食欲なくして食べることが健康に害あるごとく
欲望を伴わぬ勉強は記憶をそこない、記憶したことを保存しない。
/ レオナルド・ダ・ヴィンチ
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つまらない授業を受ける時って、本当に時間の無駄だと思いますよね。
学生さんに限らず、大人になっても「つまらない人の話」ってのを聞かされる事はとても多いです。
今日はそんな「つまらない話」をどうやって有意義な時間にするか、という話。
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ですが、なんかダラダラと判りづらい話になってしまったのでショートカットを用意しました。時間の無い方は
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の行までジャンプしてください。
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さて。
授業がつまらないのは、その話が自分にとって「役に立たない」からです。
楽しませてくれる訳でもなければ、儲かる訳でもなく、モテるようにしてくれるわけでもない。だから、つまらない。
実際のトコロ、あらゆる学問は人の役に立つ(ハズ)なんですが、それが万人向けかというとそういう訳でも無く。
逆に「役に立つ情報」とは一体何なのか?
それは自分の欲求を充足させてくれる情報です。
たとえば僕は「面白いゲーム性」とか「素敵な演出」とか「不思議な物語」の話などはとても興味があります。何か仕事に活かせそうですよね。だから、これらの要素を実現する為のヒントみたいな事を教えてもらえると、とても助かるわけです。
他にも美味しい料理の作り方だったり、健康情報だったり、日記に使えそうなお笑いネタだったり……まあ様々な「役に立つ情報」が僕とってはあると。
同様に、皆さんにとっても何かしら「役に立つ情報」がこの世界には存在する訳です。そしておそらくは「つまらない講義」の中にも。
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でも、自分が興味有る事をストレートに教えてくれる人は滅多に居ません。大概はくだらない話を延々し続けるだけです。そんな「つまらない講義」からどうやって「役に立つ情報」を取り出すか。
ここからちょっと面倒な話になるんですが、
上記のような「つまらない講義」の状況を貴方が認識している時、貴方の脳はある特定のフレームワークによって処理をしています。人間は五感や思考などの複雑な情報処理系を持っていますが、そこに対する信号はあまりにも膨大で処理しきれない為、無意識下で不必要な情報を捨てているからです。
たとえば、つまらない教授の講義では、講義の主題以外の事柄は最初から扱わない方向で脳内の処理が進みます。「教授が今日話す事」には意識が向きますが、「教授が教壇の上に手をついたか?」などの情報は自動的に切り捨てられます。
五感から得られる情報は本来は莫大な量にも関わらず、ある特定の情報だけを取り出して「つまらない」「役に立たない」と判断している訳です。
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ということで、自分が受けている無尽蔵な情報の中から、自分の役に立つ情報を取り出せばいいわけです。取り出す、というより作り出す。
まずは、この脳が作り出してる枠組みを壊してフラットな状態で状況を認識します。先生が言っている事はもちろん、先生の姿、窓の外の景色や黒板の汚れや周囲の友人の状況、音、匂い……などなど。なんでもいい、全てを感じた上で、気付いた事から自分の役に立ちそうな情報を発見します。
たとえば「つまらない講義」。
その状況を真摯にみつめれば、そこからは「何故つまらないのか?」という情報が取り出せます。教授のしゃべり方が面白く無いから、授業が難しすぎるから、興味のあるキャラクターが出てこないから、音楽が無いから etc... そこには貴方が将来人の前で話す時に「退屈させない話し方」を学ぶチャンスがあります。
たとえば「教室の中に見える風景」。
貴方が学園モノの小説を書く時に、何を描写すべきか、どんなガジェットを使えば学園っぽさが出るのか?ここで何が起きたら最高に面白いのか?……それらのヒントが隠れています。見えたモノ、聞こえてくる音、全てが貴方の未来の作品に活かせる訳です。
たとえば「難し過ぎる授業」。
難しいと授業が全く面白くありませんよね。だから、全然頭に入ってこない。その「難し過ぎる授業」という状況に何の情報が潜んでいるかというと、「あなたが理解できない項目とは何か」が隠されている訳です。英語の授業であれば、理解出来ない単語をひたすら書き出す。それだけで「あなたが学ぶべき単語だけ」が洗い出されます。
それらの有用な情報を紙にひたすら書いていくんです。
風にそよぐ校庭の木を見て「あっ、洗濯物干さなきゃ」でもいい。
ただひたすら書きまくる。
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★(→ショートカット着地点)
という事で、つまらない授業を面白くするには
「気付いた面白い情報をメモしまくる」
というのが弊社から提示させていただくソリューションでございます。
……え?上に書いたようなサンプルはつまらない?
大丈夫です。自分で発見した情報は3倍くらい面白く感じられますから。
僕は漫画を読んでいても、電車に乗っていても、ゲームをプレイしても気になった事や思いついた事はメモを取ります。後で使えるか?とか考えずに取りまくります。もはや趣味と言い切っていいレベルで書きまくります。
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勉強というのは「勉める事を強いられる」という文字の単語です。が、強いられて学ぶ事ほどつまらないものはありません。楽しみは自分で発見しにいく必要があります。
「相手が教えたい事」と「自分が学べる事」が違う事に気付けば、どんなツマラナイ話でも楽しく聞く事が出来るのでは無いでしょうか?(聞いてるかどうかは別として)
授業中に退屈な学生の皆様は是非試していただければ。
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ちなみに、今回書いたメモはバラバラでかなり使いづらいメモになります。
次回はその処理方法を書いてみる気でイッパイですが、次回っていつだろう。
それではまた。
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