カンチブレーキの性能変化を可視化する その1 (失敗です) | 休業日報

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地味な自転車や機械、軽トラの事。

ノースウイングの準備が出来たのでワイドプロファイルカンチブレーキで遊びます。


チドリはTEKTRO CR720付属のネジ固定式では無く、一般的な引っ掛けるだけのタイプを2連装。


ちゃちゃっと試験を行える様にですが、アホな見た目です。





まずはフロントですが、実走では若干ですが制動力の増加とタッチが少々柔らかくなるのを感じる。


でもアームがシューが当たっている時にちょっとだけ上向きなので変化は小さい筈。


思い込みかもしれない。


あまりに微妙なんで何か指標が欲しいなあと思い周りを探す。


体重計・・・。





薄型体重計と3ミリ厚のアルミ板を使いブレーキの性能変化を可視化出来るか試す。


垂直に体重計を使用するから誤差が生まれるとか、レバーの入力を一定にしないのが駄目だとか分かって遊んでますんで、そう言ったツッコミは結構です。





いいところの数値は出るんですが、握るブレーキレバー側を一定にするのが難しい。


そもそも、チドリ位置を変えて引き量が変わるとどの位が一定のレバー入力なのかわからんです。


吊り秤などでレバー引かなきゃ駄目ですね。





フロントブレーキでチドリ高低2段を数回ずつ計測、しかし有意な数値データには出来ませんでした。


やっぱり無理矢理に体重計を挟みながら一定の入力をレバーに与えるのはつらいです。


リアに関しては、実走で制動力の増加はさほど感じず、コントロール性の悪化ばかりが顕著に感じられました。





これはそもそも制動力はタイヤのグリップ以上は発揮されないのでリアのみだと一定の制動力を発揮すると簡単にロックしてしまうと言う当たり前の事がひとつ。


あとは理論的にはワイドプロファイルカンチでは、ストラドルケーブルとアームが鋭角になるとメカニカルアドバンテージは上がります。


しかし、アームの引き上げが直線的に行われずコントロール性に影響しているのかと思われます。


シューを押し当てる力の増幅率が高くなっても、各部のたわみと引き量が増えるので調整でギリギリパツパツにしても力を入れづらくコントロール性が悪い。


結局は増幅率が低くても、引き量が少なくたわみが少ない方がレバーに力を入れやすくて制動しやすい時もあります。


うーむ、悩ましい。


これをわかりやすく数値化したいなあ。





ワイドはロープロファイルカンチよりも変化量が小さいですし、ブレーキレバー側もメーカー、種類によってレバー比と剛性感が違いますからその相性を加味しだすと、まあキリが無い。





現時点でこのTEKTRO CR720と自作カンチ台座、TEKTROのBMX用2フィンガーレバー、ブレーキシューM70-T4の組み合わせですと、チドリの高低変更で制動力の上昇自体は見込めますが見た目の悪さを我慢して使うに値するだけの性能上昇は無いのでブレーキタッチとフィーリング、見た目で調整しても必要十分な性能を発揮してます。


各人の許容範囲が違うでしょうから一概には言えませんけど。


もうしばらくCR720はいじります。


折角なので、マディフォックスとビアンキSIKAでも体重計で計測してみた。


体重計の垂直使用における計測誤差がデカいと思われますから、お遊び程度で見てくださいね。





ノースウイングがTEKTROのBMX用らしいショート2フィンガー、マディフォックスは古いDEOREの2フィンガー、ビアンキSIKAはSUNTOURの3フィンガー。


こんなやり方では有意なデータにはならないので何らかのしっかりした計測方法を考えてみようかな。


64キロのビアンキSIKAよりも54キロのマディフォックスの方が、効きとコントロール性が良いのもシューが違う事を加味しても面白い話です。


条件を揃えて比較することが出来れば楽しそう。


しばらく続けるかもしれない。