もう一つの漢字の提出
昇段試験には“合否”という明確なゴールがあるので、どうしても「緊張感」や「気合い」が前に出ます。
一方で、もう一つの提出は“純粋に書と向き合う時間”となりました。とはいえ、錬成会ではそれを師範格として教える機会をいただいたので、錬成会前は自分なりにしっかり頭に叩き込み挑んだ……つもりでした。
錬成会から帰ってからは、ほとんど仮名に時間をかけ、気分転換に漢字を書く、という日々。
仮名提出を終えてようやく漢字に向き合い始めた時、そこには原点に立ち返るような時間が待っていました。
“気合い”ではなく、“丁寧さ”や“心の静けさ”
「基本を思い出す」時間。
太筆になると、筆の流れ・呼吸・重心の置き方、すべてが拡大されて見え、自分の幼さがあらわになります。
自分の書いた字で涙が出るなんて……それは「書けない涙」とは違う、情けなさや、自分を知った辛い涙でした。
悔やんでも仕方がない。
締め切りがあるからこそ、今の自分で提出しました。
先生の書。
私の書。
似せようとしても、“形”だけでは決して同じにはならない。
『人間力をつけないと字は上手にはならない』
—死ぬまでに間に合わないと思っていた私でも、房仙流書道なら、書の上達だけでなく“人間力”も猛スピードで育っていく。
いつもなら落ち込むばかりの私。
今は、「前に進もう!」と自分に声をかけられます。
ここからは、12月25日のイベントに向けて考動して参ります。
房仙先生の揮毫は、ただの“書”ではなく、心の震えそのものです。
一文字一文字に込められた想い、筆が紙に触れる瞬間の静寂、そして空間全体が包まれるあの“気”——その場に居合わせた人だけが感じられる特別な時間です。観る人の心を揺さぶり、涙が自然にあふれる方もおられます。
本物の書を“生で”観る機会は、そう多くはありません。
ぜひ、この貴重な時間を体感していただけたら嬉しいです。
詳細は、また改めてご案内いたします。
12月25日、三島にて——心を込めて、お待ちしております。
参加申し込みフォームはこちら
◆静岡県三島市の書道教室「房仙会」◆
ただ書道を学ぶだけではない、
第二の学校のような仲間の輪を形成できる。
そんな教室を目指しています。
【所在地】
〒411-0831 静岡県三島市東本町
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