あの星はわたしの視線に気づいていない -38ページ目

あの星はわたしの視線に気づいていない

モノ書きになりたい人間による、心のメモ。

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中学高校を女子校で過ごし。
その間に、某男子校の強豪サッカー部員に恋した。
そんな経歴のあたしにとって、先日のアメトーークは興味深すぎた。


電車で出逢って、交流が生まれて。
試合見に行ったり。
選手権で活躍出来るように&怪我しないようにと、ミサンガや御守りを渡したり。
電話で話すようになって、いろんな話をしたけど。
番組でも話題になっていたようなことを聞いた。
特に、体育祭の仮装リレーの話をはよく覚えてる。
「どこの男子校も一緒やねんな」
ってテレビに向かって相槌。
年齢的にも近いから、そりゃ同じような内容になるわな。
いろいろと、セピアな思い出が蘇った木曜深夜。



今の仕事は、そんなセピアな思い出を連れてきてくれる彼の、元チームメイトのSさんと関わりがある。
なんと、広告のお客さんだったのだ。

同じ体育科、同じチーム。
あの黄色いユニフォームを着て、縦横無尽にコートを走り回っていた人。
もちろん試合で何度も見てるし、なんならお母さんだって知っている。
高校サッカーは、応援に行くと父兄の方々と自然と仲良くなるもので。
おにぎりやら、飴ちゃんやら、ホットコーヒーやらたくさんもらったものだ。

まさかこんなに時間が過ぎて、セピア君のチームメイトに会うとは!
本人でないのが少し残念だが、腰を抜かすくらいビックリした。


年末の納会。
社内の人にペプシコーラを貰った。
サッカーファンなら、誰でも反応してしまう。
カカがプリントされているではないか!
テンション上がって
「カカペプシや!」
と叫ぶ。
「これ、S君からもらってんで。あげるわ」


あたしの心にたくさんの忘れられない思い出を刻んだ、あのチームにいた人の手から渡ったものが手元にある。
考えてみたら、凄く不思議な気持ちになった。


中高を女子校で過ごしたあたしと。
テレビの中で学生時代を振り返り笑う男子校芸人と。
セピアな思い出と。



今でも、ミスチルは好きですか?
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雪が降る音を最初に「しんしん」と表現した人はすごい。
ホントに、しんしんが似合う。


細かい雪が雪印になって舞い降りて、帽子に、肩に、睫毛に降り積もる。
街灯の光にきらきら輝きながら。
濃紺の空から、白くて可愛い六角形がたくさん降りてくる。

しんしん、しんしん。

全部を吸収してくれるような音。

今週は、忙しくて忙しくて。
善かれと思ってしたことが裏目に出たり。
先輩と比べられた気がして勝手に凹んだり。
心が疲れていたから。

雪が降ってくれて良かったな。
しんしんが聞けてホッとした。
仕事で電話をかけた相手が留守だった。
出たのは、高齢の女性。
電話に出てほしかった相手が自分の母親より少し年配の人なので、その母親と考えても80歳前後の人だろう。

用件は夕方に再度かけるとして、電話があったことだけ伝えてもらおうと思い、名前を伝える。


高齢の女性は、
「ちょっと待ってくださいな、もし。」
と言う。
受話器の向こうで、書くものと書かれるものを探す音がする。
準備が整ったところで、再度名前を伝える。
すると、相手がヒャヒャヒャと笑い出したではないか。
なんでや、なんでや!
名前が可笑しかったの?
確かに、メジャーな名前の語尾に変なんついてるけどさ。
聞き間違えた人に、落語家か!と突っ込まれたけどさ。
電話の向こうでいきなり笑われるとは心外だ。
すると受話器の向こうにいる女性が笑いながらこう言った。

「ヒャヒャッ。鉛筆、全部ちびってるわぁ。あぁ、おもしろ」

まさかの発言にポカンとなる。
そこにある鉛筆が、全部ちびっていたのだろう。
それだけで、この爆笑っぷり。

「鉛筆がちびっても可笑しいお年頃」に遭遇したのだ。
気付くと自分も受話器に向かって笑っていた。



きっとこの人は昔、箸が転んでも大爆笑していたに違いない。
12月30日から降っていなかった雨が、昨晩降った。
こんな時のためにしのばせていた置き傘が、出番だ!と喜んだ。

