天好看,现在都是绿的。下雪特别好看」(ここは秋がきれいだよ。今は緑しかない。雪が降ってもきれいなんだ)。

 

ドライブが終わり、昼食を食べに一番近くの食堂へ向かう。過疎地域。食堂は数軒。スーパーも数軒。それ以外のお店なし。民家ばかり。歩行者なし。

 

一番近い食堂へ行った。四人で座る。おばちゃんが出て来て、老郝が「簡単でいいから。肉饼ある?麺でもいい」。

 

おばちゃんが困った顔で「んーーー。作れない」。

 

え??

 

作る役目の娘がマージャンに行っていると言う。

 

ええ??

 

その店は出た。前夜食べた店へ。この村で一番大きいんだけど、すでに3卓食べ終わって、客は去り、テーブルは片付いていない。個室3つには客がいて、ホールにも二組。店員、忙しすぎて片付ける余裕がない。床にゴミは落ちているし、地獄絵図だったよ。

 

見ないようにした。一番手前の小さいテーブルに四人で座る。炒饼西红柿鸡蛋汤を頼む。

 

老郝の家に戻ったら14時半。15時に出発すると言われた。この日、老张が北京から車を運転して一人でここに来る。12時に出るというので、彼が着いたら一緒に出かけることになった。ところが老张はおじいさんだから、運転速度が遅い。待たずに出発。そこは北京ほどではないが(当たり前だわ)ビルがあり、美術館もある街の中心だった。

 

ある建物の地下へ行くと、男性が六人くらいいた。髪が薄いのに長髪の人がいた。一見、芸術家風。ありがちだ。この中に現地の書法家協会主席もいるという。前日「王夫人のために席上揮毫会を用意した」と言われた。私、字を披露しに来たわけじゃない。ダンナの写生旅行について来ただけだ。去年山西省に行った時みたいに、山の中でダンナは絵を描き、私は字を書くと思ってやってきた。知らない人なんかどーでもいいのに!

 

まずはオフィスって感じのところに通されて、中国茶が出て、若いのがスイカを持って来た。紙皿を配られるわけでもないし、一切れがデカいのよ。どうせ夜はものすごいご馳走だ。食べたかったけど、食べなかった。

 

 
少し休んで揮毫の部屋へ。みなが大哥と呼ぶ一番年上の男性が「おい!何やってくれてんだ!」と怒鳴った。スイカを書道用下敷きの上で切ったんだよね。赤く濡れている。ダンナが紙で拭き取るの図。

 

 

揮毫開始。まさか人前で書かされると思ってなかったので、私、何も用意してない!何を書こう??まずは主席が書く。上手だわ。当たり前か。

 

紙にペンで対句が書いてあった。私はそれを書いた。次は自分のインスタ見て、書いたことのある語句を書いた。そしたらスイカを下敷きの上で切った若者が「字を書いて欲しいんですけど」。あんなバカなことした奴にやるか!と本気で思ったけど、まわりが「はい、書いて!」と。書いたよ。

 

そこにいた全ての人が「では次は私に」と、この私にどんどん指図する。7、8枚書いたところで、印を捺すことになった。ここは自称「ハンコを捺すのが世界一上手い男」のダンナにやらせよう。版画学科出てるから、確かに上手い。ダンナ「我是服务员」。

 

一番初めの若い子が「ホテルで働いているので、ホテルの名前を書いてください」。なんでおまえだけ二枚?スイカ切ったくせにと思ったけど、書いてあげた。

 

そのあともずいぶん書かされた。

 

 
あ、そうだ。撮影協会会長だったかな。カメラマンもいた。書いているところはすべて撮られたし、ダンナが印を捺しているときに私がちょっと離れると「戻って!」と、ダンナの隣りに立たされた。そして撮影。なぜなら本当に私が書いた証拠になるから。
 
書いたら、その持ち主とダンナと三人で記念撮影。10枚くらい書いたかな。全部記念撮影。私、別に著名人じゃないけど。

 

席上揮毫、終わり。そこから車に少し乗ってホテルへ。

 

趣味が……。

 

北京から老张が到着していた。知らない人がすでにたくさん座っていた。計25人。料理が10種頼まれていた。「王老师、あと10頼んでください」と言われ、ダンナは老张にメニューを渡す。老张はレストランを開いていたことがあると言う。え?画家なのに?

 

老张がメニューを見ている横でダンナが「点清淡的」(あっさりしたものを)と何度も繰り返した。

 
実際並んだ料理が「肉!油!」ばっかりじゃないのを見て、ダンナが老张を褒める。田舎の人、特に宴会、ギトギト油の肉!魚!を多く頼むから。
 
度数の高いお酒をみなガンガン飲んでいた。年配の人が若い男性に「おまえは飲まないのか?」と聞いたら、「飲みません」。彼が飲めないのでなくて、飲まない理由はなんだったんでしょうか?これが今日のクイズ。答えはすぐに出す。年配の人はそれを聞いても「ダメだ。飲め!」と言っていたが。因みにその若い男性、うちの娘と同じ1998年生まれだった。
 
老郝の誕生日だったので、バースデーケーキが運ばれる。服務員が四人で音頭を取って「♪祝你生日快乐〜」と歌い出し、みなも歌う。老郝、ものすごく嬉しそう。支払いも老郝だろうなあ。ちなみにケーキは全員に配られることなく、カットした10個くらいが紙皿で円卓に置かれ、食べたい人が食べた。あ、円卓は自動でゆっくり回っていたよ。



 
私、こういう中国人の宴会に参加することがほぼないので、楽しかった。味も良かった。

 

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