「親じゃなくても子どもは育つでしょ」
旦那さんにそう言われて、わたしは予定があるときや、彼が仕事で留守のときはムスメをシッターさんにあずけていた。家族でもない人に預けることに罪悪感を感じていたので、ムスメの取扱説明書なるものまで作成して。
それなのに、二人目が生まれた途端、「予定を入れるときにはお互いに調整して、できるだけ親がそばにいたほうがいいと思う」なんて言いだした。ムスメのときに言っていたことと矛盾していて腹が立った。
わたしは、「親じゃなくても子どもは育つって言ったのはあなたでしょ?わたしは親がそばにいたほうがいいと思っていたのに」と言うと、「やったことがない無責任な発言だと、今ならおもう」と返信がきて「ほれ、見たことか!」と、思った。
結婚当初、彼は自己啓発の本に書かれていることや、誰かに言われたことなどを鵜呑みにして、それらをこなせばうまくいくと思っていた。そんな姿にもわたしはイライラしていた。子育てもしたことがないくせに、言うことは一人前なのだから。
結局、本や他人から聞いた言葉なんて自分には本当に役に立つことは少ない。
わたしも、本を出したり、偉そうにブログを書いておいてどの口が言ってるのだか、と思われるかもしれないけれど、どんな言葉も自分が実践して得た経験には敵わないのだ。
「夫婦」というのも、同じだ。なんとなくの夫婦像というものに、引っ張られて、執着してしまいがち。
あそこの夫婦がこうしている、とか、夫婦なのだからこうするべき、みたいなものに引っ張られる。
だけど、本当は夫婦の数だけ考え方は違うのだし、絶対うまくいく成功法則などない。自分たちで模索して実践していくしか。
結婚という制度についても疑問が多い。本当に信頼しているのであれば、結婚などしなくても、最高のパートナーになれるんじゃないか?と思う。
わたしの知り合いに、事実婚をして、ご主人の姓を名乗らず、一緒に住む二人がいた。子どもにも恵まれて奥様の戸籍に入れ、ご主人と籍は入れていなくても家族として何十年も幸せで、「子どもには異文化に触れさせることが大切だ」と、一年に何度も海外旅行に出かけるぐらい子育てについても価値観を共有している人たちがいる。夫婦それぞれが好きなことをやり、仕事にしている。
その家族を見ていると、わたしたちの夫婦は結婚という制度にしばられているな、と感じる。
「結婚しているのだから」「夫婦なのだから」というだけで、知らないうちに~するべきみたいなルールが出来てしまっていて、最近もあるルールを削除した。本当は「べき」なんてないはずで、ただただ幸せになるために、結婚したはずなのだから。
ママ友とランチに行くと、夫婦の問題点の話題になるけれど、決して自由だけが欲しいのではなく、ひとりの人間として尊重してほしいのだな、というのが伝わってくる。
夫婦なのだから、という縛りで男性も女性も、人生を終わりにするのではなく、夫婦だからこそ、結婚しているからこその幸せというものがあるはずだ。それなのに、誰かに聞いたこと、本で読んだことだけを鵜呑みにしていると、人はどんどん自分で考えることをやめてしまうし、お互いに依存してしまう。
「結婚って、こんなものだろう」「育児って」「夫婦って」と、本やテレビ、思い込んでいくけれど、それは一体誰が決めたことなのだろう。
世界を狭めることなく、視野を狭めることなく、もっと自由に羽を広げて自由に生きることができるはずだ。そのためには、ある程度のルールが必要と、思いっきりの行動力が必要だ。
わたしはこれからも人間が自分の可能性を伸ばす方法を追求していきたい。
だから、誰かが言っていた言葉でも、自己啓発の本に書かれた文章でもなく、自分の足で見て、心で感じて、生きたい。
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