さっき拾ったときはまだ
温かかったの
今も大切にしたいけれども
いつか壊してしまいそうで、いつかわたしが傷つけてしまいそうで
わたしはまだ捨てられないの
夜がくるように、だんだん冷えてって
いつか捨てる前に無くなっちゃうのかな
消える
わたしの人生を巻き戻しして、何もなかったことにして
わたしが笑えるとしたのならば
それが幸せなのだろうか
今のわたしが好き?と聞かれても、わたしはなんとも言えない
傷ついた分だけ優しくなれる?なれない?
わたしはわたしで楽しくて、わたしはわたしで、愛しくて
わたしが本当に欲しいものって
わたしが欲しいといいながら、指をくわえて待っているだけ
二度と空かないわたしの扉、あなたの知らない遠い場所でわたしは
いつもこうやって暮らしていくの
おんなじ気持ちには、もう二度となれない
教えてください
いつまでも逃げるわたしを
あなたは大きな大きな籠で過去って
結局はわたしがあなたのところに行くように
わたしがあなたの望みをかなえるように
あなたはわたしを囲う
甘んじるわたしもずるいけれども
あなたもずるいと思うよ
あなたがそうしたいから
わたしをこうするのでしょう
妥協点を探したけれども
わたし寄りの妥協点ではあなたは満足ができなくて
あなたはあなた寄りの妥協点に
ううん、あなたの望む方向にわたしを誘導する
例えそれが世間一般でいう通常だとしても
それはわたしにとってはとても大きなことなのよ
わたしの過去を背負う気もない癖に
そんな風にわたしをいつもそうやって
過去を背負って欲しいわけじゃないけれども
それに縋って逃げるわたしがずるい?
でもあなたも辛いと思うよ、いつも葛藤するのでしょう
それでも逃げないのはあなたの誠意なのですか?