
ユリア 「なんか、オッサン達が集まって、ずいぶんお楽しみだったようね」
麺王 「ああ、たまには良いだろう」
「ちゃんと、土産もあるぞ!」

麺王 「ほら!」
「買い出しに寄ったスーパーで出会った逸品だ!」

ユリア 「馬鹿なの?」

麺王 「アップはなかなかの破壊力だ」
「造形は茂っていうよりセルジオ越後に似てる」
「携帯は絶対プリペイドだな」
ユリア 「てか、軽く殺意を覚えたんだけど」
「茂も越後もいらんわ!」
「茂も越後もいらんわ!」
「あの人、トミーとマツが当たって以来、黒いだけだろ!」
麺王 「そんなこと言ったら、ボルトだって足が速いだけだろ!」
ユリア 「そうだけど、人類最速だぞ!」
麺王 「茂だって、日本人最黒だ!」
ユリア 「それになんのメリットがあんのよ?」
麺王 「身体が丈夫そうに見える」
ユリア 「頭は弱そうに見えるけど」
「あと、夜道での事故率も高そう」
「ライトで照らしても見えないよ、きっと」
麺王 「大声で、歌いながら歩けばいいだろ!」
「愛のメモリー!」
ユリア 「ご近所迷惑だろ!」
麺王 「それで、昼間しか外出できなくて余計に日焼けするのか」
ユリア 「どうでもいい負の連鎖ね」
「もう少し、まともな土産はないわけ?」

麺王 「うむ、本命はコレだ!」
ユリア 「お!、例の肉味噌ね」

麺王 「今日はこれでジャージャー麺を極めるぞ!」

麺王 「ということで、まずは普通に茹でた中華麺だ」
ユリア 「熱い麺に味噌がよく絡んで、ミートソースみたいね」
「この味噌って、豆板醤みたいなピリ辛かと思ってたけど
全然違って、けっこう甘めなのね」
全然違って、けっこう甘めなのね」
麺王 「うむ、お店では特に女性に人気だったそうだ」

麺王 「次はそうめん」
ユリア 「冷やした味噌と冷たい麺のコンビはいいけど
ちょっと、そうめんだと味噌に負けちゃってる感じね」
ちょっと、そうめんだと味噌に負けちゃってる感じね」

麺王 「ならば、これならどうだ?」
「マルちゃんの冷やし中華だ!」

麺王 「味噌が足りなくなったから、冷やし中華に付属の胡麻だれを
少しだけ足したんだが・・・」
ユリア 「酸味がかえって肉味噌を引き立ててるわ」
「肉味噌の、この瓶、もう空っぽなのかな?」

ユリア 「うおっ! 出やがった!」
「空き瓶で飼ってたのか?」