火葬場の駐車場で各々解散となる。

おかぁちゃん、やっと家に帰れるで。。

私は、ねぇちゃん、甥っ子と共に家まで。

大事な胡蝶蘭の事もあるし、(そのままポンと置かれて粗末にされてはかなわんので・・笑)最終チェックを入れとかんとイカン事もあるので。

おかぁちゃんが居た部屋。おかぁちゃん、帰って来たで。。

まぁ、当然だが、殆どが片付けられていて物はほぼ無かったが。

お供えのお膳と花の事を

「49日まで大変やろうけど、宜しく頼むね」と、嫁女に念押しした。

花は生花で、ご飯と味噌汁と酢の物とあと1品くらいと・・

買い物するときはあの500円玉で、と。

おかぁちゃんの500円玉貯金を(5万ちょっと←敢えて金額まで記しとくわ)その為に嫁女に渡しておいた。

ま、どうせ何もせんやろうけどな・・

 

それから2、3日して、、

買い物に行くと鮮魚コーナーへ自然と足が向かう。

妙に「魚の煮付け」が食べたい気分。

普段、魚の煮付けが食べたいなんて思う事など無いに等しいのに。おかぁちゃんが入院中言ってたヮ、「魚の煮付けが食べたい」と。この日はカレイの切り身を買って煮付けにした。

2日ほど後また鮮魚コーナーへ足が向かう。

鰤のアラを買って鰤大根を炊いて食べた。

おかぁちゃん、腹減っとんやな、(お膳なんて)何もして貰っとらんのやな、案の定やわ。

このことはねぇちゃんに早速電話して話す。。

そしたら・・な出来事がねぇちゃん家で起こる。

私が、孫ちゃんのお誕生日を祝おうと新幹線に乗ったその日の朝、棚からキツネの襟巻き(おかぁちゃんが買って使わず箱に入ったままのもの)が落ちた。

電話機(低い小さな台に置いてある)が落ちた、当たって無いのにである。おかぁちゃんが何度も鳴らしていたあの電話が。。

「○○さん(私)、大阪へ行くって言っとったけぇ、(私の所に)行ったけど留守やったゎ言うて、うちへ(腹減った言うて)来たんやで?」

早速、甥っ子買い物に走る。

またある日は・・

朝の支度をしようとねぇちゃんが台所に立つと、流しへ100円玉が落ちてきた。100円玉なんて流し周りに置いておくはずも無く・・

「これで何か買うて来て」と言うことやろうか。。

早速、甥っ子買い物に走る。

よく食べに行ったちょっとお高い回転寿司をお持ち帰り。

思ってた通りやな、ちゃんと供えて貰っとらんのやな。

おかぁちゃん、あんたな、お釈迦様の元で修行しとらんとイカンのやで?腹減ってそれどころじゃないか?

もうちょっと続く・・

 

 

葬儀の席順、

後でねぇちゃんからチェックが入った、、

全くなってないうちら姉弟でした。。

それでも事は運び、火葬場へ。

それぞれが車で(霊柩車の)後をついて行くのだが、私の車は免許取得6年目の私の運転だもんで、車中(車線変更とか、信号にかかったりとか)賑やかな移動となった。。

待ち時間1時間半だったろうか・・・それを待たずに弟1号帰るというがな。弟が(新幹線の)駅まで送って行ってくるという。。

えっ!?骨拾いは?(弟1号、おかぁちゃんの2番目の子やで)せんでええのん??

まぁ、ええけど。。

後で聞けば、

(弟1号にとって)このアウェーな空気も居たたまれんやろうと思って、弟が「新幹線の時間の都合があるんなら(明日も仕事やろうし・・)送って行で?」と言ったらしい。

が、そこは

弟1号が「明日仕事やし、早めに帰ってもいいかな?」と言えば、

「最後なんやけ、骨くらい拾って帰れや」と、言わんか?

まぁ、ええけど。。

待ってる間・・

それぞれが自販機で飲み物を買う、それぞれが小腹を満たして居る。

私は、朝コンビニで買って来たおにぎりとパンを甥っ子、姪っ子と分ける。弟んとこは、小さい子ども(孫)達が間が持たんわな、婿殿達がマックの袋を両手に提げて帰ってきたわ。

弟よ、嫁女よ、、

そこは、自販機の前に立ってあんたらは小銭を入れる係に徹しんかい!?

買い物に行くときは、「これから(○○を)買ってこようと思うんやけど、一緒にどうですか?」と聞かんかい!?

「いいよ、持って来たから」とか、

「ありがとう、いいよ、いいよ、小さい子達に食べさせなさい」って言うよ、何なら買って来るんならお金出すで、こちとら。

それが挨拶と同じようなもんやで。

そう言う所よ、、弟よ、嫁女よ。

まぁ、ええけど。。

そう言えば・・

おかぁちゃんとの最後のお別れ、

「棺を閉める前に今一度お側に寄ってお別れをされたい方が居られましたらどうぞ・・」の時、

嫁女一人歩み出て、(おかぁちゃんの)側に暫く立って、その顔を見ていたのは何だ?

何のアピール?何のパフォーマンス?と、思ったのは私だけ?

まぁ、嫁女は嫁女なりに思うこともあったのだろう。。

それなりに。。

まだまだ、続く・・

1月17日、葬儀の日・・

おかぁちゃん、お釈迦様の元でしっかり修行するんやで。。

昨夜、弟1号、帰って来たそうな。

で、弟1号を(葬儀会館に)泊まらせたそうな。

でも、きっと、おかぁちゃんは一人であの部屋で寝てたと思うわ。

弟は喪主で何かと色々用があるとしても、若い衆(その子ども達とか)が交代で寝ずの番をするもんじゃがな。。

皆、寝てばっかりで、誰も寝ずの番はせず。

弟に言った、

「おかぁちゃんな、うちら子どもに何もしてくれんかったかもしれんけど、やれ、介護や、やれ、下の世話やら何もさせんとしてくれて、そう言う意味ではうちらに今までの分、しっかり返してくれたで」

弟は頷いた。(その意味が分かってるかどうかは別として・・)

昨夜、嫁女に探りの電話を入れてみた。

少し話して、最後に

「(弟が)あんなんやけぇ、○○ちゃん(嫁女)が色々大変な事もあると思うけぇど頼むね。これ(おかぁちゃんの葬儀)が終わったら連絡する事も無いと思うけぇ、今言うとくわ」

出たぁ~!妖怪口だけばばぁ。

「いいや、私もおねぇさんに色々愚痴とか聞いて貰わんといかんし、これからも連絡させて貰いたいわ」

負けずに、妖怪口先女が応戦する。

妖怪口先女よ、誰に向かってものを言うとる!?

そこは、色々相談に乗って貰いたいとか、色々教えてください、じゃろ。。何が愚痴を聞いて貰いたいやねん?私はあんたのタメか?

私もそうじゃった、これからは嫁の天下やわ。ww

姉弟3人久々に揃ったところで、、ちょっとした思い出話に・・

「おかぁちゃんに(それぞれの父親との)馴れ初め話とか聞いといたほうが良かったんとちゃうん?」ww

「えっ?それ、私、全部見てきたよ」と、ねぇちゃん。

この一言に笑ったわ、うちら3姉弟のルーツを語れる生き証人が身近におったわ。

おかぁちゃん、最後は笑って話せるもんやな。。

何度も言うけど、

おかぁちゃん、お釈迦様の元でしっかり修行しぃや。

まだまだ、続く・・