
ユリア 「今日もラーメン?」
「よく飽きないわね・・・」

麺王 「なんだと! ならば、これを食べてみるがいい!」
ユリア 「?」
「ラーメンって浅草が発祥の地だったの?」

麺王 「ああ、1910年に浅草で尾崎さんが始めたのが、有名な来来軒だ」
ユリア 「そんなに有名な店なの?」
麺王 「来来軒と言えば、いたずら電話の定番だからな」
「それほど、日本中に浸透してるってことだ」
ユリア 「でも、これは来来軒じゃないんだ・・・」
麺王 「だよな」
「単に同じ浅草にあるってだけだ」

ユリア 「見た目は普通の醤油ラーメンだけど」
麺王 「脂で誤魔化してる、そのへんのラーメンとは格が違う」
「鰹だしと柚子が効いてて、もうこれは立派な和食だぞ」
ユリア 「うん、これは確かに飽きが来ない味ね」

ユリア 「それはそうと、知り合いにシングルマザーがいるんだけど、
子供が通ってる保育園にルキアって娘がいるって言ってたなぁ」
子供が通ってる保育園にルキアって娘がいるって言ってたなぁ」
麺王 「俗に言う、きらきらネームってヤツだな」
ユリア 「子供にしたら迷惑よね・・・」
麺王 「だが、もしかしたら20年後は、普通にいる名前かもしれんぞ」
ユリア 「確かに、子が付くのは皇族の女性だけになってるかも」
麺王 「文化というものは移りゆくものだからな」
ユリア 「今どき、家康とか信長って名前もあまり聞いたこと無いもんね」

麺王 「そういや、高校の友達の家の犬がチンって名前だったんだが・・・」
「そこの婆ちゃんが、呼ぶときに子を付けて呼ぶんだよ」
ユリア 「それって・・・」

麺王 「そう!」
「チン子ちゃん、お利口ねぇ~!って」
「婆ちゃんに悪気が無いから、堂々と言うのが可笑しくてな~」

ユリア 「なんか、いろいろ悪趣味だわ」