神楽坂の石畳の小径にある一軒家。
緑濃い中庭を通るところから、もう外の世界と空気が違います。
そこが御座敷天麩羅天孝。
普段はなかなか入れないお座敷を、
特別に取材させていただきました。
お座敷は掘りごたつ式のカウンターになっていて、
店主が目の前で天ぷらを揚げてくれるという趣向。
名だたる政治家やスポーツ選手、大物芸能人、
ハリウッドスターなどがお客さんで、
3ヶ月先まで予約が埋まっているとか。
お料理は2万円のコースのみで、
天ぷらが12品に、刺身、箸休め、ごはん、デザートがつきます。
お酒は広島の誠鏡と佐渡の北雪。
誠鏡の大吟醸「幻」は、リンゴ酵母を使っていて、
旨味のあるフルーティーさが特徴。
対する北雪の大吟醸「YK35」は、
華やかな香りとスッキリとキレる鋭さが特徴です。
どちらも甲乙つけがたし。
さすがに良い酒を置いていますね!
では実際に天ぷらを揚げていただきましょう。
今日ここにに座るのは2代目の新井均さん。
いつもはお父様の先代がこの城を守っているそうです。
ササッと目分量で粉をとぎ、油の温度も勘でだけで揚げていきます。
天ぷらの揚がる油のいい音を聞きながら待つことしばし、
目の前のお皿に揚げたての天ぷらが!
海老は身が柔らかく味が濃いサイマキ。
サクサクの衣に、海老の甘みが広がります。
絹さやはパリッと瑞々しく、
海老の足の素揚げは、噛むほどに旨味たっぷりでお酒がすすみます。
最後に名物の天バラをいただきました。
これはかき揚げをバラちらしのようにご飯に混ぜ込んだもので、
天孝のオリジナル。
海老のかき揚げとじゃこが口の中で合わさって、
ウマ~い!
お座敷でなく相席のカウンターなら、夜のコースは16000円から、
ランチが5000円から食べられます。
また、お座敷が空いていない場合は、
近くに新設した個室だけのお店「新天孝」も利用できます。
新天孝では2代目が腕をふるってくれるそうですよ。