
ユリア 「さてと、今日は昨夜の鍋の残りがあるから、うどんでも食べるかな」
麺王 「いや、今日はパスタだ!」
ユリア 「え? 味噌鍋だよ!」
「普通、うどんが鉄板でしょ!」

麺王 「ユリアよ! いったい君は何年、私の側にいるのだね?」
「石橋があっても、泳いで渡るのが俺だろ!」
「それも、歩くより速く泳いで渡るのが俺だ!」
ユリア 「それは、川に流されてるだけだろ!」
「それと、まだ8ヶ月だし」
麺王 「まあ、騙されたと思って食べてみるがいい」
ユリア 「騙すんなら、ちゃんと騙し通してよね!」

麺王 「見た目はイマイチだが、味はなかなかの物だぞ」
ユリア 「うん、確かに美味しい・・・」
麺王 「味噌味のパスタって、なんで今まで無かったのは不思議なぐらいだ」
ユリア 「チーズが何げにいい仕事してるわね」
「それにしても、
餅巾着や揚げとパスタを一緒に食べたのは生まれて初めてだわ」
麺王 「ああ、俺も・・・」
麺王 「なんか野球の応援が非常に耳障りなんだが、俺だけか?」
ユリア 「ああ、あのラッパ?」
麺王 「あの単調なフレーズの繰り返しは、頭が変になりそうだ」
ユリア 「まあ、ウザいわね」
麺王 「あれは、見方の打者の応援じゃなくて、
相手投手への嫌がらせなんじゃないのか?」
相手投手への嫌がらせなんじゃないのか?」
ユリア 「いや、当事者たちは、そんなの気にしてないでしょ」
「プレーに集中してるはずよ」
麺王 「あと、高校野球もな」
「ウララ~とかいい加減にして欲しいな」
ユリア 「大昔の曲だしね」
麺王 「もっと、オリジナリティは無いのかよ!」
ユリア 「じゃあ、あんただったら、何の曲にするの?」

麺王 「ズバリ! クラシックだ!」
「それも、N響並みのガチのやつ!」
ユリア 「そんなの、眠くなるだろ!」
麺王 「そんな、バカな!」
「銀英伝みたいでカッコイイって!」
ユリア 「あれは、戦闘シーンに合わせて旋律だけBGMにしてるから・・・」
「普通に演奏してたら、打者一巡でもしないと旋律まで届かないわよ」
麺王 「それも、また良しだ」
「おまえら、この回は観客に、交響曲5番の旋律を聞かせてやれ!」
「って、監督が喝を入れるのってクールだろ!」
ユリア 「ミッターマイヤー提督かっ!」
「もっと、テンション上がる曲じゃなきゃ燃えないでしょ!」

麺王 「じゃあ、入場は猪木ボンバイエ!」
「チャンスの時はロッキーのテーマ」
「7回は長州力のパワーホール」」
「最後に、退場時は蛍の光でどうだ?」」

ユリア 「まんま、パチンコ屋じゃねぇか!」
麺王 「その心は、どちらも一球入魂でしょう」
ユリア 「無理やり、シメたわね」