「こんなんあるねんけど、見る?」
彼女がファイルを取り出す。
その中には、たくさんの落書きやメモが入っている。
「すごっ!こんなん、残しててんや!懐かしい~」
5年弱の時間を、神戸の人工島にある職場で過ごした。
細胞とか、医療とか、最先端なことをする仕事。
この時の仲間とは今でも最高に仲が良い。
今日は仕事帰りに、その仲間2人と会ってきた。
一人暮らしをする、Mみんの部屋でマクド食べながらわいわい。
ケーキ食べながらわいわい。
近況報告をしながらたくさん笑う。
合併だの。
蒸発だの。
まぁ、いろいろありましたわな。
濃ゆかった。
だからこそ、下っ端メンバーはめちゃめちゃ仲良しで。
サバサバばかりが集まったから、気を遣うこともなく。
お昼も、花火も、カラオケも、BBQも、たくさんみんなで楽しんだ。
いろんな思い出話に花が咲く。
そして彼女が取り出したのが、落書きファイル。
書類を渡す時とか、ことあるごとに付箋やメモにメッセージやイラストを書いて渡していたもの。
あたしはみんなより半年くらい早く卒業したから、知らないものばかりやったけれども。
在籍していた当時の光景が、ふわぁって蘇る。
メモの裏は、申請書やったり、記録書やったり。
懐かしすぎる。
20代の一番いろいろ楽しめる時期に、あのメンバーと一緒に過ごせてほんま良かった。
会社のいろんな事情により、今はもう全員がバラバラの場所にいる。
だけど、同じ時間を過ごした思い出や出来事は色褪せない。
もう二度と、あの時間には戻れない。
あんだけ楽しいお昼休みは、今後ないだろう。
だけど、確かに繋がっている。
偶然出逢った仲間が、生涯繋がっていたい仲間になる。
だから生きるって楽しい。