そんな雨も上がり、朝陽が射した今朝。
運良く座れた地下鉄で。
視界に入ったのは、目の前に立った人が持つ鮮やかな桜色の長い傘。
そこだけ一足お先に、桜が咲いたような色だった。
しかし、巻き方が乱雑でくたびれている。

傘をたどって持ち主を見上げると、スーツ姿の男性だった。
社会人1年目くらいの、若い感じ。
だけど今風ではなく、ごくごく普通の青年。
右の肩に、長いショルダーを掛けていて右肩と右肩のスーツがしんどそうだった。
髪も黒、スーツも濃紺。
だから余計に桜色の傘が目立った。

出掛けにお母さんから
「あんた、昨日傘なくて困ったやろ?今日は持って行きなさい」
と言われて、無理やり持たされたのだろうか。
そうだとしたら、他に色の選択肢はなかったのだろうか。

もしくは昨日の帰りがけに、同僚の可愛い女の子が
「あたし、2本あるからかしてあげる」
とかなんとか言って持たせてくれたのだろうか。
きれいに返そうと思っていたのに起きたら晴れていて、傘のことはすっかり忘れてて。
家の門を出たとこで思い出して引き返して、急いで巻いたのだろうか。


そんなことを考えていると目的地に着いた。
桜色の傘を持つ彼も降り、あたしの前を歩く。
朝の無機質な空気の中で、桜色の傘はだけが鮮やかに踊っていた。
改札を出るまでずっと。



もしも帰りに同じ人がいて、傘を持っていなかったら。
可愛い同僚にちゃんと返せたことになるな。
なぁんて勝手に想像する。



今年の桜はどこに見に行こう。

春が待ち遠しいなんて丸くなったなぁと思う、今日この頃。
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「お得なポッキーの販売があります」

オフィスに毎週お菓子を補充しに来るグ○コのお兄さんが、満面の笑顔で言った。
なになに?
「ふぞろい品ばかりを集めて箱に詰めたので、かなりお安くなっています」
製造過程で、折れたり形が崩れたりして規格外になってしまったものばかりを集めて、安くで販売しているという。

お兄さんの持った箱を覗くと、高級ポッキーが箱に詰められていた。
冬に販売される、アレ。
冬のくちどけポッキー。
美味しいんやけれど、1箱に15本くらいしか入っていないからかなり割高。
庶民のおやつにしては、なかなか手が出せない高級ポッキーだ。

それが今なら普通の倍以上の容量で、値段は倍以下。
コンビニでお菓子を買うより断然おトク。
ゲットした。

短かろうが、歪んでいようが、食べたら形なんて一緒。
味に問題ないならふぞろいなんて関係なーい!

オシャレなパッケージの上には
「ふぞろい品(折れ・本数違い)」
と、シールがペタリンコ。
側面にも「ふぞろい品」のシールがペタリンコ。
中を開けると、一袋一袋にご丁寧に「フゾロイ」と片仮名表記されていた。

とても無機質なフォントで。

ちょっと書きすぎちゃうのん。

思わずどこかに「FUZOROI」とローマ字表記があるんちゃうかって、調べてしまったやん。
一本一本に刻まれていたらどうしようって、食べる前にしげしげ見て、変な目で見られたやん。
結局カタカナ以外はなかったけど。

点字でもお知らせすべきやろ。
「これはお酒です」
みたいに。
「これはふぞろいです」
って。
あとは…象形文字とか。
タイムスリップしてきた人が「あぁ、これはふぞろいなんだ」って分かるように。

右から左に読むやつとか。
右から左に読む国の偉いさんが、ケチってふぞろい品を買うかもしれんやん。

モールス信号とか。
いろいろありまっせ。
なんで、カタカナで止めたんやろ。

あぁ、そうか。
誰かが提案したけど、却下された可能性もあるわな。
企画会議でボツにされたんやな、きっと。


同じ考えをした人がいると思うと、楽しくなってきた。
そんなあたしらは、ふぞろいの箱に分類されちゃうのやろうか。





タッパにチーズケーキを詰めたことはないけど。
10年くらい前、クッキーを作ってタッパに入れて持ってったことがあるなぁ。
っていうサッカー部マネージャー時代を思い出した、さんま御殿。