この間の続き・・・
というわけではありませんが、
酒井順子さんの
『少子』です。
実は『負け犬の遠吠え』を書こうと思ったのですが手元になかったので(;^_^A
どこいっちゃったんだろう・・・?
酒井さんのエッセイはいろいろ読んでます。
女性ファンが多いんだろうなと思っていたのですが、
以前、男性から
『29歳と30歳の間には』っていうエッセイがおもしろいと薦められたこととかもあったので、けっこう広い範囲で読まれているのかも・・・と思ったりしました。
『少子』のほうが『負け犬の遠吠え』よりも先に書かれているのですね。
酒井さんはインタビューで、『少子』を書いたときにはたいした反響もなかったのに、『負け犬・・・』はすごい反響があった。子供の問題よりも世の女性にとっては結婚の問題のほうが重要であるらしい。と言っています。
たしかにそうかも・・・。
結婚しないことにはその先もないはず・・・ですからね。
『少子』は、子供を産まない理由をいろいろ分析しています。
その前提として未婚率の増加についても触れています。
極端ではありますが、結婚しない女、産まない女の本音を包み隠さず語っているという感じでしょうか?
ご本人の考えとして、結婚したくない、子供を産みたいと思ったことがないという実際を語っているので共感できます。
普通の人は、ここまで正直にものを言いません。たぶん。
作者のスタンスはつまるところ、子供を産まないのは痛そうだし、面倒くさそうだし、成り行き任せでいいや。
っていう単純なことだったりします。
そこに世相を絡めて、真実をさぐっていく洞察力はすごいです。
最後のほうにやがて日本にやってくる大妊娠時代について書いています。
ファッションとしての出産。
子供を産まない女性が増えたとき
「そんな時代にあえて子を産むわたしって素敵」
という人がでてくることは自然な流れだと書いています。
そこにあるのは女性の「子供が欲しい」という欲求であって男性の影はない。
大妊娠時代に生まれてくる子は、男女の愛の結晶ではなくて母親の欲望の結晶である。
と酒井さんは言います。
まさしくその通りかも・・・
と納得させられました。
最後に一つのグラフが掲載されています。
「世界人口とその予測」というグラフです。
そして最後に一言。
「とはいえ地球全体ではこんなに増えてるみたいだから、まあいいか。」
- 酒井 順子
- 少子 (講談社文庫)
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地球全体の人口は増え続けてます。
にもかかわらず日本の人口は減っていて、このままでは社会が成り立たなくなる。
みないなことになってます。
でも本当のところはどうなんでしょう?
いつかSFの世界みたいに国境がなくなって世界政府が樹立されたりすれば、日本の人口問題一気に解決、ですが・・・・・・
今、日本の社会では海外からの出稼ぎの人の力がなくては成り立たない職場が増えているようです。
製造工場とか介護の現場における外国人労働者の労働力について、テレビで特集していたのを見たことがあります。
日本人が働いてくれないのなら、他から労働力を確保せざるを得ない。
仕方のないことです。
さて、ぱんだはここで不思議に思うのですが、ここ数年の格差論議の中で職に就けない日本人についていろいろ言われています。
職に就けないのではなく、就かない人もかなりいるように見受けられます。
実際ぱんだも正社員ではないし、正社員になりたいとも思いません。今のところは。
(・・・なりたくてももう無理かも・・・
)
年金や職の割り当て(?)は、少子化そのものの問題ではなく日本の社会システムの歪みなのではないかと思えます。
ワーキングプアもその歪みの一つですよね?
このバランスの悪さはどこからきているんだろう?
と疑問に思う今日この頃のぱんだなのでした。