男は独り道を行く -105ページ目

男は独り道を行く

誰も旅の途中

本堂はさらに階段を上がる。
さらに大師堂にお詣り。
納経所は下なんで降りる。
で納経所。
「お車ですか?」
やと?
確かにリュックは本堂の近くに置いてきた。
でもね、汗だくやん。
"T-OKADA 55"
のマフラータオルを首から掛けて、
それがしぼれるくらいやのに。
ハイって言うてもうたら、歩きでも車道維持費をとられるのか?

リュックの場所に戻ると先程の方が近くに座っていた。
タオルのOKADAの文字を見て、
"D-OKADA"(どんでん岡田)
と勘違いしているようで阪神の話をしてきた。 聞けば阪神ファンのようだ。
いや、俺は大阪でも都市伝説扱いされてるオリックスファンやっちゅうねん!
阪急ブレーブスよ。
そこからが色々。
大阪都構想とか、大阪維新とか。
ようつべでかなり大阪の情報を仕入れているようだ。
北海道の人やけど。
これだけの興味を持ってもらえるのは、良くも悪くも橋下氏のおかげですな。
右や左の話まで。
ずいぶんと俺と政治思想とかが合う。
結果、焼山寺を出たのが15時52分。
話し込み杉!
この方はここの宿坊泊。
俺はなべいわ荘なんで近いが、さすがに急がなヤバい。

他には、先程の外国人女性は外国人男性と共に座っていた。
カップルのようだ。
軽く挨拶だけしておいた。

(よこ・ω・づな)
リュックの方まで登る。
すると、座って休憩している男性。
先ほどの女性はどうしたかと聞くと、結構フラフラで登って行ったと言う。
少しだけ話をして、先に行くことにした。

少し行くと休憩できる場所に出た。
14時15分、あと1キロの地点。
ここで残りのおにぎりとパンを食べる。
この種の食糧は、実は早目に食べるのが良い。
なぜなら、荷物が軽くなるから。
しばらく休憩するも、先程の方は上がって来ない。
先に行くか。

14時40分、

この階段を登ると

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12番焼山寺。
いま時間を見直すと、4時間40分かかったようだ。
脚のトラブルがなけれは4時間10分とかかな。
今回はゆっくりのつもりやったんで、
目標タイムは5時間としてた。
そう考えると、これでも速杉!

(よこ・ω・づな)
最も標高の高い場所ということは、ひたすら下る。
登ったり、下ったりして酷使してきた足腰にはこたえる。
登りは足さえ出せば進むが、下りは踏ん張らなければならない。
いや、踏ん張らずに転落する手もあるが、俺は選ばない。
延々と下って行く。
こんなに下ったっけ?
やはり初めての時は歩くのに必死でよくは覚えていない。
どうせこれしか道が無い。
不安になりつつ下って行くと道が見える。

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いい景色だ。
この風景は記憶がある。
道は合っている。
ここで左右に分かれる。
記憶はあるので右へ。
すると、何処からか女性の声がする。
「Excuse me!」
普段ならじっくり、穴が開くほどじっくり見る。w
が、そうせず。
南米系だろうか。
どうも左に行ってしまったようだ。
確かにわかりにくい道である。
この先も。
方向を指示して先に行かせた。
というのも、いくら女性でも外人さんは手足が長く、ナチュラルなパワーも違う。
実際、かなり速い。
気合を入れれば絶対に負けないが、そのつもりは無いので。
いくつか分かれ道がある。
その部分ま止まって待っている。w
山道に入り、標高400mまで下る。
そこからは再び険しい登り。
12番焼山寺は標高700m。
駐車場すら標高665m。
ということは、そこまで登る。
延々と踏ん張って下ってきた足腰に、この登りは結構キツイ。
が、道の記憶はある。
それなりにパワーセーブしながら登る。
その前をグングン行く南米女性。
付かず離れずのいいペース。
が、ここでトラブル発生!
右脚の腿をつってしまった。
それもこの場所、この段。
前回もこの段の、この石を踏んで踏ん張った瞬間に同じようになった。
こいつ、呪いの石か?
こんなところに助けなんか来ない。
なんとかせねば。
ここで荷物をおろし、給水と捕食。
そしてストレッチ。
確かに、発汗より給水の方が遥かに少ない。
脚がつるなんてのは柔道をやっていたらよくあったこと。
おかげで冷静に対処できた。
治まるまで待ってから再出発。
でもまたやりそうなので怖い。
ペースをもう少し落とし、ここで取った策は
“ ナンバ歩き ”
ミナミを歩き回るのではない。
右手と右足を同時、左手と左足を同時に出す、日本古来の歩き方。
古武術研究家の甲野善紀氏によって広く紹介された方法である。
本当にこれが効果あるかは知らんが、実は普段から階段を登る時にはやっている。
なので、違和感は全くない。

歩き始めて、もう誰にも合わないと思っていた。
が、木陰に先ほどの南米女性のものではないザックが見えた。

(よこ・ω・づな)