お客様、どうもありがとうございます
わたしがお客様と一緒にいるときは
どんなに楽しそうな顔をしていたとしても
頭の中では時給換算をしている
お客様の時計を見る時
お客様とお会いしてから、その瞬間から
わたしの中では時給換算のカウントダウンが始まる
でも今でもやっぱり、お客様と体を重ねることには
抵抗があるみたいで、それでお話をする時間とかが長くなって
自分で自分が単価を下げているのだけれども
お客様にとってはそれが良いみたい
わたしを見るお客様、お客様を見ないわたし
永久に交わらない平行線、笑顔だけが気だるく浮く
浮いた笑顔を集めてみても、そこにはわたしはいなくて
わたしはどこにいるの?といわれても、わたしは
彼に会いたいと思うわたし
彼からメールが来ないと彼を愛しく感じて、メールが来ると愛しさが減る
わたしは目の前にいる彼がいるのではなくて
わたしは架空の彼が好きなのかな
わたしは愛しているはずなのに、わたしのものにならない彼が好きなのかもしれない
わたしは眩しい時の中で、何を捨ててきて、何を求めているのか
会いたいと思う気持ち、会いたくないと思う気持ち
空から闇、闇から空
消えていく何かは誰もわからなくて
消えていく何かが誰かも欲しい