
麺王 「いやぁ、ラーメンが美味しい季節になってまいりましたね」
「あ、こんにちは、麺王です」
「今日は、とびきりの味噌ラーメンをご紹介しましょう!」

ユリア 「あんた、誰に言ってるの?」
「て言うか、真夏でもラーメン食ってるくせに」
麺王 「番組のイントロっぽく、やってみたんだけど・・・」
ユリア 「ああ、歩きながらカメラ目線で喋るやつね」
「一瞬、建もの探訪の渡辺篤史とダブったわ」
「で、とびっきりの味噌ラーメンって?」

麺王 「これだ!」
ユリア 「なんだ、毎度の藤原製麺じゃん」
麺王 「ああ、麺は毎度のやつだが」
「このスープは、藤原製麺にしては珍しくコッテリなのだ」
ユリア 「藤原は、あっさりだけど美味いのが売りじゃないの?」
麺王 「あっさりでも、美味いんだから、コッテリは言わずもがなだろ」

麺王 「というわけで、完成!」
ユリア 「茄子に、おろし生姜?」
麺王 「ああ、おろしニンニクも、もちろん美味いが、味噌には生姜が絶妙だぞ」
「料亭では、味噌汁に隠し味で、生姜の汁を一滴垂らすぐらいだ」
ユリア 「あら、確かにこれは美味しいわ」
麺王 「パッケージはダサいが、藤原製麺の中でもトップスリーに入る美味さだ」
ユリア 「ていうか、これって、このお店の味なんじゃないの?」
麺王 「それは、何とも言えんな」
「下手すると、店よりこっちの方が美味いかもしれん」

ユリア 「そう言えば、握力が強い人は認知症になりにくいって話を聞いたわ」
麺王 「それは逆なんじゃないか?」
「車の運転にしろ、料理にしろ、
いろいろ活動してる人は握力が衰えてないっていう意味じゃないか?」
いろいろ活動してる人は握力が衰えてないっていう意味じゃないか?」
ユリア 「あ、確かに、フライパン振るのも、けっこう腕力いるもんね」
麺王 「料理なんて、五感を全て使うからボケてたらできないだろ」
ユリア 「段取りとか、料理の手際がいい人って、
他のことをやっても、たいてい要領いいわね」
他のことをやっても、たいてい要領いいわね」
麺王 「だいたい、5本の指の各関節をリアルタイムで適切に可動させるのは、
相当な演算能力が必要だろ、機械なら」
相当な演算能力が必要だろ、機械なら」
「触れるか触れないか、ギリギリの距離感で撫でるとか、
優しく、ときに力強くなおかつ単調にならないような指使いとか」
優しく、ときに力強くなおかつ単調にならないような指使いとか」
ユリア 「あんた、なに言ってんの?」

麺王 「ボケの予防には、やはり、アレが一番かと・・・」

ユリア 「それは色ボケって言うんじゃないのか!」
「おまえはすでに、ボケている!」
麺王 「なんか、嫌な決めゼリフだな・・・」
ユリア 「で、あんた、握力ってどれくらいなの?」
麺王 「どうかな?」
「30歳のころは70キロぐらいだったけど・・・」
ユリア 「それって、どれくらいなの?」
麺王 「リンゴが割れるぐらいかな」
ユリア 「おまえ、ゴリラかよ!」
「もしくは、自家発電しまくりか?」
麺王 「どんだけ高速発電だよ!」
「指紋無くなるだろ!」
「高校時代のツレなんて、少年ジャンプを素手で引き裂いてたぞ」
ユリア 「あんた、サル山にでも通ってたのか!」
麺王 「いや、せめて虎の穴ぐらいにしてくれないか・・・」

ユリア 「でも、これで一つ分かったわ」
「握力が強いやつは、元々、頭もアソコもサル並みだから、
ボケても誰も気がつかないのね、きっと」
ボケても誰も気がつかないのね、きっと」

麺王 「アソコ関係なくない?・・・・・」